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長谷川ろみ
編集長:長谷川ろみ麹のちから推進委員会代表。元おデブの腸活研究家。腸内細菌に救われたことをきっかけに、日本の発酵文化や腸の大切さを伝えるためのコト・モノ・しくみづくりに挑戦中。詳細はこちら>

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チョコレートダイエットはなんでヤセる?!その効果や方法をまとめてみました!

みんなだいすき、チョコレート!私もチョコレートだけは、食べ続ける覚悟をしています。

最近は、チョコレートはむしろ体によいとされる研究結果も多く、高カカオチョコレートを使った製品も続々と発売されていますよね。

今回は、チョコレートでダイエットをする「チョコレートダイエット」がヤセる理由や、効果的にチョコレートダイエットをするための方法をまとめてみました。

目次

チョコレート ダイエットとは?

チョコ―レートダイエットは、その名の通り、チョコレートを食べて痩せるダイエット法のことです。

チョコレートは、食べる量と種類に気をつければ、ダイエット効果やアンチエイジング効果、そして健康効果が高い食べ物として注目されています。

チョコレートの種類

チョコレートは、一般的に「チョコレート」と「準チョコレート」の2種類に大きく分かれます。
グリコさんのホームページによると、その違いは明確です。

チョコレート
=カカオが全体量の35%以上、あるいはカカオ分21%以上でカカオ分と乳固形分の合計が35%以上のチョコレート生地を全重量の60%以上使用したもののこと

準チョコレート
=カカオが全体量の15%以上のもの、あるいはカカオ分7%以上かつ乳固形分12.5%以上の準チョコレート生地を全重量の60%以上使用したもののこと

参考:https://www.glico.com/jp/customer/qa/2585/

チョコレートが美容や健康にいいと言われる理由は、主にチョコレートに含まれるカカオの成分にあります。だから、カカオが多いほうが基本的には美容にも健康にも、ダイエットにもいいのです。

準チョコレートには、カカオ以外のものがたくさん含まれているので、チョコレートと比べると美容や健康、ダイエット効果は少ないかもしれません。

ダイエットを気にするなら、準チョコレートではなくチョコレートを選びたいですね。

また、ブラックチョコレートとホワイトチョコレートを比べたときも、ブラックチョコレートのほうがよいと言われます。これもカカオの量が違うからです。

チョコレートはなぜ ダイエット効果があるのか?

では、チョコレートに含まれるカカオが持っている、注目の美容・健康成分をチェックしてみましょう。チョコレートがダイエットにイイ理由は、とても明確なんです。

腸内環境を整え、便秘改善に役立つから

腸内革命では、やっぱり注目しているのが腸内環境を整える働きです。

チョコレートには、意外と食物繊維がたっぷり含まれていることが知られています。カカオに含まれる食物繊維は、「リグニン」と呼ばれる不溶性食物繊維がたくさん含まれています。

リグニンは穀類などに多く含まれる食物繊維で、腸のぜん動運動を活発にしてくれる働きがあります。

またカカオに含まれるプロテイン「カカオプロテイン」という成分にも、便秘解消効果があります。カカオプロテインは、食物繊維と同じ難消化性で、消化がしにくい成分です。小腸で栄養分を吸収せず、大腸まで届きます。

実際にチョコレートを食べて排便量が増加する傾向がみられています。

実際に、高カカオチョコレートとホワイトチョコレートを摂取した際の排便量の調査では、高カカオチョコレートを摂取したグループにおいて、摂取2週後には摂取1週前の2倍以上に排便量が増加する傾向が見られました。一方、ホワイトチョコレートを食べたグループに、ほとんど変化は見られませんでした。このことから、カカオプロテインの便のカサ増し効果が示唆されました。

参考:https://www.meiji.co.jp/chocohealthlife/news/research_cacaoprotein.html

脂肪が付かないように抑制してくれるから

チョコレートは排便しやすくなるだけではありません。脂肪の蓄積を防ぐ力もあります。

カカオに含まれるカカオポリフェノールには、コレステロール値を低下させたり、脂肪の蓄積を抑える働きがあることわかっています。

チョコレートの成分であるカカオポリフェノールには、肥満すなわち脂肪蓄積を抑える効果が報告されていますから、チョコレートは、同量の油脂を含む他の食品に比べると太りにくいと考えられます。

参考:チョコレート・ココア健康講座|日本チョコレート・ココア協会

食欲を抑えてくれる効果があるから

チョコレートは、食欲も抑えてくれることがわかっています。チョコレートに含まれるカカオの成分が満腹感を感じさせて、食欲を低下させます。

実際にダークチョコレートとミルクチョコレートを食べて満腹感を計測した実験もありますが、たしかにチョコレートを食べると満足して、結果敵に間食が減るとおっしゃるダイエッターの方も多いですよね。

ダークチョコレートは満腹感を促進し、甘いものを食べたいという欲求を低下させ、ミルクチョコレートと比較してエネルギー摂取量を抑制します。

参考:Eating dark and milk chocolate: a randomized crossover study of effects on appetite and energy intake
https://www.nature.com/articles/nutd201117

チョコレートダイエットのやり方

美味しいのに便秘解消に効果があり、脂肪の蓄積を防ぐチョコレート。ダイエットのお供にしたい方も多いのではないでしょうか?

