甘酒や塩麹など、麹を使った食品には、ビタミンB群が多く含まれていることが知られています。
ビタミンB群は、「美容ビタミン」と呼ばれることも多いので、美肌のためにビタミンB群を摂るという意識が強い方は多いようです。
でも、それだけじゃもったいない!実はビタミンB群の実力は留まるところを知りません。今回は美肌などの美容効果だけでなく、健康効果なども含めたいろいろな研究結果をご紹介したいと思います。
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ビタミンB群とは?
まずは、「ビタミンB群」とはなんなのか?そこから確認してみましょう。
ビタミンB群というぐらいですから、1つではありません。ビタミンBには8つの種類があります。
この8つのビタミンは、それぞれが組み合わさって効果を発揮すると言われています。
また、ビタミンには、「水溶性ビタミン」と「脂溶性ビタミン」の2種類がありますが、ビタミンB群は、「水溶性ビタミン」に属し、水に溶けやすい性質があります。
ビタミンB群は不足しやすいビタミン?
水溶性ビタミンは水に溶けるので、水洗いをするだけで水に流れてしまいますし、カラダに取り込んでもすぐに出て行ってしまいます。
加熱されても損失が大きいため、脂溶性ビタミンに比べると摂取が難しく、毎日摂取する必要があると言われています。
また、ビタミンB群は、カラダの中でも結構人気者です。ビタミンB1は、エネルギーに変換される時に消費されますし、糖分を摂りすぎても使われます。
ビタミンB2は油分の摂りすぎで消費されたり、アルコールを飲みすぎてもビタミンBは不足します。
ビタミンB群は、人気なのです。
糖分の摂りすぎ
油分の摂りすぎ
アルコール飲料の飲み過ぎ
精製された白色食材の摂りすぎ
加工食品の摂りすぎ
参考:https://hifuka.co/?p=91079
ビタミンB群の効果とは?
ここからは、ビタミンBに分類される8つのビタミンについて、効果などを見ていきたいと思います。
ビタミンB1
ビタミンB1は、神経の働きを正常に保ち、糖質の代謝を促したり、アルコール代謝を助ける働きがある。
不足すると、記憶力が低下したり、肩こりになったり、注意散漫などの症状を起こす可能性がある。
ビタミンB2
ビタミンB2は、細胞の再生を助けたり、免疫力をアップさせる働きがある。また脂質代謝を助けたり、糖質の代謝に影響があることもわかっている。
不足すると脂質の代謝がうまくいかずエネルギーになりにくくなったり、内臓機能が低下したり、眼精疲労などの目の疲れや口内炎、角膜炎になりやすくなることもある。
ナイアシン(ビタミンB3)
粘膜の炎症を防いだり、精神を安定させる働きがある。中性脂肪やコレステロールを分解し、血液中の脂質を減らす作用もある。
不足すると、うつなどの精神障害や胃腸障害になりやすい。
パントテン酸(ビタミンB5)
コラーゲンの再生に不可欠なビタミンCの働きをサポートすると言われているので美肌づくりに効果が高い。また糖質や脂質を燃焼する時にも使われる。
不足すると、皮膚の異常や動機や頭痛になることが多い。
ビタミンB6
肝臓に脂肪が蓄積するのを防ぎ、筋肉の調節や血糖値の維持を行ったり、脳の働きを正常に保つことができる。
不足すると、皮膚の異常や頭痛などにつながりやすい。
ビタミンB12
葉酸と協力して赤血球の生成や神経細胞を修復する。核酸(DNA)の合成を促進することもでき、細胞を増殖させ、傷ついた末梢神経を修復することができる。
不足すると、神経系の障害や記憶の減退、便秘などにもなりやすい。
葉酸(ビタミンB9)
ビタミンB12と協力して赤血球の生成や神経細胞を修復する。貧血を防いだり、神経の正常な働きを助ける。
不足すると、神経系の障害や記憶の減退、便秘などにもなりやすい。
ビオチン(ビタミンB7)
ビオチンは皮膚や髪の健康を助ける。
不足すると、脱毛、無気力などの症状になりやすい。
ビタミンB群はかなり個性的!そして、みんなで助け合い、ビタミンB群として私たちの体を支えてくれているのです。
ビタミンB群にまつわる研究結果
ビタミンB1、B2など個別にもいろいろな役割を果たすビタミンB群ですが、実はいろいろな病気との関係性も指摘されています。
ビタミンB群研究1:ビタミンB群は妊活に最適?!
最近、不妊治療などにかかる方も増えていると言われるほど、妊娠しにくくなっている昨今ですが、
アメリカにあるジョンズ・ホプキンズ大学の研究結果によると、なんとビタミンBを十分に摂取している人は、していない人と比べると妊娠がしやすいことがわかっています。
ワン教授は「DDTが未だ使用されている国では、ビタミンBの添加食などを含めたより良い栄養で妊娠問題を改善できるだろう。
参考:http://www.nutritio.net/linkdediet/news/FMPro?-db=NEWS.fp5&-Format=detail.htm&kibanID=47417&-lay=lay&-Find
ビタミンB群研究2:ビタミンB群が不足すると注意欠陥多動性障害に?!
ADHDという病気をご存じですか?
別名を「注意欠陥多動性障害」と言い、
多動性(じっとしていられない・落ち着きがない)
衝動性 (順番を待てない・考える前に実行してしまう)
の3つの要素がみられる障害のことを指しています。
ADHD患者では血中のビタミンB2、B6、B9(葉酸)の濃度が低く、こういった栄養素を含む食物の摂取量が不十分である可能性がある。
参考:https://www.healthy-pass.co.jp/blog/20170126/
ビタミンB群研究3:ビタミンB群を摂るとがん予防になる?!
女性を対象に行われた調査で、ビタミンB群を摂った女性は、摂っていない女性に比べて、38%も乳がんのリスクが軽減したというデータがあります。
ビタミンB群を摂取し続けたグループの65歳以上の女性グループにおいて、侵襲性がんのリスクが25%減り、乳がんのリスクに関しては38%軽減されました。
参考:http://www.interphoenix.com/research/vitamin-b.html
すごい・・・ビタミンB群、美肌だけのためにとらなくちゃ!と思っているのはもったいなくないですか?それも水溶性ビタミンなので、毎日の生活に取り入れることが重要なのです。
ビタミンB群の効果は美肌だけじゃないまとめ
ビタミンB群は、甘酒や塩麹などの麹製品にたくさん含まれている、私たちの体の安定を保つ手伝いをしてくれる成分です。
美容ビタミンとして、美肌にいい!というイメージは定着していますが、実は生活習慣病を防ぐ力やダイエット効果なども注目されています。
毎日意識して摂るようにすると、意外な健康メリットがあるかもしれませんよ。試してみてね♪
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