【この記事で解決できるお悩み】
ビスコは体に悪いの?悪いとウワサされる理由や根拠は?
ビスコの原材料は安全?子どもに食べさせる時の注意点は?
ビスコを子どものおやつにしたい!何歳から食べさせてもいいの?
この記事では、こんなお悩みを解決します!
1933年(昭和8年)に子どもの健康を願って作られた、ロングセラーお菓子「ビスコ」。
乳酸菌はもちろんのこと、食物繊維やビタミン、ミネラルなども豊富に入っていて、子どもから大人まで多くの人に愛されている定番のお菓子です。
しかし、その一方で、「ビスコは体に悪い」という根も葉もないウワサが流れることも…。果たして本当なのでしょうか?
そこで今回は、「ビスコは体に悪い」は本当なのか、徹底解説!
成分・糖質・カロリー・添加物などのビスコの中身を調査するのはもちろん、根拠となるエビデンスを踏まえて本当のことを整理してみました。
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この記事を書いた人:
腸活研究家 長谷川ろみ
発酵食品にハマり、ダイエットなしで12㎏減。痩せたことをきっかけに腸を愛でる生活に目覚める。重度の便秘から解放され、腸活研究家として活動開始。今では発酵ライフ推進協会通信校校長を務め、昔の自分と同じ悩みを持つ方に向けて腸や菌のおもしろさを発信中。詳しくはこちら
ビスコが体に悪いとウワサされる理由
ビスコが体に悪いとウワサされる理由は、主に以下の5つです。
一つずつ見ていきましょう。
主なウワサの原因は、原材料のショートニング
ビスコが体に悪いと言われるいちばん大きな原因は、ビスコに含まれる油脂「ショートニング」です。
もともとショートニングには、「トランス脂肪酸」が多く含まれていることが知られています。
厚生労働省の「トランス脂肪酸に関するQ&A(※1)」によると、トランス脂肪酸の概要は、以下の通り。
トランス脂肪酸
=過剰摂取により、心筋梗塞などの冠動脈疾患が増加する可能性が高い
=肥満やアレルギー性疾患についても関連が認められている
=一方、糖尿病、がん、胆石、脳卒中、認知症などについての関連は分かっていない
厚生労働省はこの解説の中で、以下のような見解を述べています。
・海外の研究結果は、トランス脂肪酸の摂取量が、平均的な日本人よりも相当程度多いケースの結果
・平均的な日本人の摂取量においては、これらの疾患リスクとの関連は明らかではない
うーむ。トランス脂肪酸の過剰摂取はよくないけど、日本人の食習慣の平均を見ると、海外の例のように「体に悪いとは言えない(=リスクは高くない)ということ。…ちょっとあいまいなのが怖いなぁ。
WHO (世界保健機関)は、健康を維持するためのトランス脂肪酸の摂取基準値を、総エネルギー摂取量の1%未満に抑えることを推奨しています。
仮に総エネルギー摂取量が2000kcal/日だとすると、その量は20kcal=約2gです。
(※脂質は1gで約9kcal)
食品安全委員会が2012年に報告した資料「食品に含まれるトランス脂肪酸」(※2)によると、日本人のトランス脂肪酸の摂取平均量は、総エネルギー摂取量の0.3%。
これは、WHO (世界保健機関)の基準を下回っています。食生活では健康への影響は小さいというのが今のところの見解です。
とはいえ、心配な人はもちろん心配ですよね。
ビスコに限らず、ショートニング入りの焼き菓子やベーカリー製品は、市場にとても多く出回っています。
心配される理由は、食事全体の割合からみると、トランス脂肪酸を摂取しやすい食品だから。
同じ食品安全委員会の資料(※2)によると、アメリカでは食事中に摂取するトランス脂肪酸の約40%がケーキ、パン、クラッカー、パイ、クッキー等のベーカリー製品であることが報告されています。
とはいえ、ビスコだけが危険というわけではありません。ショートニングが含まれる市販のビスケット菓子はとても多いよ。
ビスケット類には多かれ少なかれ、「ショートニングが含まれているのが普通」です。
ビスコ | たべっこどうぶつ | ミレービスケット | マリービスケット | |
---|---|---|---|---|
原材料 | 小麦粉、砂糖、ショートニング、全粉乳、植物油脂、加糖練乳、発酵バター、食塩、乳酸菌、バニラビーンズシード、炭酸Ca、膨脹剤、乳化剤、香料、調味料(アミノ酸)、V.B1、V.B2、V.D | 小麦粉、砂糖、植物油脂(パーム油)、マーガリン(大豆を含む)、白胡麻、ショートニング(豚肉を含む)、食塩、食物繊維、バター、DHA含有魚油(カツオ、マグロ)、イースト、膨脹剤、炭酸Ca、着色料(カロチン) | ビスケット生地(小麦粉、砂糖、ショートニング、ぶどう糖、食塩)、植物油、食塩/膨張剤、香料、乳化剤(大豆由来) | 小麦粉(国内製造)、砂糖、牛乳、とうもろこしでん粉、ショートニング、バターオイル、マーガリン、全粉乳、植物油脂、ぶどう糖果糖液糖、食塩、たんぱく質濃縮ホエイパウダー/膨脹剤、香料、乳化剤(大豆由来) |
おっと!全部入ってる!!