1日の摂取量は50gまで

チョコレートは、1日50gを目安に摂るようにしましょう。それも、一度に50gを食べきるのではなく、数回に分けて食べるのがおすすめです。

いくらチョコレートに体にいいと言われるカカオが含まれているとはいえ、油分も砂糖もたくさん含まれていて、高カロリーなのは事実です。食事を採らずにチョコレートばかり食べる生活は、食生活を乱すことになりえます。

カカオ70%以上のダークチョコレートを選ぶ

カカオ含有量が多ければ多いほど糖質が減り、苦味は強くなります。苦すぎるチョコレートが健康や美容にためにたくさん売っていますが、さすがにこれは、チョコレートじゃない・・・と思える製品もしばしば・・・笑

大好きなチョコレートを食べながらダイエットすることに意味があるのに、「このチョコレート、まずい」と思いながら、チョコレートダイエットをするのはストレスが溜まりそうです。

もちろんカカオが多いほうが効果が高い可能性はありますが、自分がおいしいと思える、長く続けられるチョコレートを探して、おいしく、たのしみながらダイエットできたらいいなと思います。

またカカオがたくさん含まれているハイカカオチョコレートは糖分が少ない代わりに、カカオの脂質が多く含まれているので、特別にカロリーが低いわけでもありません。

ですから、ミルクチョコレートなどと比べても低カロリーなわけではありません。

健康とチョコレート

チョコレートはダイエットだけでなく、健康全般にとっていい効果があることが注目されています。その秘密は、やっぱりカカオにあり!

カカオが含まれる製品のポリフェノールが慢性疾患から私たちの体を守ってくれるというのです。

チョコレートと2型糖尿病の関連研究

European Journal of Clinical Nutrition (2018)に掲載された研究結果によると、なんとチョコレートをたくさん食べている人のほうが、2型糖尿病になる可能性が低かったとのこと。

研究の内容の要約はこちらです。

・ネイティブハワイアン、日系アメリカ人、ラテンアメリカ系、アフリカ系アメリカ人、および白人の祖先の151,691人の参加者が対象にチョコレートの消費と2型糖尿病の発症を調べた。(5年間追跡調査を行った)

・チョコレートの消費量と月の摂取量は2型糖尿病の発症と逆相関していた。
=チョコレートの消費や摂取が多いほうが2型糖尿病になりにくかった

参考:Intake of cocoa products and risk of type-2 diabetes: the multiethnic cohort
https://www.nature.com/articles/s41430-018-0188-9

この研究では、チョコレートやココア製品を大量に摂取している人は、その糖分や食事の質はともかく、2型糖尿病にはなりにくいという結果がでています。

私も含めたチョコレート中毒の方にとって、かなり都合のいい結果なので、これだけを信じるのは勇気がいるけど・・・笑 

やっぱり「食べ過ぎは太るよ」っていう内容の研究結果もあるんですよね。

チョコレートの食べ過ぎはやっぱり太る?研究結果

チョコレートは2型糖尿病になる可能性を低くしてくれるかもしれないが、やっぱり長期的に食べ続けていれば、体重の増加は否めないという研究結果もあります。

約6年間にわたり、チョコレートの摂取と肥満の関係を調査したもの。1回目と2回目の参加者がそれぞれ15,732人と12,830人もいるので、比較的大規模な調査になりますよね。

この結果によると、

チョコレートを1か月に1回以上食べない人は、毎月1回~4回食べる人に比べて、
6年間でBMIが0.26増加した。

参考:Habitual Chocolate Consumption May Increase Body Weight in a Dose-Response Manner
https://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0070271

0.26が体重にするとどの程度の変化なのかを計算してみました。

身長160㎝で体重50㎏の人の場合、BMIは19.53です。

この人が1㎏太って、51㎏になると、BMIは19.92…あれ?もう0.26以上増加しちゃった。笑

チョコレートをよく食べる人とあまり食べない人の肥満になりやすさを比べた場合、もちろんチョコレートを食べない人のほうが肥満にはなりにくいけど、そこまで大きな差ではないというのも注目のポイントですね。

まとめ

チョコレートに含まれるカカオの成分は、ダイエットのためにとても有益なことがわかりました。その理由は、大きくわけて以下の3つです。

腸内環境を整え、便秘改善に役立つから
脂肪が付かないように抑制してくれるから
食欲を抑えてくれる効果があるから

カカオにはいろいろな健康に良いという成分が含まれていて、注目度は高いですが、カカオを加工したチョコレートは、やっぱり油や糖が多いので、そればっかりに偏るのはおススメしません。

でもチョコレートが好きな人にとってはうれしい情報ですよね。ぜひ、参考にダイエットを楽しんでください♪

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