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編集長プロフィール

長谷川ろみ
編集長:長谷川ろみ麹のちから推進委員会代表。元おデブの腸活研究家。腸内細菌に救われたことをきっかけに、日本の発酵文化や腸の大切さを伝えるためのコト・モノ・しくみづくりに挑戦中。詳細はこちら>

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便秘の子どもを助ける腸活主食とは?【腸活論文紹介】

わたしは幼少期からずっとおデブでした。

そうなってしまった原因は、おそらくひとつではありません。

特に問題だったのは、長い間、自分が「便秘」であるという事実に気がつかなかったことです。

今回は、今もし昔の自分に会いに行けるなら、伝えないといけないことをまとめてみました。

※この記事は長谷川ろみのStand.fm「聴くだけ腸活ラジオ」内での話題を元に原稿にしています。
音声で聞きたい方はコチラ>
目次

シャイな子どもは、自分の便秘に気がつかない

子どもは、自分のことを「普通」だと思います。

理由はかんたん。他を知らないからです。

特にわたしの場合は、周りの大人にわざわざ「うんちでた!」って言えるほどのかわいげも、人懐っこさも、積極性もありませんでした。

今思うと幼稚園の時から、腸の動きは弱いタイプでしたが、周りの人はもちろん、親や自分も含めて、誰にも気がつかれないまま育ちました。

最初になんか変だなと思ったのは、小学校2年生の時。

学校で配られた生活アンケートの項目に、「排便回数に関する設問」が数問混じっていました。そのアンケート回収の時に、となりの席の子の回答が見えてしまったの。

『1日のうんちの回数は何回ですか?』

という設問に

『3回』

って書いてあったんです。

衝撃を受けました。

『3回?!』

この世の回数とは思えない3回という数字。

その時のわたしの排便状態は、1週間に1~2回あればいいほうで、どう考えても1日に3回なんてありえません。1週間に3回でも多いのに、理解が追いつかなかったことを今でも覚えています。

でもさ、小学校2年生の時にたまたまみえてしまったうんちの回数。わざわざその子に聞けないでしょ?

『え、これほんとに1日に3回?1週間のまちがいでしょ?』

とか言えんよね。さすがに。シャイガールですから。

その時は、「設問の読み間違いかしらね…」なんて、ムリヤリ納得しました。でも、それがいけなかった。便秘はほおっておけばおくほど悪化します。

高学年になると、便秘がひどくなると同時に、じわじわと太っていき、校内でも有名なおデブに成長しました。そして、毎日ナゾの吐き気に悩まされるようになります。

ひどい時は立ってられなくて、休み時間にトイレで横たわっていました。せめて保健室に行けばいいのにね。

保健室に行くと、「ろみちゃんは保健室に行きました~」とか言われて目立つでしょ?

目立つのがイヤだったんです。なんせ、シャイガールですから。

便秘の種類

未病の段階の便秘「機能性便秘」には、大きく分けて3種類があります。

弛緩性便秘=大腸の運動が少ないことによるもの
けいれん性便秘=大腸が緊張しすぎていることによるもの
直腸性便秘=直腸に便が到達しても排便反射が起こらないことによるもの

わたしはこの中でも「弛緩性便秘」と言われるタイプの便秘でした。今思うと、小学校2年生の段階で親に相談するなどして、生活習慣を変えていたら、おデブや吐き気は回避できていたかもしれません。

大腸の運動が少なくなってしまう原因は、運動不足、水分不足、食物繊維不足、腹筋力の低下など、原因は幅広く、かなり個人差が大きいのが特徴。

問題なのは、腸の動きが悪くなり、腸管に老廃物が詰まったままになると、水分がどんどん吸収されてしまうことです。老廃物が腸に留まる時間が長くなればなるほど、ますます便が固くなって出にくくなるの。

だから、便秘ぎみの人はなるべく「結腸通過時間」が短くなる食べものを選んだほうがいいと言われています。

この「結腸通過時間」が短くなる食べものを選ぶだけで、便秘が緩和する方もいらっしゃるんですって。

弛緩性便秘になりにくい主食はどれだ?!

韓国で行われた臨床実験で、玄米、白米、小麦などの主食の中でどれが「結腸通過時間」が短く、便秘になりにくいか調べた研究があります。

機能性便秘を抱える若い女性を対象に、玄米・白米・小麦をベースにした食生活をとった場合、どのグループがいちばん機能性便秘の改善がしやすいか実験しました。

期間は4週間で、1日のカロリー摂取量は2100 kcalに合わせてあり、また炭水化物とタンパク質と脂質の割合は同じにしています。

この実験でわかったことはこちらです。

結腸通過時間は、白米がいちばん長い。玄米と小麦は同程度。

この実験では、白米がいちばんよくないという結論に至っています。ただ、玄米、白米、小麦に分けて「結腸通過時間」を調べていましたが、ちょっと気になるのは、「小麦」の分け方が「米」に比べて少しアバウトなんですよね。

米は、精製されていない「玄米」と精製された「白米」で比べているのに、小麦は「小麦」だけ。精製されていない「普通の小麦」と精製されていない「小麦ブラン」や「小麦ふすま」に分けて調べたら、また違った効果が出るかもしれません。

小麦ふすまという小麦粒の外皮の部分や胚芽などの「表皮の部分」は食物繊維もたっぷりで便秘解消にもいいと言われています。

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この事実、子どもの時に知りたかったなぁ…。便秘で2週間に1回しか排便できなかったころ、わたしは炭水化物が8割以上の1品料理ばかり食べていました。そして、もちろん白米です。白米で作るチャーハンが定番メニュー。ハマりすぎて、毎食自分で作って食べるほどでした。

ハマると、ずっと同じものを続けてしまうクセ、小さいころから変わっていないです。

弛緩性便秘の方は、決して幼い頃のわたしのように白米ばっかり食べないで、自分にあう主食を探してみてね。

ばいばいきん。

参考:研究結果&論文等

※1 Effects of rice-based and wheat-based diets on bowel movements in young Korean women with functional constipation
https://www.nature.com/articles/s41430-020-0636-1

※この内容は、診断・治療または医療アドバイスを提供しているわけではありません。あくまで情報提供のみを目的としています。
※診断や治療に関する医療については、医師または医療専門家に相談してください。この動画は医療専門家からのアドバイスに代わるものでもありません。

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