さくらも散り始め、そろそろ紫外線対策が必要な季節になってきました。
日焼け=紫外線に無防備にさらされた状態。
紫外線は肌の乾燥やしみ、しわにつながる大敵なので、日焼け止めクリームを塗って保護するのはもちろん、最近は食べる日焼け止めの効果も話題です。
といっても、サプリや薬ではなく、普段食べている野菜の中に、食べる日焼け止め成分が含まれているものがあるのです。今日はそんな食べる日焼け止めについて、まとめてみました。
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食べる日焼け止めの正体
最近注目されている食べる日焼け止めの正体は、「リコピン」と呼ばれる、抗酸化作用が注目される成分です。
比較的有名な成分なので「リコピン」は聞いたことある方あ多いのではないでしょうか?人によっては、ちゃんと「リコピン」=「トマト」と想起できるぐらいかもしれません。
リコピンとは?
「リコピン」は「カロテノイド」と呼ばれる、赤やオレンジ、黄色など暖色系の色素成分の1つです。
「カロテノイド」自体が強い抗酸化作用を持っていることがわかってきて、「リコピン」以外にも、にんじんに多く含まれる「βカロテン」や鮭に多く含まれる「アスタキサンチン」など、「カロテノイド」全般が注目されるようになりました。
数ある「カロテノイド」の中でも紫外線ケアや肌ケアに対して、大きな効果があると発表されているのが、今回の主役「リコピン」です。
トマトケチャップを製造しているKAGOMEさんでは、大学等の他の研究機関と共同でトマトのリコピンに対して多くの研究を行い、様々な研究論文を発表しています。ここではいくつかその研究について、ご紹介してみましょう。
食べる日焼け止めの効果
トマトに含まれるリコピンには、食べる日焼け止めとして、大きな効果が期待できます。
2010年3月25日にカゴメ株式会社総合研究所が以下のプレスリリースを発表しました。
参考:http://www.kagome.co.jp/company/news/2010/000188.html
リコピンには活性酸素を除去する効果があります。この実験は動物実験によるものですが、人を対象に行った実験でも紅斑の形成が抑制されたという報告もあります。
1日に必要な摂取量は?
ファッション雑誌LEEのオンライン版では、1日に必要なリコピンの量は、約15~20mgとのことです。
参考:https://lee.hpplus.jp/kurashinohint/507724/
結構多いですね!笑
生のトマトを食べると大変ですが、ホールトマトをスープにしたり、トマトジュースでもOKです。
リコピンは加熱しても破壊されず、逆に吸収しやすくなるため、油で食べやすく調理するのもよさそうです。また、ビタミンEと一緒にとっても吸収が高まるそうですよ。
メキシコでよく食べられるトマトソースとアボカドペーストは相性がよく、理にかなった食べ方だったんですね。
また最近では、リコピンがたくさん入った高リコピントマトも売っているので、トライしてみるのもいいかもしれません。
トマト以外にリコピンが含まれる食べ物
リコピンといえばトマト!というイメージが定着していますが、別にトマト以外に含まれていないわけではありません。
以下の野菜やフルーツにもリコピンは含まれます。
スイカ
柿
ピンクグレープフルーツ など
トマトに飽きたら、スイカ?という手もありますね。笑
逆に日焼けしやすくなる食べ物
美白を目指すなら注意しなければいけない日焼けしやすくなる成分が存在します。それが「ソラレン」です。
ソラレンは光毒性があるといわれる不思議な成分です。光毒性とは、光に当たると紫外線に過敏に反応し、肌に何らかのダメージを与えてしまう性質のこと。
以下の野菜や果物には比較的多く含まれているといわれています。
きゅうり
ライム
パセリ
セロリ
春菊
イチジク など
みごとにさっぱり系の野菜や果物が並びましたが、どうしても日焼けが怖い方はこれらは夜家に帰ってから食べたほうがいいかもしれませんね。
食べる日焼け止めの効果まとめ
食べる日焼け止めとして、効果があるのはリコピンでした。特にトマトに多い色素成分で、他にもにんじんやすいか、柿などに含まれています。
日焼けが気になる方は、トマトを以下のポイントを意識して食べるとよさそうです。
・なるべく火を通したり、ビタミンEと一緒にたべる
また、逆にソラレンという成分が入っている食べ物は、これから紫外線を浴びる朝はなるべく避けるようにしたほうがよさそうです。
美白を目指すみなさんは参考にしてみてくださいね。