過敏性腸症候群(IBS)の薬として処方されることが多い、ラモセトロン(商品名:イリボー)。
ネットの口コミを見ると、「効きすぎる!」という方もいれば、「効かない!」という人もいるようです。
前回ご紹介したリンゼス、アミティーザに続いて、今回は「イリボー」の効果や薬価、特徴などを調べてみました。
▼過去記事
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「イリボー」とは?
過敏性腸症候群(IBS)という便秘や下痢を招く腸の病気の治療薬として処方されるものの1つが「ラモセトロン(商品名:イリボー)」です。
イリボーは、普通の便秘薬とは少し違う方法で過敏性腸症候群(IBS)を緩和します。
なんと幸せホルモンと呼ばれる「セロトニン」の受容体とのコラボで腸の動きを調節してくれるんだって。
藤好クリニックさんのホームページにはこのような説明がありました。
参考:http://fujiyoshi-clinic.jp/daicho/IBS_2.html
なーるほど。ストレス性の過敏性腸症候群(IBS)によく効きそうですね。
「イリボー」、リンゼスとの違いは?
「イリボー」と「リンゼス」は過敏性腸症候群(IBS)を緩和します。
でも、その方法は全く違うもの。添付文書にはこんな風にかいてあるんだよね。そう、下痢型が便秘型かで、処方されるお薬が違うの。
=下痢型過敏性腸症候群治療剤
リンゼス
=便秘型過敏性腸症候群治療剤
「イリボー」、女性は飲んじゃだめ?
実は最初の臨床実験の時は、男性だけに処方可能なお薬だったそうです。でも研究がすすむにつれて、女性にも有効性があると判断されるようになり、飲めるようになったんだって。
参考:
https://pharma.mynavi.jp/contents/yakuyomi/industry_news/%E3%82%A4%E3%83%AA%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%81%AB%E5%A5%B3%E6%80%A7%E5%8A%B9%E8%83%BD%E8%BF%BD%E5%8A%A0%E2%80%90%E6%96%B0%E8%96%AC%EF%BC%92%E4%BB%B6%E3%81%AE%E4%B8%80%E5%A4%89%E4%BA%86%E6%89%BF/
添付文書の副作用の欄をみると、なんとこんなに違うの!男性と女性のカラダって全くの別物なんだなーと実感します。
女性では安全性を評価した総症例数949例中、臨床検査値異常を含む副作用発現症例は379例(39.9%)であり、主な副作用は便秘136例(14.3%)、硬便209例(22.0%)であった。
参考:http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/2399014F3029_1_06/
「イリボー」、薬価は?
国により決定される医療用医薬品の公定価格を薬価と言います。もう予め値段が決まっているので、添付文書をみてみましょう。
お、安い。
リンゼス錠 92.40、アミティーザカプセル 161.10と比べるとかなり安いですね!
「イリボー」、効かない派の意見
イリボーを飲むと、下痢はすぐにとまるということをおっしゃる方はとても多いですが、続けると便秘などに陥ることもあるようです。
ところが続けて飲むと今度は便秘になってしまいますので、その調整が難しく感じます。便秘のときに腹痛を催すと最悪の状態になりますから。
参考:https://caloo.jp/reports/view/577
また、一部の下痢タイプの方にとっては、効かないこともあるみたい。
参考:https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/154672
自分のカラダと向き合って、あんまり薬に依存しすぎないようにするとよさそうですよね。
まとめ
過敏性腸症候群(IBS)の薬って本当にたくさんありますね。それぞれいろいろな特徴があるので、自分にあったものを見つけられるとよさそうです。
わからない場合は、少しずつ様子をみながらがいいのかも?
本当はお薬に頼らないのがいちばんだけど、いざという時のために腸活の勉強をしておきましょう。