【この記事で解決できるお悩み】
・栄養たっぷりの甘酒、離乳食に使えるってホント?
・赤ちゃんに甘酒をあげるなら、いつから飲める?



この記事では、こんなお悩みを解決します!
エネルギーになりやすいブドウ糖や腸内環境を整えるオリゴ糖だけでなく、必須アミノ酸やビタミンもたっぷり含まれた甘酒。
美容や健康を気にする方にとても人気があります。
「これだけ栄養価が高いなら、赤ちゃんの離乳食にも使えそう!」
そう思いながらも、ちょっと心配してなかなか使えないママも多いようです。
そこで今回は、甘酒を離乳食に使ってもいいのか大検証!
赤ちゃんは甘酒をいつから飲めるのか、そして離乳食としてのおすすめの使い方や注意点についてもまとめてみました。
この記事を書いた人:
腸活研究家 長谷川ろみ
発酵食品にハマり、ダイエットなしで12㎏減。痩せたことをきっかけに腸を愛でる生活に目覚める。重度の便秘から解放され、腸活研究家として活動開始。今では発酵ライフ推進協会通信校校長を務め、昔の自分と同じ悩みを持つ方に向けて腸や菌のおもしろさを発信中。詳しくはこちら
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結論!甘酒は離乳食に使ってもOK!…でも種類による
甘酒は種類によって、離乳食に使えるものと使えないものがあります。
〇米麹甘酒は離乳食・幼児食に使える
一つずつ見ていきましょう。


酒粕甘酒の場合
甘酒の中でも、「酒粕甘酒」は離乳食・幼児食には使えません。
その理由は、酒粕甘酒にはアルコールが含まれているからです。
赤ちゃんはもちろん、子どもや妊娠中の方、授乳中のお母さんも避けたほうがよいと言われています。
=酒粕+砂糖+水(お湯)
酒粕甘酒は、日本酒を作るときにできる酒粕を水で伸ばして、砂糖(甘味)を足したものです。



裏の成分表を見て、「酒粕」や「砂糖」が含まれている場合は、赤ちゃんに離乳食として与えてはいけません。


米麹甘酒の場合
甘酒の中で、「米麹甘酒」は離乳食・幼児食に使えます。
その理由は、米麹甘酒にはアルコールが含まれていないからです。
赤ちゃんはもちろん、子どもや妊娠中の方、授乳中のお母さんも安心して飲むことができます。
=米麹+米+水(お湯)
米麹甘酒は、米麹に含まれる麹菌が、米に含まれるでんぷんを分解して糖(ブドウ糖やオリゴ糖)やビタミン、ミネラル、アミノ酸、食物繊維などを作ることで完成する発酵飲料です。



麹菌は死菌になっても、腸内細菌のエサになって腸内環境を整えてくれますし、著内環境が整えば免疫細胞も活性化するため、風邪やインフルエンザ予防にも役立ちます。


離乳食・幼児食に甘酒を使う方法
離乳食・幼児食に米麹甘酒を使う時に考えることは、使う時期と使う方法です。
➁甘酒を離乳食に使う方法(どうやって使うか?)
一つずつ見ていきましょう。
甘酒を離乳食に使う時期(いつから使うか?)
厚生労働省が発表する資料(※1)によると、離乳食の開始時期は生後5か月が47.6%と一番多く、離乳食の完了時期は生後12か月が47.9%と一番多くなっています。
甘酒が離乳食として使えるようになるのは、一般的に「離乳食後期」と呼ばれる10か月以降です。






赤ちゃんの離乳食としては10か月~12か月ぐらいがひとつの目安となりますが、実はそれよりおすすめしやすいのは、同じ時期のママへの栄養補給のための甘酒です。
特に授乳中のママが甘酒を飲むことで、母乳が出やすくなるという調査もあることから、授乳中の甘味料として甘酒は人気があります。