現状、日本の場合は食べ過ぎなければ「体に悪い」とは考えられていません。
お菓子はあくまでし好品。食事とごっちゃにせず、食べ過ぎないようにしましょう。
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香料や甘味料などの食品添加物が気になる人も
ビスコが体に悪い理由として、ビスコに含まれる香料や甘味料などの「食品添加物」を挙げる人もいます。
これは、ビスコに限ったことではなく、市販のお菓子すべてに通ずる課題。
市販の食料品は、安全・安心を担保しながら流通させるために、「みんなが安心できる色味や香りをつける着色料や香料」「流通の途中で味が変わらないための保存料」を添加する場合があります。
気になる人はちゃんと食料品の裏に書かれた成分表をみて、なるべく添加物が少ないものを買うクセをつけるのがおすすめです。
口コミをみていても、みんなスタンスが少しずつ違うのが食品添加物への考え方ですね。現代に生きていると100%排除するのが難しいというのも事実です。
どうしても気になる方は、おうちで手づくりおやつを作るのがおすすめです。
めんどくさがりなあなたは、おやつ替わりに米麹甘酒を習慣にするのもおすすめ!甘いものが欲しくなった時にフルーツと混ぜるだけでおいしいよ。
アレルギー成分はビスコの味によって異なるので注意
ビスコが体に悪いわけではありませんが、ちょっと誤解しがちなのが食物アレルギーの問題です。
食物アレルギーとは、食べ物を摂取したときに身体が食べ物に含まれるタンパク質を異物として認識し、過剰に防衛してしまうことで不利益な症状を起こすこと。
食物アレルギーの主な症状
かゆみ
じんましん
唇の腫れ
まぶたの腫れ
嘔吐
ぜんそく
血圧低下
ショック状態になる など
食物アレルギー患者の正確な人数はわかっていませんが、乳幼児の場合は5~10%が食物アレルギー患者であると考えられています。(※3)
食物アレルギーが起こらないように、食物アレルギーに関する特定原材料を含む加工食品、特定原材料由来の添加物を含む生鮮食品の一部及び特定原材料に由来する添加物について表示が求められていますが、ビスコについては、その種類によって微妙にアレルギー成分が異なるため、注意が必要です。
すべての種類のビスコに含まれているアレルギー成分は、「乳成分」と「小麦」です。
乳成分:ビスコのビスケットの間に挟まれているクリーム部分
小麦:ビスコのビスケット部分
アレルギー成分 | |
---|---|
ビスコ | 乳成分・小麦 |
ビスコ<香ばしアーモンド> | 乳成分・小麦・大豆・アーモンド |
ビスコ<発酵バター仕立て> | 乳成分・小麦 |
ビスコ<焼きショコラ> | 乳成分・小麦・大豆 |
ビスコミニパック<いちご> | 乳成分・小麦 |
おお、全然違うんですね!気を付けないと!
