「肥満の人は食欲が抑えられずやせにくい」という説・・・聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?
食欲旺盛なのはよいことではありますが、中には食べても、食べても、太っても、太っても、食欲が収まらない人がいます。
この仕組みがなんと、基礎生物学研究所により明らかにされ、9月14日に英科学誌「サイエンティフィック・リポーツ」に掲載されました。
今回は、この「PTPRJ」について、まとめてみました!
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肥満のメカニズムとは?
人は肥満になると、体内ホルモン「レプチン」の作用が低下してしまうと言われています。
この「レプチン」が肥満と大きくかかわっていると言いますが、「レプチン」とは、いったいどんな働きをするホルモンなのでしょうか?ウィキペディアでみてみると・・・
参考:ウィキペディア
脂肪細胞によって作り出されるホルモンで、食欲を抑えてくれるのが「レプチン」なんです。
体内酵素「PTPRJ」とは?
この食欲を抑えてくれるのが「レプチン」を阻害してしまうと言われるのが、今回の体内酵素「PTPRJ」。
自然科学研究機構基礎生物学研究所(岡崎市明大寺町)の野田昌晴教授や新谷隆史准教授らのグループがこの肥満の主要因「レプチン抵抗性」の仕組みを解明したことを発表しました。
参考:http://fmokazaki.jp/tokai/170915.php
肥満は、体内酵素「PTPRJ」が多くする?
マウスによる実験ではありますが、肥満のマウスのほうが肥満ではないマウスと比べて体内酵素「PTPRJ」が多いことがわかっています。
参考:http://fmokazaki.jp/tokai/170915.php
普通の状態の場合、「PTPRJ」がレプチン受容体を抑制し、食欲が抑えられるため、適正体重を維持できるのですが、
肥満状態の場合、「PTPRJ」が多すぎてレプチン受容体を抑制できず、食欲は止まらず、体重はますますふえるという悪循環に陥ります。
これが、肥満と「PTPRJ」の関係です。
んーこわいですねー。
体内酵素「PTPRJ」とは?まとめ
肥満状態にあると、大量に作られてしまう体内酵素「PTPRJ」。
食欲を抑えるホルモンであるレプチンの邪魔をしてしまいます。
体の中で良い循環をつくるためには、やっぱり体も通常の状態を保っておかないと、ホルモンやら酵素のバランスが崩れてしまうんですね・・・。
まずは肥満の回避から!肥満を回避するために、普段の食生活をみなおしましょう。