甘酒を離乳食に使う方法(どうやって使うか?)
米麹甘酒は、離乳食後期から使用することはできますが、かなり甘さが強く利用しにくいですよね。
また、赤ちゃんの胃腸は不安定ですから、負担をかけないように注意しなければいけません。
そのような理由から、甘酒を離乳食にする場合は薄めて飲むのが一般的です。
米麹甘酒を製造販売するマルコメ株式会社のホームページ(※2)によると、2~3倍にして飲むことが推奨されています。
また、同じく米麹甘酒を製造販売する八海醸造株式会社のホームページ(※3)でも、2~3倍にして飲むことが推奨されています。





甘酒を離乳食・幼児食にする場合の注意点
アルコールが含まれない米麹甘酒ですが、アルコールが含まれなければよいかといえば、そうではありません。
赤ちゃんの腸内環境はまだ未完成のため、とてもデリケート。
食を楽しむことに慣れながら、少しずついろんな食べ物に慣れていく過程が必要です。
甘酒を離乳食・幼児食にする場合の注意点は、主に以下の3つです。
注意点② 市販の甘酒は「乳児用規格適用食品」ならOK?
注意点③ 手作り甘酒は赤ちゃんが飲ませちゃダメ?
一つずつ見ていきましょう。
注意点① 甘酒を離乳食にする場合、アレルギーの心配は?
全くアレルギーの心配がない食べものはこの世には存在しません。
しかし、甘酒に含まれるお米や米麹は、比較的アレルギーが出にくい食べもののひとつだと言われています。



厚生労働省の資料(※1)によると、離乳食の開始はアレルギーの心配の少ないおかゆ(米)から始めること、そして、新しい食品を始める時には一さじずつ与えて、赤ちゃんの様子を見ながら増やしていくことが推奨されています。
甘酒をはじめて与える時も、以下の3点に注意しましょう。
➁赤ちゃんの様子を見ながら与えること
➂はじめて食べる時は、病院の診療時間にあたる平日の日中を選ぶこと
注意点② 市販の甘酒は「乳児用規格適用食品」ならOK?






乳児用規格適用食品とは、放射性物質の基準が「乳児用」に区分されるという意味です。
ここでいう「乳児」とは1歳未満を指しています。
=放射性物質の基準が「乳児用」に区分される食品のこと
2012年に厚生労働省が食品中の放射性物質の新基準を策定しました。
この新基準によると、1歳未満のお子様対象の乳児用食品は、大人用の一般食品より低い基準値が設けられています。



注意点③ 手作り甘酒は赤ちゃんが飲ませちゃダメ?






市販の米麹甘酒は、メーカーによって材料が微妙に違います。
米と米麹だけで作られているシンプルなものもあれば、保存料や酸味料、甘さを添加するための糖類や人工甘味料などが添加されているものもあります。
添加物が心配で、自分で作っているママさんも少なくありません。
しかし、手作り甘酒は衛生面に注意が必要です。
厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド」(※)では、離乳食では衛生面の観点から、食べ残しや作りおきは与えないことを前提にしています。
母子栄養協会の見解(※5)によると、離乳食期への甘酒の活用は衛生面や甘さの強さからおすすめはできないとしています。



