【この記事で解決できるお悩み】
・発酵マイスターの合格率と難易度ってどのくらい?
・独学や通信講座でも合格できる?市販の問題集はあるの?
・実際に発酵マイスターの資格をとった人の意見が聞きたい!
この記事では、こんなお悩みを解決します!
発酵について本気で勉強したい人が狙う老舗の発酵資格と言えば、日本発酵文化協会が提供する、「発酵マイスター・発酵プロフェッショナル養成講座」があります。
発酵資格の中でも費用が高い資格だし、合格できるか不安…。合格率や難易度ってどのくらいなんだろう?
公式的な難易度は非公開だけど、私が発酵マイスター・発酵プロフェッショナルを取得した経験から、体感的な難易度を紹介するね。
↓実際に資格をとった時の「発酵マイスター認定証」と「発酵プロフェッショナル認定証」です↓
なつかし~~~!
今回は、そんなあなたに向けて、発酵マイスターの合格率と難易度を徹底解説!
実際に発酵マイスターや発酵プロフェッショナルに受かった経験がある腸活研究家が、自分の経験をもとに発酵マイスター養成講座の詳細を整理してみました。
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この記事を書いた人:
腸活研究家 長谷川ろみ
発酵食品にハマり、ダイエットなしで12㎏減。痩せたことをきっかけに腸を愛でる生活に目覚める。重度の便秘から解放され、腸活研究家として活動開始。今では発酵ライフ推進協会通信校校長を務め、昔の自分と同じ悩みを持つ方に向けて腸や菌のおもしろさを発信中。詳しくはこちら
結論!発酵マイスターの合格率は公開されていない
日本発酵文化協会が提供する発酵マイスター養成講座を受けて、資格を取得するまでには「終了試験」と呼ばれる、試験を受けなくてはなりません。
そして、この終了試験、その内容はもちろんのこと、合格率も一切公開されていません。
そのため公式的には、難易度は公開されていないことになります。
試験日に試験問題を持ち帰ることもできないので、内容自体も公にされていません。謎の資格試験なのです。…ってのはいいすぎか。笑
ちなみに、発酵マイスターは国家資格ではなく、日本発酵文化協会が提供する民間資格です。
国家資格と民間資格の違いはこちらの記事もみてね。
それでは、発酵マイスターの合格率や難易度について、詳しく見てみましょう。
発酵マイスターの終了試験とは?
そもそも発酵マイスター養成講座の終了試験を受けるためには、以下の2種の講座を受講することが必要です。
➀ベーシック講座(味噌・醤油・甘酒・麹の4科目)
➁発酵マイスター養成講座(講義1回120分×8回:4日間)
終了試験の内容は、主に発酵マイスター養成講座で学習した内容について問われます。
「終了試験」っていう名前を見ると、形だけの試験で、全員合格できるやつなんじゃない?
いやーそう思いたいけど…あくまでわたしが受けたときは、ちゃんと不合格の人もいる試験でした。笑
「終了試験」という名前から形だけの簡単な試験をイメージする方もいらっしゃいますが、発酵マイスターの難易度は、受ければ合格という簡単な試験ではありませんでした。
私の体感的には、ちゃんと試験勉強をしないと受からない試験です。
発酵マイスター終了試験についての口コミ・感想
ちゃんと発酵について、すみからすみまで勉強したから受かった時はうれしかったなー。発酵マイスターは、芸能人の方々にも人気の資格です。
発酵マイスターの試験内容と問題は公開されてる?
発酵マイスターの試験内容は、講座概要していは公開されていますが、実際の問題については非公開になっています。
こちらが講座概要です。これに関連する内容の問題がでます。…って言っても範囲はかなり広いです。
発酵食品概論①(微生物)
発酵食品概論②(三大発酵・栄養素)
日本の発酵食品①(醤油・味噌)
日本の発酵食品②(清酒)
日本の発酵食品③(食酢・みりん・納豆)
日本の発酵食品④(甘酒・塩麹)
微生物のこと、発酵のしくみのこと、醤油や味噌などの個別の発酵食品のことなど、幅広い知識がないと、発酵マイスターの終了試験には合格できません。
発酵マイスターは独学できる?
