先日、私長谷川ろみも事務局メンバーとして活動中の「発酵ライフ推進協会」が、発足1周年を迎えることとなり、その特別イベントに参加してきました!
いつも事務局メンバーとして活動していますが、今回のイベントに関しては、完全なお客様。笑 素直な気持ちで楽しんできたので、笑、心置きなく内容をレポートします!
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プログラム全体像
今回は1周年記念ということで、時々行われる資格取得者限定のメンバー定例会と、味噌や醤油づくりのプロの方々をお迎えした「麹祭り」の2部構成!
この1年、本当にいろんなことがありました!笑
1年間の実績報告と、これからのことについて、わくわくするような報告がたくさんありました。
・発酵ライフアドバイザープロフェッショナルによる研究発表
・麹祭り!発酵業界を支える蔵元トークショー
∟麹屋三郎右衛門 辻田社長
∟日東醸造株式会社 蝦川社長
∟株式会社まるや八丁味噌 浅井社長
・パネルディスカッション「米麹VS麦麹VS豆麹」
これだけ外部の方を巻き込んだイベントは、1年前の甘酒フェスタ以来です!
でも甘酒フェスタの時よりも、実行してくれる人も、参加してくれる人も、びっくりするほど増えたよね。
ココからは、それぞれのイベント内のコーナーについて、詳しく見ていきましょう。
メンバー定例会
発足当初は、とにかく決めることがありすぎて、毎月開催していた定例会。
私は事務局メンバーなので、定例会以外でも会議がもりだくさんでわさわさしていました。でも、この1年でかなり落ち着き、この日はかなり久しぶりの定例会。
是友先生から、この1年の活動や今後のミッションについて、お話がありました。
本当に怒涛の1年だったなーって。
私は大したことしてないけど、笑、ものすごい勢いでいろんなことが動いていきました。
丸の内校の開校を皮切りに、先日この腸内革命でインタビューに答えてくださった筒淵先生の札幌校、名古屋校に、広島校・・・どんどん地域に校舎ができています。
ここから先の活動についても、お話があったのですが、参加者の方から驚きの声が上がった内容もたくさんありました。
実は私、長谷川ろみもオンライン校の校長先生をやらせてもらう予定で、今相談・準備中~♪
まだまだみんなで、発酵ライフを推進するために頑張っていこうと思います♪
定例会に参加してみて、個人的に一番びっくりしたのは、1年前と比べて参加者がものすごーーーーく増えたこと。笑
去年と同じ丸の内の「にっぽんのひとさら」が会場だったのですが、人が入りきらないぐらいぎゅーぎゅーでした。来年はもうちょっと広い会場でやるそうです。笑
↓腸内革命で作った、腸活ゲームのチラシを店頭に置いてもらいました♪ 是友先生、ありがとうございます!
イベント1:研究発表
午後の部は、発酵ライフアドバイザープロフェッショナルによる研究発表から始まります♪
わたしとおなじく、協会の立ち上げからかかわっているメンバーがそれぞれの研究内容を発表するの。
この腸内革命で以前インタビューにお答えくださった鈴木あけみ先生は、講師としての活動報告として、人気ワークショップを作るまでの道のりを教えてくれたり・・・
発酵ライフアドバイザープロフェッショナルになると講師以外にも、プランナーや研究員として所属することができるので、それぞれの活動を知ることができるのは、とても興味深かったです♪
どんな内容だったかめっちゃ言いたい…言いたいけど、言っていいのかわかんないから、知りたい人は発酵ライフアドバイザープロフェッショナルになることを検討してみてね。笑 (宣伝)
イベント2:麹祭り!発酵業界を支える蔵元トークショー
ここからは、是友先生と麹のプロの方々を交えて行うトークショー!!
本当にすごい方々が来てくださいました。
麹屋三郎右衛門 辻田社長
麹屋三郎右衛門さんは、とても珍しい都内にある味噌蔵さんで、国内産米100%の麹を使った、丁寧で、素朴な、おいしい味噌を作られています。
そして「私たち自身が安心して食べられるもの」を造り続けています。
参考:麹屋三郎右衛門パンフレットより
辻田社長自身も麹屋三郎右衛門さんのお味噌と同じく、質問一つ一つに丁寧にお答えくださっていて、とても誠実なお人柄なんだなと、強く感じました。
↓ダンディな辻田社長
辻田社長がおっしゃっていたことですごくココロに響いたのは、ご自身が作られている味噌の特徴に関するお話。
「麹屋三郎右衛門のお味噌には、どんな特徴がありますか?」とよく聞かれるそうなんです。
その時に「特徴がないことが特徴です」って答えるんですって。
東京はいろんな人が集まってくる街です。だから、ある意味いろんな人のお口に合わないといけない・・・だから、特徴を作りすぎるのではなくて、普通にだれが食べてもおいしい味噌を作り続けるのが大事だと・・・。
すごーーーーー。たしかにそうだわ。
でも、正直、普通っていちばん難しいと思います。それを長い間、続けられている麹屋三郎右衛門さん、やっぱりすごいですよね。
↓実際に作っている麹を持ってきてくださいました。みなさん興味深々でカメラでパチリ。
日東醸造株式会社 蝦川社長