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甘酒を離乳食・幼児食として使うコツ
甘酒は離乳食・幼児食として使うことを考えると、甘味やクセが強く、大人のようにそのまま飲むのはおすすめしません。
これまでにご紹介した注意点を参考に、少し薄めながら食べる&飲むほうが安心です。
おすすめの使い方は以下のとおりです。
コツ➁ 砂糖の代わりに料理に使う
コツ➂ 砂糖の代わりにおやつに使う
一つずつ見ていきましょう。
コツ➀ 乳製品と組み合わせて薄める
甘酒は、牛乳やヨーグルトなどの乳製品ととても相性が良い甘味料です。
甘酒独特のクセや甘さが、乳製品のまろやかさと合わさることでとてもマイルドになります。
甘酒ヨーグルト
甘酒豆乳
コツ➁ 砂糖の代わりに料理に使う
赤ちゃんが離乳食で砂糖を使えるようになるのは、離乳食後期と呼ばれる、生後10か月程度からです。
このころから砂糖の代わりに甘酒を使うのもひとつの方法です。
砂糖よりもビタミンやミネラル、アミノ酸がたくさん摂れて、お料理にもコクが出ます。
子供が離乳食のおかゆを食べないつらい!
って人は、甘酒を混ぜると良いですよ。
もちろん麹から作った甘酒ね。炊飯器とかヨーグルトメーカーで作れます。できたのは板状に凍らせて冷凍保存で食べるときにポイっと入れる感じ。
驚くくらいバクバク食べますよ☺️
— やっさん (@yasublog) May 6, 2019
コツ➂ 砂糖の代わりにおやつに使う
甘酒は砂糖の代わりに使うことができるので、離乳食だけでなく幼児食としても使えます。
みせすの離乳食シリーズ
♡バナナ 1/5本🍌
♡目玉焼きの黄身 1玉🍳
♡ゆでた小松菜🥬写真は、明日食べる用の
手作り蒸しパン砂糖不使用。素朴な甘さ。
持ち運び離乳食。
♡小松菜と米麹甘酒の蒸しパン
♡バナナときなこの蒸しパン pic.twitter.com/iy9z5xIv0N— みせす/金子浩子*2y7m+6m@KhodaaBloom (@hiroko5374) March 21, 2020
娘9ヶ月。離乳食も佳境ですね🥳
お粥嫌い、自分で食べたくてしょうがない問題児に米粉と豆腐とベーキングパウダーとちびっと甘酒でスティック作ったらまあまあ食べる。
これ主食でいいですか?
はい、ダメですよね。息子にはガッツリ卵+甘酒で。
もっちりしてうま(私がモグモグ)。
映えないドーナツ pic.twitter.com/cAMJcHBQm2— はるぼう@👧3歳👦5歳 (@haruspring531) August 19, 2019



まとめ~甘酒は離乳食に使ってもOK?いつから飲める?~
甘酒は種類によって、離乳食に使えるものと使えないものがあります。
×酒粕甘酒は離乳食・幼児食に使えない
〇米麹甘酒は離乳食・幼児食に使える
甘酒の中で、「米麹甘酒」は離乳食・幼児食に使えます。
その理由は、米麹甘酒にはアルコールが含まれていないからです。
しかし、アルコールが含まれないだけで離乳食・幼児食にできるのかと言えば、そうではありません。
赤ちゃんの腸内環境はまだ未完成のため、とてもデリケートです。
食を楽しむことに慣れながら、少しずついろんな食べ物に慣れていく過程が必要です。
甘酒を離乳食・幼児食にする場合の注意点は主に以下の5つです。
注意点➀ 甘酒を離乳食に使うのは離乳食後期から
注意点➁ 甘酒を離乳食にする場合、2~3倍に薄めて使う
注意点➂ 甘酒はアレルギーが起こりにくい食品ではあるが最新の注意を払う
注意点➃ 「乳児用規格適用食品」の甘酒でも注意をするのは同じ
注意点➄ 手作り甘酒は衛生面に気を付ける
甘酒は上手に使えば離乳食も幼児食も、はたまたお母さんの元気の源にもなり得ることがわかりました。
他にも日本に昔から伝わる発酵食品や発酵調味料を進んで使うことで、離乳食や幼児食の栄養バランスが簡単に採れますよ。
参考にしてみてね。
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参考文献
(※1)授乳・離乳の支援ガイド|厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/shingi/2007/03/dl/s0314-17c.pdf
(※2)糀甘酒に関するQ&A|マルコメ
https://www.marukome.co.jp/amazake/faq/
(※3)あまさけQ&A|八海醸造株式会社麹だけでつくったあまさけ
https://www.amasake.jp/faq/
(※4)消費者庁資料|アレルゲンを含む食品に関する表示
https://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/food_labeling_act/pdf/food_labeling_cms101_200716_12.pdf
(※5)母子栄養協会 コラム「甘酒はいつから飲める? 子ども向けレシピ」https://boshieiyou.org/amazake