独学だけでは、発酵マイスターにはなれません。
発酵マイスターは、発酵マイスター養成講座を受けた人だけが受けられる「終了試験」で、合格点を獲得した人だけに与えられる資格です。
発酵マイスター資格試験が、別途存在するわけではありません。
また独学用のテキストや資料集が市販されているわけでもないので、発酵マイスター養成講座に申し込み、講座を受けて勉強するしか方法はないのです。
独学で資格をとりたい人向けには、完全に資格と養成講座が独立している、「発酵食品マイスター」や「発酵食健康アドバイザー」があります。
発酵食品マイスター(日本安全食料料理協会)
=学習内容は、発酵調味料の種類と効果、日本の発酵食品について
=受験費用10,000円のみで、完全独学可能
発酵食健康アドバイザー(日本インストラクター技術協会)
=学習内容は、発酵食品の歴史、発酵関連の微生物について
=受験費用10,000円のみで、完全独学可能
ただし、両資格とも市販の教科書はなく、勉強範囲が非公開なので、独学での合格はかなり難しいとされています。
SARAスクール
発酵マイスターは通信講座でも合格できる?
発酵マイスターには、完全な独学形式の通信講座はありません。
そのため、通信講座で合格するケースはありません。
しかし、通学講座に通えない方のために、東京で開催している通学講座を同時配信する、リアルタイム形式のオンライン講座があります。
このリアルタイム形式のオンライン講座なら、通学講座と同じ日時で学習し、また終了試験もリアルタイム形式で受験します。
そのため、通学講座と同じように合格し、発酵マイスターになることができます。
通学がメインの「発酵マイスター」!「発酵ソムリエ」との違いを整理したい人はこちらの記事も読んでね。
発酵マイスターをとるまでの道のり!経験者の体感による合格率と難易度
ここからは、実際に2014年に発酵マイスター、2015年に発酵プロフェッショナルを取得したわたしの体感的な発酵資格試験の難易度についてお話してみましょう。ちょっと古い情報なので参考程度にしてね!
まず、発酵マイスター養成講座の終了試験を受け、合格し、発酵マイスターになるまでには、長い道のりがあります。
単純に発酵マイスター養成講座だけ通えばいいってもんじゃないのだよ、うん。
発酵マイスターをとるまでの道のりは、以下の4段階に分けることができます。
ひとつずつ、その難易度や合格率に関する体験を見ていきましょう。
ベーシック講座を受講!難易度は?
ベーシック講座とは、日本発酵文化協会が提供する最初の講座で、日本の代表的な発酵食品をひとつひとつ深堀していくものです。
その代表的な発酵食品とは、こちらの4つ。
醤油
味噌
甘酒
麹(塩麹)
醤油や味噌の仕込みをやる実習がベースの講座です。発酵食品を自分の手で作れるようになるよ。これがめちゃくちゃおもしろい!
講座名 | 料金 | 内容 |
---|---|---|
ベーシック講座 麹教室 | 6,600円(税込) | 塩麹に魚や肉を漬けると「おいしくなる」「柔らかくなる」のはなぜかメカニズムを学ぶ。 実習:実際に塩麹を仕込む(自宅で発酵・熟成させる) |
ベーシック講座 醤油教室 | 6,600円(税込) | 醤油の種類を知り、料理による使い分けを学ぶ。 実習:実際に濃口醤油を仕込む(自宅で発酵・熟成させる) |
ベーシック講座 甘酒教室 | 6,600円(税込) | 主に麹からつくったノンアルコール、ノンシュガーの米麹甘酒について、つくり方、栄養、効能などを学ぶ |
ベーシック講座 味噌教室 | 6,600円(税込) | 味噌を仕込んでから出来上がるまでの発酵のメカニズムを学ぶ。 実習:実際に「米味噌(約1kg)」を仕込む(自宅で発酵・熟成させる) |
ベーシック講座の4つは、特に試験があるわけではないので、難易度が高いわけではありません。
座学はもちろん、みんなで一緒に味噌や醤油などの発酵食品を作る実習を進めていくため、わたしにとっては、単純に楽しいだけ…という幸せな時間でした。笑
発酵マイスター養成講座を受講!難易度は?
