天然のインシュリン!奇跡のスーパーフード!とも名高い菊芋。
最近では、菊芋パウダーなどの加工品も人気らしいのです。
今回は、注目を浴びている菊芋の効果効能、便秘や糖尿病に効くメカニズムを整理してみたいと思います。
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菊芋とは?
菊芋はキク科の植物で、菊のような黄色い花を咲かせることが知られています。
ウィキペディアによると、以下のとおり。
参考:ウィキペディア
日本語では菊のような花を咲かすので、「菊芋」と呼ばれていますが、もともとはアメリカ源産の植物です。
見た目はしょうがのような形をしています。「芋」といっても、「芋」の仲間ではなくキク科に属します。
ビタミンやミネラル、食物繊維やアミノ酸などいろいろな栄養分が豊富で、アメリカでは自然食品として認識されているようです。
日本では長野県や岐阜県などで栽培され、特産品として出回ることもあるのだそう。料理の仕方もさまざまで、そのまま煮物にしたり、味噌汁の具にしたりと、応用が利く野菜のようです。
菊芋の効果効能
菊芋がこんなに注目されているのは、なぜなのでしょうか?
血糖値や中性脂肪値を下げる
菊芋には、「イヌリン」という成分が豊富に含まれています。
「イヌリン」は、多糖類の一種で、糖が多数結合したものです。消化酵素で消化されないので、血糖値の上昇を防いだり、中性脂肪値を下げたりする働きが期待されています。
メタボが気になる方は、すすんでとったほうがいいイヌリンを菊芋はたくさん摂取できます。
すい臓のインスリン分泌に負担をかけないことから、イヌリンは「天然のインスリン」と呼ばれることもあります。
糖尿病はインスリンの分泌不足から血糖値が高くなる生活習慣病の一種で、病状が進行してしまうと糖尿病性網膜症・糖尿病性腎症等の合併症を引き起こす可能性がありますが、イヌリンを摂ることで改善した例もみられ、糖尿病に対する効果が注目されています。
低カロリーでダイエットに使える
「芋」と言えば、炭水化物が豊富で、でんぷんが多く、太りやすいイメージがあるかもしれませんが、実は「菊芋」はほとんどでんぷんが含まれない野菜です。
じゃがいもやさつまいもなどと比べると、かなりカロリーが低いのに、食べごたえがあることが知られています。
カロリー量は、100gあたり35kcalです。
おなじぐらいのカロリーの野菜を調べてみると・・・こんなかんじ。
にんじん 36
さやえんどう 34
もやし(大豆) 34
あしたば 33
オクラ 33
ふきのとう 32
にら 31
参考:http://www.eiyoukeisan.com/calorie/nut_list/calorie.html
野菜の中でもかなり低カロリーな部類ですよね。ダイエットに使えそうな気がします。
善玉菌を増やし、腸内環境を整える
イヌリンは血糖値や中性脂肪値を下げるだけではありません。
腸内でオリゴ糖の一種に変わり、腸内で善玉菌のえさになります。善玉菌が増え、腸内環境が良くなり、便秘や下痢など腸のトラブルを改善する働きがあると言われています。
菊芋の効果効能まとめ
菊芋は、天然のインシュリン!その秘密は豊富に含まれるイヌリンにありました。
イヌリンは、腸で消化されずに体外に排出される性質があるため、血糖値の上昇を抑えてくれます。また中性脂肪も減らしてくれるかもしれないと期待されています。
そのため、糖尿病予防、生活習慣病予防、ダイエットに興味のある方に注目されている食材なんですね。
最近では取り入れやすいように菊芋パウダーも流行っているようです。参考にしてみてくださいね。
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