食べ過ぎ厳禁!カロリーと糖質は低くない
カロリーと糖質が意外と多いことも、ビスコが体に悪いと言われる原因のひとつです。
注目なのは「意外と」と言う言葉。
ビスコが他のお菓子類に比べて、特にカロリーと糖質が多いわけではありません。
普通のお菓子と同じぐらいのカロリーと糖質ですが、ビスコはなんとなく健康に良いイメージがあるので、「意外と糖質がある!」「思ったよりカロリーが高い」と驚いてしまうケースが多いようです。
よくよくパッケージを見ると、別に「カロリーオフ」とか「糖質オフ」って書いているわけではないんですけどね…。
ビスコ | 白米ごはん | |
---|---|---|
量 | 1パック:20.6gあたり | 1膳:150gあたり |
エネルギー(kcal) | 108 | 234 |
たんぱく質(g) | 1.2 | 3.0 |
脂質(g) | 4.9 | 0.5 |
炭水化物(g) | 14.6 | 55.7 |
原材料 | 小麦粉(国内製造)、砂糖、ショートニング、乳糖、植物油脂、全粉乳、イヌリン、食塩、でん粉、小麦たんぱく、乳酸菌/炭酸Ca、膨脹剤、香料、乳化剤、調味料(アミノ酸)、V.B1、V.B2、V.D、(一部に乳成分・小麦を含む) | 米 |
ビスコ1袋(5枚入り)のカロリーは、約110kcalです。
一方、白米(ごはん)に含まれるカロリーはお茶碗1杯(150g)で234kcalです。
ビスコを1パック食べると、ごはん1/2杯とほぼ同じカロリーを摂取したことになります。
2パック食べたらごはん1杯と考えると、そこそこのカロリーではあります。
次に気になるのが、糖質です。
ビスコのパッケージに正確な「糖質」の記載がなかったので、炭水化物のほとんどが糖質であることを加味して、ここでは炭水化物量を比較してみましょう。
ビスコ1袋(5枚入り)の炭水化物は、約14gです。
一方、白米(ごはん)に含まれ炭水化物はお茶碗1杯(150g)で約56gです。
ビスコを1パック食べると、ごはん1/4杯とほぼ同じ糖質を摂取したことになります。
日本人の食事摂取基準(2020 年版)によると、炭水化物の1日の摂取基準量は、1日の総エネルギー量の50~65%が求められているため、仮に2000kcal/日だとすると、その量は1000kcalです。
炭水化物の1日の摂取基準:1000kcal=250g
炭水化物は1gで約4kcalなので、約250gが適正量です。
さらに、ビスコと同じロングセラーな人気ビスケット類とビスコの栄養素を比べてみると、このような結果になりました。
すべての商品をだいたい60g前後で、食べるときにきりがいい単位に合わせて計算しています。
ビスコ | たべっこどうぶつ | ミレービスケット | マリービスケット | |
---|---|---|---|---|
量 | 3パック61.8gあたり | 1箱63gあたり | 60gあたり | 11枚あたり(59.4g) |
エネルギー(kcal) | 294 | 330 | 325.2 | 264 |
たんぱく質(g) | 3.9 | 4.7 | 3.3 | 4.4 |
脂質(g) | 11.1 | 17.4 | 17.58 | 6.6 |
炭水化物(g) | 44.4 | 39.7 | 38.4 | 46.2 |
ビスコはビスケット類の中では、比較的平均的。
ビスコだけに限りませんが、ビスケット類は糖質やカロリー自体に問題がないとしても、やはりその栄養素のバランスは食事と同等とは言えません。
あくまでビスコはお菓子であることを意識して摂取しないと、栄養バランスを崩してしまいます。
甘いものがどうしても食べたいダイエット中の人が、食事とビスコを置き換えるケースがありますが、それは明らかにタンパク質やビタミン、ミネラルなどの不足につながります…。
ビスコは健康志向の人に人気のおやつではありますが、糖質やカロリーが少ないわけではありませんし、食事と置き換えられるものでもありません。
しかし、この成分の違いを無視して食べ過ぎたり、食事と置き換えるとタンパク質不足で筋力が落ち、太りやすい体質になってしまいます。
実際に、「ビスコを食べ過ぎて太った」と感じる人はとても多いようです。
ビスコ自体がダメというより、ビスコはあくまで嗜好品(お菓子)なので食べ過ぎは太るぞ…ということでしょうか。おいしいんだけどね…。
乳酸菌が効きすぎて下痢になることも
