みなさん、「イヌリン」ってきいたことありますか?
先日、食品製造会社のフジ日本精糖が、機能性関与成分「イヌリン」を原料とした製品の機能性表示食品の届け出をしたところ、消費者庁に受理されたことがわかりました。
もしかしたら「難消化性デキストリン」のように、これからどんどん新しい「イヌリン」製品がでてくるかも~♪
「イヌリン」は腸活にも有用な大事な成分です。「イヌリン」を知らないと損しちゃうかもしれませんので、今回は「イヌリン」の効果効能、副作用や注意点などをまとめてみました!
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「イヌリン」とは?
イヌリンは、キクイモ(菊芋)やごぼう、にらなどの野菜に含まれる糖類の一種です。
わかさの秘密さんのホームページによると、「イヌリン」の説明は以下のとおり。
イヌリンは糖の吸収を抑制し血糖値の上昇を抑える働きがあり、糖尿病予防に効果的です。また、善玉菌を増やし、老廃物の排出を促すため、腸内の環境を整える効果も持っています。
参考:http://www.wakasanohimitsu.jp/seibun/inulin/
イヌリンは、一般的に「水溶性植物繊維」に分類される物質です。すなわち腸内細菌のエサになることができる、腸活にとっても大事な物質。
最近、よく清涼飲料水などにはいっている「難消化性デキストリン」と同じですね。
「難消化性デキストリン」は、じゃがいもやトウモロコシに含まれているものです。詳しくはこちらの過去記事をチェックしてみてください。
「イヌリン」の効果効能
イヌリンは砂糖やでんぷんなどの糖類の仲間なので、一瞬ちょっと太りそう・・・と思ってしまうかもしれません。
でも、心配はご無用。私たち人間はイヌリンを分解する酵素をあまり持っていません。だからカラダに吸収されずに、ほとんどが体の外に排出されます。
甘い物質ではあるけど、太るというよりは、腸内細菌のエサになって腸内環境を整えてくれたり、逆に他の糖の吸収を抑える働きがあるのです。
糖の吸収を抑える働きがあることから、イヌリンの糖尿病の予防効果には定評があります。
効果効能1:糖尿病予防
イヌリンは、水に溶けるとゲル化し、胃から小腸への食べ物の移動を緩やかにするため、糖質の吸収速度を緩慢にし、食後の急激な血糖値の上昇を防ぐ働きがあります。
参考:http://www.wakasanohimitsu.jp/seibun/inulin/
インスリンというのは、私たちのカラダの中にあるホルモンで、血糖値をコントロールする働きをしているものです。イヌリン、すごいですね!
また、もう一つ注目されているイヌリンの効果として、便秘予防が挙げられます。腸内環境をよくしてくれることから、ダイエットや便秘の解消にも効果があると言われています。
効果効能2:ダイエット/便秘解消
イヌリンはダイエットや便秘解消効果も注目されています。その理由は、水溶性食物繊維であることから、腸内細菌のエサとなり、腸内環境を良くしたり、腸のぜん動運動を助けてくれるから!
わかさの秘密さんには、イヌリンについてこのように説明されていました。
参考:http://www.wakasanohimitsu.jp/seibun/inulin/
イヌリンは無味ではなく、やわらかい甘味があります。そのため、「太らない甘味料」といういい方もされるんですって。
ダイエット中に甘味がほしくなったら、「イヌリン」で代用することもできそうです。
「イヌリン」の副作用や注意点
基本的には、天然の食べ物であり、薬ではないので副作用はありません。
でも、イヌリンは人間が体内に持っている酵素では分解しにくく、腸に達して初めて分解されます。個人差はありそうだけど、お腹にいる腸内細菌のバランスによっては、ガスを発生しやすい可能性もあるみたい。
参考:https://www.fashion96.com/supplement/inulin/
おならがたくさんでるなぁと思う人がいたら、多分腸内細菌が分解する過程でガスが発生しています。
「イヌリン」と「難消化性デキストリン」の違いとは?
同じ水溶性食物繊維に分類される「イヌリン」と「難消化性デキストリン」、何か違う部分はあるのでしょうか?
糖尿病予防とか、コレステロールの排泄、便秘改善などの効果は基本的に同じです。
「イヌリン」と「難消化性デキストリン」の違いをまとめてみましょう。
違い1:溶けやすさ
イヌリン:とけにくい
難消化性デキストリン:とけやすい
→最近清涼飲料水に難消化性デキストリンが入っているのは、とけやすいという特徴のせいでもあるんです。イヌリンも今後使用されるようになるかもしれませんが、ドリンク類ではなく、お菓子とか固形のものに使われることが多くなるかもしれません。
違い2:味
イヌリン:甘い
難消化性デキストリン:無味
→イヌリンは少し甘さがあるので、甘味料として使われることもあります。味を変えたくないものに混ぜる場合は、難消化性デキストリンのほうが使いやすそうです。
違い3:善玉菌の増えやすさ
イヌリン:強い
難消化性デキストリン:まあまあ
→イヌリンは分解されるとフラクトオリゴ糖になります。オリゴ糖は善玉菌の大好物です。
難消化性デキストリンも食物繊維としてエサにはなりますが、イヌリンは食物繊維としてもオリゴ糖としてもエサになるので、腸内細菌に豊富なエサを届けることができます。
イヌリンの効果効能まとめ
イヌリンは水溶性食物繊維の仲間で、腸内環境の改善に役立つ物質です。
イヌリンの効果効能としては、糖尿病の改善やダイエット、便秘解消効果が挙げられます。
同じ水溶性食物繊維である、難消化性デキストリンとの違いは、以下の3つが注目されています。
甘さ→イヌリンのほうが甘い
善玉菌の増えやすさ→イヌリンのほうが増えやすい
難消化性デキストリンは飲み物に入れられることが多いのですが、イヌリンだとそれは少し難しい代わりに、甘味料として使えるのでまた別の方法で、他社商品とコラボが増える可能性がありそうです。
今流行の難消化性デキストリンブームの次に、イヌリンブームが来るかもしれません。笑
腸活中のみなさんは参考にしてみてくださいね♪
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