私たちが体に栄養を取り込んで、健康に生きていくために、消化を助けてくれる体内酵素のうち、「消化酵素」として有名な「アミラーゼ」という物質があります。
聞いたことがある方もいらっしゃるかも?いらっしゃらないかも?笑
今日は私たちを助けてくれたり、時に困らせたりする、唾液に含まれる消化酵素「アミラーゼ」をテーマにしたいと思います。
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消化酵素「アミラーゼ」とは
私たち人間は、カラダの中に「酵素」と呼ばれるたんぱく質を持っています。今回テーマになっている、消化酵素の「アミラーゼ」もたんぱく質の一種で、唾液の中にたくさん含まれています。
口から入れた食べ物を、「アミラーゼ」が分解して、栄養素を取り込みやすくしてくれるの。
ヘルスケア大学さんのホームぺージには、このように説明されていました。
参考:http://www.skincare-univ.com/article/009778/
アミラーゼ、さまさまですねー♪
α-アミラーゼとβ-アミラーゼの違い
先ほどのヘルスケア大学さんの説明文にもありましたが、消化酵素のアミラーゼにはα-アミラーゼとβ-アミラーゼの2種類があります。
この2つは、消化の仕方が違うので、分解した時にできる生成物が違います。
α-アミラーゼっていう料理人と、β-アミラーゼっていう料理人がいて、材料の切り方が違うので違う料理ができるみたいな感じです。
エイチビィアイ株式会社さんのホームページにはこのように説明されていました。
澱粉などを加水分解してオリゴ糖やデキストリンを生成する
▼β-アミラーゼ
アミロースをマルトースにほぼ100%分解する
参考:http://www.hbi-enzymes.com/HBI_Amylase.htm
ナチュラルウッドさんのホームページによると、マルトースもオリゴ糖と同じく腸内細菌のエサになるようですね。
参考:http://naturalwood.jp/hpgen/HPB/categories/101007.html
うん、よかった。どちらにしろ、腸活にはよさそうです。
「アミラーゼ」の健康診断機能がスゴイ
唾液の中に含まれる「アミラーゼ」は、私たちが食べたでんぷんを分解してくれるとてもありがたい存在ですが、ただ単に分解してくれるだけじゃなく、私たちの健康を測るための健康診断マーカーとしても注目されています。
ストレスがたまると「アミラーゼ」が高値になる?
日本では、1990年代後半から自殺者が増え、私たちのストレス、自律神経系の病気について、何かしらの予防や治療をしなくてはという試みが始まっています。
特にストレスの状態を測ることは、直接的な予防につながるため、研究が進められているようです。特に唾液は、血液などに比べるとカンタンに採取できるので注目されているようです。
参考:https://www.jstage.jst.go.jp/article/fpj/129/2/129_2_80/_pdf
J-STAGE内の資料によれば、ストレスがかかった状態になると、唾液アミラーゼ活性するらしいという結果が・・・。
参考:https://www.jstage.jst.go.jp/article/fpj/129/2/129_2_80/_pdf
唾液でそんなことがわかってしまうなんて・・・すごいです。
まとめ
そういえば少し前に遺伝子検査MYCODE(マイコード)をしたんですが、唾液だけで結果がわかったんですよ!唾液には遺伝子情報がいっぱいなんだって。
こんなにいっぱい、ぺっぺっぺって出せるのにね!笑
あんまりぺっぺっぺってやりすぎると、個人情報だだもれですね!笑
唾液アミラーゼには感謝をしつつ、食べ物はよく噛んで、腸活がんばりましょう!