乳酸菌が効きすぎて下痢になる人がいることも、ビスコが体に悪いと言われる原因のひとつです。
たしかに、ビスコに含まれる有胞子性乳酸菌 (Bacillus coagulans) には、ヒトの腸内環境に変化を与え、便秘解消等の効果あるという報告があります。
詳しい内容はこの記事を読んでみてね。
腸内環境に変化をもたらすのは事実なので、それぞれが飼っている腸内細菌や体質によって、下痢になりやすくなることも考えられます。
ビスコは体に良い!子どものおやつにおすすめの理由
ビスコは体に悪いわけではありません。
普通に食べれば、体に良いと言われる理由を整理してみましょう。
熱や酸に強い乳酸菌がたっぷり
ビスコの最大の特徴は、乳酸菌が含有されていること。
ビスコに使われている乳酸菌の種類は、「スポロ乳酸菌」と呼ばれる熱や酸に強いタイプの乳酸菌です。
スポロ乳酸菌
=学名:Bacillus coagulans(バチルス・コアグランス)
=胞子を作ることができる(=有胞子性乳酸菌)
=熱や酸に強い(むしろ一定の温度があったほうが活動が活発になる)
通常版ビスコに入っている乳酸菌の数は、ビスコ1枚につき2,000万個。
1パック5枚入りで1億の乳酸菌が入っています。
スポロ乳酸菌は、胃酸などに負けずに腸まで届き、腸内環境を善玉菌が繁殖しやすい環境に整えてくれると言われています。
そのため、便秘が緩和したり、排便回数や量が増えたという報告(※4)も。
詳しくはこの記事を見てください。
\ 機能性関与成分の有胞子性乳酸菌が1億個配合(*´▽`*) /
カルシウムとビタミンDで吸収率アップ
ビスコには1パック(21.5g)あたり 120mgものカルシウムが含まれています。
日本人の食事摂取基準(2020 年版)によると、カルシウムの1日の推奨量は以下のとおり。
3~ 5歳の子どもの場合(男児):585㎎/日
3~ 5歳の子どもの場合(女児):533㎎/日大人の場合:650~800㎎/日
(※5)カルシウム(Ca)|日本人の食事摂取基準(2020 年版)|厚生労働省
子どもの場合は、1日に必要なカルシウムの約1/5がビスコ1パックで摂取できます。
おお。これはかなり便利ですね!
さらにカルシウムの吸収率を上げるために、ビタミンDは必要不可欠。
ビスコなら一緒にとれるので、とても効率がよいのです。
個包装が便利!おやつの管理がしやすく食べ過ぎない
ビスコは、約100kcal程度で1パックの個包装になっているため、おやつの管理がしやすくとても便利。
ポテトチップスなどのように、一袋開けてしまったらついつい全部食べてしまうということがなく、おやつの管理がしやすいというメリットがあります。
また、周りの人ともシェアできるのも食べ過ぎを防ぐのに効果的。
おみやげ用のお菓子以外で、こんな感じの個包装になっているものは案外珍しいよね…。
ビスコのおすすめの食べ方と注意点
ビスコが体に悪い・太ると言われる原因をもとに整理した、ビスコのおすすめの食べ方と注意点はこちらです。
一つずつ見ていきましょう。
食べ過ぎない
ビスコのおすすめの食べ方と注意点は、なんといっても食べ過ぎないことです。
注意点は「食べ過ぎない」につきます!食べ過ぎなければ、体にも悪くないし、カロリーや糖質オーバーにもならず、太りません。太ったり、体に支障がでるのは、食べ過ぎているからです。
とはいえ、1枚だけと決めるのはストレスが溜まる可能性があります。
人間、1袋開けたら食べたくなってしまうもの。
そこでおすすめなのは、1袋=5枚を1日の制限量にすることです。リラックスタイムに食べるなら、乳酸菌の効果も相まって、良い効果も得られるかもしれません。
食事と置き換えない
ビスコのおすすめの食べ方と注意点の2つ目は、食事と置き換えないことです。
食事を減らしたから、今日は1袋以上食べてもOKにしよう!ごはんと置き換えで3袋まで食べてもイイ?
いや、ダメ。笑
ビスコはあくまで嗜好品であり、おやつです。
ビスコだけで毎日の栄養素が摂れるわけではないので、食事と置き換えたダイエットをすると、タンパク質やビタミン、ミネラル不足に陥る可能性があります。
そんな変則的な食べ方をしていたら、乳酸菌の効果を得られるどころか、体に悪いし、太る可能性ももちろん高まります。
ビスコが食べたい人は、あくまでおやつとして食べましょう。
子どもにビスコを食べさせるのは何歳から?