ベーシック講座4コマを受けてはじめて、発酵マイスター養成講座の受講が可能になります。
発酵マイスター養成講座は、実習がベースだったベーシック講座とは異なり、座学でじっくり発酵について学んでいきます。
とはいえ、試食が多くて、普通の学校の勉強とはちょっと違います。いろんな地域の発酵食品を食べたなぁ…。
試食はもちろん、発酵食品満載のランチもついていて、ランチも学びの一環になっています。
内容 | |
---|---|
1日目 | 講義1回(120分)+ランチ(60分)+講義1回(120分) ガイダンス・発酵概論 発酵食品概論①(微生物) |
2日目 | 講義1回(120分)+ランチ(60分)+講義1回(120分) 発酵食品概論②(三大発酵・栄養素) 日本の発酵食品①(醤油・味噌) |
3日目 | 講義1回(120分)+ランチ(60分)+講義1回(120分) 日本の発酵食品②(清酒) 日本の発酵食品③(食酢・みりん・納豆) |
4日目 | 講義1回(120分)+ランチ(60分)+講義1回(120分) 日本の発酵食品④(甘酒・塩麹) 日本各地の発酵食品・研究発表 |
ベーシック講座4コマに比べると、発酵マイスター養成講座の内容はかなり詰まっていて、難易度も高い印象でした。
テキストの内容がかなり多いので、授業ですべてを一緒に見ていくのではなく、重要な点のみを扱います。
しかし、最後の修了試験の範囲はテキストすべてなので、試験範囲には独学だけの部分も含まれる可能性があるのです。
このランチのおいしさに驚愕!ランチ時間は楽しかったけど、授業中は進行速度が速くて、あまり余裕がなかったです…
終了試験を受ける!合格率は?
発酵マイスター養成講座の4日間が終わったら、1~2か月の時間を空けて、ついに試験です。
通学でもオンラインライブでも、試験の日にちは同じで、あらかじめ決まっています。
時間が合わない場合は、数か月待って、他のクラスの試験日に変更してもらうこともできます。
発酵マイスター養成講座の試験だけスケジュールが合わずに、別のクラスのスケジュールで受ける人もいたよ。
試験日だけ変更する人も多いので、正確な受験人数はわかりません。
名簿も公開されないので、実は正確な合格率は、実際に発酵マイスター養成講座の終了試験を体験した私でもわかりません。
わたしが受けた時は、クラスの人数が大体10~12人ぐらい。
その仲間のうち何人かで試験に合格したかどうか、情報共有したんだけど…なんと1回で受かったことが分かった人は、2人だけだったの。
※友人同士の口頭での確認のため、あくまで公式発表ではありません。誤差がある可能性は多いにあります。
単純にこれを合格率にすると、約20%…かなり難易度が高い試験ということになります。
にぎやかなクラスだったので、単純にみんなあんまり聞いてなかっただけで、普通はもっと合格率高そうですけど…それは置いておこう。笑
もちろん、12か月のサポート期間中なら再受験可能です。落ちた人も、次回のクラスの試験日に合わせて試験を受け、合格しています。
最終的な合格率はかなり高いはず!(あきらめなければ必ず合格できる)
ただし、やっぱりちゃんと勉強してから挑まないと、資格取得までの時間が長くかかってしまうことは否めません。
試験日が少ないので、下手すると半年以上かかる人がいてもおかしくないかも…もっと早くとれる資格ももちろんあるので、自分に合った資格を選ぶのが大事です。
勉強したら、すぐにオンラインで試験が受けられる資格と言えば、発酵ライフアドバイザーの通信講座がおすすめです。
発酵を体系的に勉強したくなったら…
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終了レポートを提出し、面談を受ける!合格率は?
発酵マイスター養成講座は、試験に合格するだけでなく、レポートの提出も必要です。
レポートには不合格はなかったと記憶しています。(提出すれば合格)
発酵に関することであれば、自分の興味のままになんでもテーマにしてOKです。
私は、「日本の発酵文化を今後も守っていくために何をすべきか?」みたいなことをまとめた気がする…笑
最後に面談があり、レポートの内容やこれからやりたいことなどを聞かれました。周りの人たちも見たけど、面談で落ちるということも、あまりないと思います。
結果的に、わたしが体感している発酵マイスターの合格率は、あきらめなければほぼ100%なのではないかと思います。
ただし、難易度はそんなに低くなく、1度で合格しない場合もあります。
再受験は、次のクラスの試験の時になるので、予定が合わなければまた数か月ずれる可能性もあり、資格取得までに時間がかかるケースもあるので注意が必要です。
「●月までに資格を取得する!」という目標がある人は、時間がかかる可能性があることも視野にいれて、計画を立てましょう。
発酵マイスター養成講座のよかったこと・残念だったこと
発酵マイスター養成講座は、独学では勉強しえないことが学べます。
また、実際にランチや試食で五感で発酵を体感できるという意味でもとてもおすすめ。
