最近よく聞くデトックスという言葉・・・。
体の中にあるいらないものを出すという意味では、腸活による便秘対策もデトックス中のデトックスですよね。
今回は、腸活する上でも知っておいたほうがよさそうなデトックスがそもそもどういう意味なのか、そして腸活知識としても知っておきたい解毒効果のある食べ物についてまとめてみました。
解毒(デトックス)とは?
解毒(デトックス)とは、私たちの体の中にある「いらないもの=老廃物」を出すことです。
もともとは英語の「detoxification(解毒)」から生まれた言葉ですが、最近は日本でも美容や健康業界でよくつかわれていますよね。
体にとって有害なものを便、尿、汗、毛髪や爪などから排出することで体調がよくなるケースがあることから、解毒(デトックス)は、美容業界や健康業界で注目のワードになっています。
老廃物とは?
解毒(デトックス)の考え方から言えば、私たちの体の中には「毒=老輩物」が入っているという認識が前提になります。
では、具体的に「老廃物」とはなにを指すのでしょうか?
もちろん日々の食事によって栄養を吸収した後に残る食べかすや腸内細菌の死がい、古くなった腸壁などからできる便も老廃物の1つです。
しかし、便だけではありません。まずは、老廃物として考えてられているものをあげてみましょう。
・環境ホルモンを始めとした「有害化学物質」
・銀、鉛、カドミウム、ヒ素といった「有害ミネラル」 など
解毒(デトックス)する老廃物には、「有害化学物質」や「有害ミネラル」も含まれるのが一般的です。
老廃物を排出することによる効果
私たち人間の体はよくできていて、通常は便や尿、汗や呼気などから、これらの老廃物を外に排泄します。
でも加齢や体調不良、疲れやストレスなどによって、消化や吸収の機能が弱まり、代謝が滞ると、うまく体外に出すことができなくなります。
機能低下によって溜まってしまった老廃物が原因で、有害なガスや物質が作られたり、代謝がますます滞り、むくみや肌荒れ、便秘や肥満、食欲不振などの弊害を招くことになります。
ちゃんと老廃物を排出することを意識することで、代謝の悪化やさまざまな体のトラブルを回避することができるのです。
デトックスを意識することで具体的にどんな効果を感じることができるかは、もちろんその人の状態や体質に寄りますが、一般的にはこんなメリットがあると言われています。
・血液やリンパの流れを促進する
・免疫力を高める
・自律神経を整える
正常に血液やリンパが回る代謝の良い体になれば、間接的に老化を防止したり、美肌を作ったり、肩こりや冷え性、便秘などのトラブルを防いだり、ストレスや病気を回避することができるのが、健康業界や美容業界で注目されている理由です。
デトックス必要度チェック
解毒(デトックス)が必要かどうかは、自分ではあまりわかりません。慣れとは怖いもので、あまり体調がよくなくても、毎日のことであれば気にならなくなります。
老廃物が溜まっていても適応してしまう私たちのために、明治さんのホームページには、老廃物の溜まり具合をチェックすることができるチェックリストが掲載されていました。
明治さんが行った1万人近くのデータを集計した結果、デトックスが必要な方は以下の項目に当てはまる場合が多かったそう。
みなさんはいかがでしょうか?