ビスコの公式サイトでは、「お子様にかわいい歯が生えてきた頃からお召し上がりいただけます。」と記載されています。
【Q】ビスコは何歳から食べさせてもいいのですか?
(※6)ビスコは何歳から食べさせてもいいのですか?|豆知識コーナー|Glico
【A】特にいくつ頃からという決まりはありません。ビスコはお子様にかわいい歯が生えてきた頃からお召し上がりいただけます。また、喉を詰まらせてしまわないよう、安全にお召し上がりいただくために、保護者の方が必ずそばで見守ってあげてください。それから、成分表示をチェックしてアレルギー原料に気をつけることも忘れないようにしてください。
日本小児歯科学会のデータによると、乳歯が生える時期は、大体8~10か月ごろ(※7)だと言われているので、そのころから食べさせることはできるようです。
ただ、乳幼児にビスコを急いで与える必要はありません。
なるべくおやつを与える時期を遅らせたほうが、虫歯になるリスクも減り、栄養バランスも調整しやすくなるからです。
日本小児歯科学会のホームページによると、乳幼児のおやつは砂糖が入った市販のおやつより、食事に近いおにぎりやイモ類、果物などが推奨されています。
【Q】1歳児におやつは必要ですか?
(※8)1歳児におやつは必要ですか?|日本小児歯科学会
【A】1歳を過ぎると離乳も完了期を迎え、3回の食事が栄養の主体になります。でもこの時期の小児の消化機能はまだ未熟で1回に食べられる食事量も限られるため、「補食」としてのおやつの必要性が高いものと考えられます。補食の意味からは、食事に近い炭水化物(おにぎりやパン)やいも類、そして食事とはちょっと違った楽しみとしては乳製品や果物が望ましく、市販菓子類としてはビスケットやせんべいなどを牛乳や麦茶と組み合わせることが奨められます。
また、砂糖や食塩、油などがたくさん含まれたおやつはクセになりがちです。
一度食べてしまうと、食事をきちんと食べない偏食な子に育ってしまうこともあるので、注意しましょう。
あくまで大事なのはおやつではなく、食事!虫歯菌の割合が増え、虫歯になるリスクも高くなってしまうので、本人が欲しがるぐらいの年齢になるまで、なるべく遅らせたいですね。
子どものおやつの参考例
乳幼児のおやつは、必ずしも砂糖が含まれた甘いお菓子(=し好品)である必要はありません。
むしろ、子どもが小さい時のおやつは、食事で補いきれない栄養やエネルギーをチャージするためのものという考え方や親子のコミュニケーションツールとして利用するのがベター。
厚生労働省が保育園向けに出している「保育所における食事の提供ガイドライン(※9)」では、おやつを手作りすることで、子どもに好影響がある例を紹介しています。
手作りおやつのアイデア例
・ゆでたマカロニに砂糖ときな粉をまぶしたもの
・野菜入りのおやき
・手作りヨーグルトとビスケットなど
そういえば子どものころの手作りおやつって、大人になっても覚えていたりしますよね。白玉だんごをお母さんと作ったなぁ…。
おさらい!ビスコの原材料とアレルギー成分
最後にビスコの原材料とアレルギー成分をしっかりチェック!