日東醸造株式会社の蝦川社長は、発酵ライフ推進協会でもたくさんのイベントを開催してくださっています。
発酵に詳しい方ならだれもが一度は、「味見したい!」と思う、「白いお醤油」を作られています。
「白醤油」を知らない方のために少しご説明すると…
参考:日東醸造株式会社 パンフレットより
お醤油は置いておくと発酵が進んで色が濃くなってしまうので、色を白いまま出荷するには想像できないほどの努力と工夫が必要です。
作り置きができないので、常に作ったら出荷、作ったら出荷・・・と繰り返し、常に忙しいんだって!笑
↓お茶目で笑顔がかわいすぎる蝦川社長
蝦川社長のお話でおもしろかったのは、なぜ愛知県でこの白醤油が生まれたのか・・・というおはなし。
もともと愛知のお醤油やお味噌は、関東で一般的に食べている普通のものよりも黒いものがデフォルトでした。だからね、お料理を作ると、全部が真っ黒になってしまうそうなの。笑
確かに名物の味噌おでんとか、真っ黒ですよね。
それがね、ちょっとやだなーと思った人たちが、たくさんいたそうです。
=お料理に使っても素材の色を邪魔しないお醤油
だから他の地域よりも、白醤油のニーズが強かったんだって。やっぱり人間は工夫する生き物なので、なにか課題があるところには、必ず新しいものが生まれるのだと、ちょっと感動しました。
課題は大事だ。笑
↓身振り手振りでお話される蝦川社長
株式会社まるや八丁味噌 浅井社長
さて、続いては、愛知県で江戸時代から八丁味噌を作り続けていらっしゃる株式会社まるや八丁味噌の浅井社長です。
八丁味噌は、愛知県でよく食される真っ黒なお味噌です。
なぜこんな色になるのかというと、普通のお味噌とは材料が違うから。
「八丁味噌」を知らない方のために少しご説明すると…
参考:株式会社まるや八丁味噌 パンフレットより
浅井社長もおっしゃっていましたが、八丁味噌を食べていると思っても、実は米麹味噌がちょっと混ざっている商品が多く、本当に豆麹だけで作られているものはとても少ないんですって。
今回はじめてうごく浅井社長を拝見したのですが、個人的にすごくファンになってしまいました!笑
↓ファンキーな浅井社長。笑
八丁味噌はとても珍しい味噌で、すごく固いし、黒いんです。大豆と塩と水のみを使い、余計なものを添加していない貴重なお味噌。
そんなお味噌になれていない、一般消費者の方々から、「かたい!」とか、「黒い!」とか、いろいろクレームがあった時期があったそうなの。
その時の浅井社長は、「もういいや、やーめた」って一般消費者に販売するのをやめたんだって。笑
そして、浅井社長は海外へ八丁味噌を届けることに注力されるのです。
もともと浅井社長は、お味噌屋さんに生まれながら、お味噌屋になんかなりたくないと、海外でヒッピーをしていたそうなの。(ご本人が「ヒッピー」とおっしゃってたので、「ヒッピー」だったのだと思う!笑)
だから、浅井社長にとって海外進出は、むずかしいことではなかったようです。
すごいですよねー!ファンキー♪
失礼かもしれないけど、うちの父もファンキー系なので、妙な親近感を勝手に抱き、大好きになってしまいました。笑
↓豆麹の説明場面。みなさん興味深々でパチリ。
イベント3:パネルディスカッション
最後は、われらが是友先生と、蔵元の社長さんたちがみんなで一つのテーマを語るパネルディスカッション。
↓やっぱり豪華なメンバーだなぁ…!発酵好きな方はひっくり返るぐらいのメンバーです。笑
個人的には、最近の発酵ブームをどう受け止めているか?
健康・美容効果は本当にあると思う?
っていう質問が、なんかブームっぽくて、笑、すごくおもしろかったです。
「発酵ブームですよね!」って言われても、蔵元さんからみたら、江戸時代から続けているんだから、ブームもへったくれもないですよね。笑
そんなことを是友先生が言ってらしたのだけど、たしかにそうだわw
健康効果については、こんなご意見が出ていました。
・麹造りしているせいか、手はキレイって褒められる
・お母さんが93歳で亡くなったのだけど、確かに長生きな親戚が多い
なるほどーーー。やっぱり発酵は、健康と美容にいいのかもよ?!笑
発酵ライフ推進協会発足1周年記念イベントまとめ
発酵ライフ推進協会発足1周年記念イベント、最初から最後までかなり盛り上がりました♪
今回は珍しく完全なお客さん的立ち位置で見られたので、緊張もなく、楽しめちゃった。笑
準備してくれたお仲間に感謝です。
日本には伝統の発酵食品がたくさんあって、でもなかなか良さが伝わりにくかったり、誤解をされたり、やっぱり本当にあるんだなぁと思うと同時に、
私もこの日本の食文化の中心と言っても過言ではない「発酵文化」を、少しでもかみ砕いて、お伝えすることができたらなと改めて思うきっかけになりました。
私は発酵食品がきっかけで、腸内環境激悪によるデブから脱出できたわけなので、やっぱり効果効能を気にしがち。
でも、単純に日本独特の奥が深いうま味やおいしさは、やっぱり世界ではまだまだ珍しいはずで、日本の発酵食品の可能性も感じました。
発酵、おもしろい!笑
これからも微力ながら、発酵のおもしろさを伝えていきたいです。
腸活&発酵推進活動、がんばります!!