・野菜をあまり食べない
・魚介類を食べることが多い
・油っぽいものが好き
・浄水器を通していない水をよく飲む
・水分をあまりとらない
・ストレスが多い生活だ
・たばこを吸う
・いつも睡眠不足だ
▼自覚症状
・風邪をひきやすい
・関節が痛む
・便秘しやすい
・ニキビができやすい
・肩こりがある
・シミがふえた
・気分が沈みやすい
・イライラしやすい
参考:https://www.meiji.co.jp/yogurtlibrary/style/beauty/06/
もし半分以上の項目にお心当たりがある方は、解毒(デトックス)にトライすると、少し体に変化があるかもしれません。
解毒(デトックス)のためにできること
解毒(デトックス)というと、ファスティング(断食)が有名で、解毒(デトックス)=ファスティング(断食)だと思っている方も多そうです。
でも、そこまで大きなことをやらなくても、なるべく老廃物をためない習慣というのは作ることができます。
血液やリンパの流れを意識する
先日、私が健康診断の時に健康アドバイザーの方におすすめいただいた方法は、血液やリンパの流れを意識することです。
血行が悪くなっていると思ったら、わきの下や足の付け根、ひざの裏などのリンパの流れを活性化するために軽くさすったり、温水のシャワーを当てるなどしてマッサージすることが有効だと教わりました。
半身浴や運動をして汗を出す
便秘がひどかったころは、私は全く汗をかけない体質でした。でも、毎日お風呂で約30分以上ゆっくりと浸かって体を温めることを癖にすると、血行が良くなり、汗をかけるようになりました。
また、血行が良くなることで肝臓に送られる血液量が増えるため、リンパの流れがスムーズになって、むくみが改善されることもあるようです。
冷え性の方は特に、体を温めることを心がけてください。
水をたくさん飲む
老廃物のほとんどは、便や尿として排泄されます。
だから水分は本当に大切です。口からとった水分は、血液やリンパ液のもととなり酸素や栄養を全身に届ける役割をしてくれます。
便や尿がスムーズに出る人は、それだけスムーズに老廃物を外に出せるということです。1日に1.5リットル~2リットルぐらいは飲みたいですね。
特に体の水分量が少なくなってしまう、起床後や就寝前は水分をとることを心がけると体内の水分量が変わってきます。
解毒(デトックス)効果のある食べ物
水分を多くとるようにして、リンパを刺激するマッサージをして、体を温めることはとても重要です。
しかし、それ以外に私たちは解毒(デトックス)効果のある食べ物を食べることで、食材の栄養に排泄の手助けをしてもらうことができます。
解毒効果のある食べ物には、大きく分けて3つの分類があります。
解毒効果のある食べ物の3つの分類
解毒(デトックス)効果のある食べ物には、大きく分けて3種類があります。
=有害物質を包み込んで吸収させない食材:硫黄化合物が入っている食べ物
=にんにく、玉ねぎ、ニラ、ねぎなど
有害物質を無毒化するのを助ける食材:フィトケミカルやセレニウムが入っている食べ物
=ブロッコリー、キャベツ、カリフラワー、小松菜、にんにく、長ねぎ、玉ねぎ、海藻類
有害物質の体外への排出を促す食材:食物繊維が入っている食べ物
=ごぼう、オクラ、アボカド、キノコ類、海藻類
硫黄化合物とは?
硫黄化合物は、にんにくやたまねぎなどのユリ科の野菜や、大根や小松菜などのアブラナ科の野菜に多く含まれる成分です。
アイリン: ニンニク、ニラ、玉ねぎ、長ねぎ
アホエン: 大蒜(にんにく)
イソチオシアナート:にんにく、大根、キャベツ、わさび
参考:http://www.drrk.net/phyto_20.html
ちょっと辛みを感じる野菜が多いですよね?
硫黄化合物は辛みを感じる成分ではありますが、体の中に入ると抗酸化作用を発揮して、血栓を溶かしたり、血行を良くしてくれる働きがあります。
ガンの予防などにも効果があると言われ、注目されています。
参考:https://www.cosmobio.co.jp/product/detail/organosulfur-compounds-lkt.asp?entry_id=15836
殺菌作用も高いので薬味として使われて、食中毒を防ぐ働きもしています。
セレニウムとは?
セレニウムはミネラルの一種で、亜鉛やビタミンEと同じように抗酸化作用が高いことで有名です。
活性酸素を積極的に除去してくれるので、アンチエイジング効果があると言われることもあります。
玉ねぎや長ネギ、下記やイワシなどの魚にもたくさん含まれています。
まとめ
解毒(デトックス)とは、私たちの体の中にある「いらないもの=老廃物」を出すことでした。
老廃物が溜まった体は、腸内環境を乱したり、代謝を悪くしたりと、さまざまな器官に影響を及ぼし、悪循環を招きます。
腸活による腸内環境の改善はもちろんのこと、血行を良くしたり、水分をたくさんとることも大切です。
また解毒(デトックス)効果のある食べ物として注目してほしいのは、辛みのあるユリ科の野菜です。
にんにくや長ネギ、玉ねぎなどは辛みを感じるために苦手な方もいるかもしれませんが、デトックスに役立ってくれる大事な野菜たちです。
ぜひ、すすんで食べてみてくださいね♪