もちろん、発酵資格の中ではかなり高額なほうなので、発酵を本気で学びたい人向けだよ。
しかし、もちろんよかったことだけではありません。
ここからは個人的に発酵マイスター養成講座のよかったことと、残念だったことをまとめてみます。
発酵マイスター養成講座のよかったこと
・いろんな発酵食品を試食することができた
・発酵好きな知り合い・仲間ができた
発酵マイスター養成講座は、とにかく五感で発酵を学ぶことができるという意味で、とてもおすすめです。
講座内の醤油や味噌、塩麹や甘酒の試食はもちろん、講師の方の計らいで、日本の地方や海外の珍しい発酵食品をたくさん試食させていただきました。
また、4日間のランチについては、それぞれびっくりするぐらいおいしく、まったく似たメニューが出てこないことにも衝撃でした。(肉料理、魚料理、豆料理など…毎日全く違うレシピラインナップ)
そして、同じ趣味の知り合いや仲間ができたのも、当時の私にとってはとてもうれしいことでした。
発酵食品はハマればハマるほど、臭いものが好きになってしまいます。
普通の友人をあまりディープな発酵食レストランに連れていくとびっくりされてしまうことも多いため、びっくりせずに付き合ってくれる友達ができた!と当時の私は感動しました。笑
資格取得後にみんなでごはんに行きました!もちろん、発酵専門店!笑 わたしよりもずっと発酵に詳しい方だらけなので、発酵あるあるや発酵うんちく話が永遠に続きます。笑
発酵マイスター養成講座の残念だったこと
・資格取得までに思ったより時間がかかった
・仕事に繋がるチャンスはなかった
発酵マイスター養成講座は、4日間の集中講座です。
これだけを聞くと、すぐに資格が取れるように思ってしまいますが、実際は最初に講座を受けてから、資格取得まで少なくとも2~3か月はかかります。
なぜなら、実際はこの集中講座の前に、ベーシック講座が4日分の講座を受けるのが必須だからです。
わたしはこの4講座の取得がもう少し詰まってできると思っていたんですよ…予定外だった…w
休暇を取りにくいフルタイムの仕事や、家事育児に追われている方の場合、全講座を取得し終えるまでに半年から1年かかることも…。
ベーシック講座は4講座もあるので、予定がなかなかとりにくいんですよね…。わたしも有給をたくさん使いましたが、それでも数か月かかっています。
また、集中講座の後には、試験勉強の期間が1~2か月必要です。
「4日間で資格がとれるぞ!」と思って挑むと、ぜんぜん取れないからびっくりするかも?!資格取得をしなければならない締め日がある方は、余裕を持った計画にしないと、計画倒れになる可能性があります。
また、私の場合は、発酵マイスター・プロフェッショナルになったからといって、お仕事に繋がるサポートを受けられるわけではなかったので、その点も少し残念でした。
個人的に出版のお話をいただいた時に、監修者がみつからなくて協会に相談したんだけど、結局個別にサポートしてもらうことは難しくて、出版社の方にご紹介いただきました。
発酵マイスターは取得者が多いので、ひとりひとりへのサポートが充実しているかと言えば、そうではありません。
仲間同士のつながりは作りやすいけど、協会と個人間のお仕事に繋がるサポートや密なコミュニケーションがとられることはあまりないという印象でした。
たまたまかもしれませんが、わたしはその点については、老舗の協会ではなく、新しい協会のほうがフットワークが軽いかも?…と思いました。
お仕事に繋がるサポート体制が強みの資格としておすすめなのは、発酵ライフアドバイザーを運用している発酵ライフ推進協会です。
いろんな発酵資格の強みと弱みを比較したい人は、こちらの記事も読んでみてね。
まとめ:発酵マイスターの合格率と難易度は?実際に取ってみた!
結果的に、わたしが体感している発酵マイスターの合格率は、あきらめなければほぼ100%なのではないかと思います。
1年以内なら制限なく再受験可能なシステムが、その理由です。
ただし、難易度はそんなに低くなく、1度で合格しない場合もあります。
再受験は、次のクラスの試験の時になるので、予定が合わなければまた数か月ずれる可能性もあり、資格取得までに時間がかかるケースもあるので注意が必要です。
「●月までに資格を取得する!」という目標がある人は、時間がかかる可能性があることも視野にいれて、計画を立てましょう。
実際にわたしが発酵マイスターを取得したときは、想像していたよりも2か月ほど長くかかっています。
もしもう少し早く資格をとりたいと思っている方は、資格取得までの期間が短い発酵資格を選ぶのがおすすめです。
さらに、発酵マイスターの合格率は非公開ですが、あくまでわたしが受けた時は少なくとも半分以上のメンバーが1度不合格になり、再受験をしています。
再受験をすれば(資格取得をあきらめなければ)、合格率はほぼ100%だと思われますが、思っているよりも時間がかかる可能性があることを念頭に置いておきましょう。
ぜひ、自分に合った資格を探してみてね。
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