一つずつ見ていきましょう。
ビスコの原材料
ビスコの原材料は、以下のとおりです。
実は同じビスコでも、その味の種類によって原材料は大きく違います。買う前にきちんとチェックするのがおすすめです。
商品 | 原材料名 |
---|---|
ビスコ | 小麦粉(国内製造)、砂糖、ショートニング、乳糖、植物油脂、全粉乳、イヌリン、食塩、でん粉、小麦たんぱく、乳酸菌/炭酸Ca、膨脹剤、香料、乳化剤、調味料(アミノ酸)、V.B1、V.B2、V.D、(一部に乳成分・小麦を含む) |
ビスコ<香ばしアーモンド> | 小麦粉(国内製造)、ショートニング、砂糖、乳糖、植物油脂、ぶどう糖、小麦胚芽、アーモンド、イヌリン、食塩、アーモンド加工品、モルトエキス、全粉乳、でん粉、乳酸菌、バター加工品、たんぱく加水分解物/膨脹剤、炭酸Ca、トレハロース、調味料(アミノ酸)、香料、カラメル色素、酸化防止剤(V.E、ヤマモモ抽出物)、乳化剤、V.B1、V.B2、V.D、(一部に乳成分・小麦・大豆・アーモンドを含む) |
ビスコ<発酵バター仕立て> | 小麦粉(国内製造)、砂糖、ショートニング、全粉乳、植物油脂、発酵バター、乳糖、イヌリン、食塩、バターミルクパウダー、小麦たんぱく、乳酸菌、バニラビーンズシード/炭酸Ca、膨脹剤、乳化剤、香料、調味料(アミノ酸)、V.B1、V.B2、V.D、(一部に乳成分・小麦を含む) |
ビスコ<焼きショコラ> | 小麦粉(国内製造)、砂糖、ショートニング、植物油脂、ココアパウダー、全粉乳、カカオマス、イヌリン、カカオエキスパウダー、モルトエキス、でん粉、食塩、小麦たんぱく、ミルクシーズニング、乳酸菌、カカオエキスペースト/炭酸Ca、香料、膨脹剤、乳化剤、調味料(アミノ酸)、甘味料(スクラロース)、V.B1、V.B2、V.D、(一部に乳成分・小麦・大豆を含む) |
ビスコミニパック<いちご> | 小麦粉(国内製造)、砂糖、ショートニング、乳糖、植物油脂、イヌリン、全粉乳、いちごパウダー、でん粉、食塩、小麦たんぱく、乳酸菌/炭酸Ca、膨脹剤、香料、乳化剤、調味料(アミノ酸)、酸味料、V.B1、V.B2、V.D、(一部に乳成分・小麦を含む) |
ビスコのアレルギー成分
ビスコのアレルギー成分は、以下のとおりです。
すべての種類のビスコに含まれているアレルギー成分は、「乳成分」と「小麦」です。
乳成分:ビスコのビスケットの間に挟まれているクリーム部分
小麦:ビスコのビスケット部分
ビスケット部分に含まれていそうな「卵」は、なんと含まれていません。意外…!アレルギー成分もビスコの種類によって、全然違うので注意してね。
商品 | アレルギー物質(28品目中) |
---|---|
ビスコ | 乳成分・小麦 |
ビスコ<香ばしアーモンド> | 乳成分・小麦・大豆・アーモンド |
ビスコ<発酵バター仕立て> | 乳成分・小麦 |
ビスコ<焼きショコラ> | 乳成分・小麦・大豆 |
ビスコミニパック<いちご> | 乳成分・小麦 |
\ 小物入れとしても使えるボックス付きでお得(*´▽`*) /
まとめ:ビスコは体に悪いの?成分・糖質・カロリー・添加物を大調査!
ビスコが体に悪いとウワサされる理由は、主に以下の5つです。
特に心配されているのが、原材料に含まれるショートニングの存在です。
日本人の場合は諸外国よりもショートニングの摂取量が少ないので、現状は大きな問題はありませんが、あくまで食べ過ぎないようにしましょう。
ビスコが体に悪い・太ると言われる原因をもとに整理した、ビスコのおすすめの食べ方と注意点はこちらです。
参考にしてみてね。
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参考文献
(※1)トランス脂肪酸に関するQ&A|厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000091319.html
(※2)食品に含まれるトランス脂肪酸(2012年3月食品安全委員会)
http://www.fsc.go.jp/sonota/trans_fat/iinkai422_trans-sibosan_hyoka.pdf
(※3)加工食品の食物アレルギー表示ハンドブック|消費者庁
https://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/food_sanitation/allergy/assets/food_labeling_cms204_210514_01.pdf
(※4)ライラック乳酸菌 スタンダード作用機序に関する説明資料
https://www.fld.caa.go.jp/caaks/cssc08/sayoukijyo?sayoukijyoFile=B232%255CB232_sayoukijyo.pdf
(※5)カルシウム(Ca)|日本人の食事摂取基準(2020 年版)|厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/shingi/2009/05/dl/s0529-4ac.pdf
(※6)ビスコは何歳から食べさせてもいいのですか?|豆知識コーナー|Glico
https://www.glico.com/jp/customer/qa/3025/
(※7)乳歯はいつ生えるの?|日本歯科大学生命歯学部小児歯科学講座ホームページ
http://www.ndu.ac.jp/~pedo/trivia.html#001-002
(※8)1歳児におやつは必要ですか?|日本小児歯科学会
https://www.jspd.or.jp/question/2years_old/
(※9)保育所における食事の提供ガイドライン|厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kodomo/pdf/shokujiguide.pdf