【この記事で解決できるお悩み】
子どものころに食べていた「グルト!」って、販売中止なの?今購入できる場所はある?
「グルト!」が消えた理由をおしえて!
再販される可能性はある?



この記事では、こんなお悩みを解決します!
2010年春に明治から発売され、その後販売中止になった、チューブ入りヨーグルトの「グルト!」。
今でも定期的に販売中止を惜しむ声がネットで話題になったり、「また食べたい」「再販して!」などと騒がれたり、根強いファンがたくさんいる商品です。
でも、なぜグルトは消えてしまったのでしょうか?
そこで今回は、ファンが多い「グルト!」が消えた理由を徹底調査!
当時の口コミやニュースを元に、消えた理由を考察しながら、再販される可能性を整理してみました。
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この記事を書いた人:
腸活研究家 長谷川ろみ
発酵食品にハマり、ダイエットなしで12㎏減。痩せたことをきっかけに腸を愛でる生活に目覚める。重度の便秘から解放され、腸活研究家として活動開始。今では発酵ライフ推進協会通信校校長を務め、昔の自分と同じ悩みを持つ方に向けて腸や菌のおもしろさを発信中。詳しくはこちら
グルト!が消えた理由は?
「グルト!」は、2010年春に発売された、子供向けのチューブ入りヨーグルトです。
当時のヨーグルトは、カップ型の容器にからスプーンで食べるのが一般的。
そのため、目新しいチューブ型パッケージに衝撃を受けた方が多く、発酵食品業界では大きな話題になりました。



今でも、「グルト!はおいしかった!」とおっしゃる根強いファン多し!!
こんなに人気があったのに、グルト!が消えた理由はなんだったのか…。
当時の口コミやニュースを踏まえ、考察してみましょう。
ヨープレイ社との業務提携が上手くいかなかった
実はグルト!は、明治乳業(2011年より明治)が独断で開発した商品ではありません。
ヨーグルトメーカーとして世界的に有名な、フランスのヨープレイ社と一緒に作った商品なのです。



明治乳業は、フランスのヨープレイ社と2009年11月に業務提携しているよ。
日付 | できごと |
---|---|
2009年11月 | 明治乳業がヨープレイ社と提携 |
2010年春 | meiji Yoplait(メイジ ヨープレイ)ブランド立ち上げ |
2010年春 | meiji Yoplait(メイジ ヨープレイ)ブランドから 「グルト!」を発売 |
「グルト!」は、明治乳業とヨープレイ社の共同ブランド「meiji Yoplait(メイジ ヨープレイ)」の1作目!
ブランド立ち上げとほぼ同時に発表された、新ブランドを引っ張っていくことが期待された商品でした。



そもそもヨープレイ社ってどんな会社?って思う人も多いよね。実は世界的な大企業なんです。
ヨープレイ社は、世界のヨーグルト市場のシェア世界第二位の大型老舗企業。
アメリカやオーストラリアでは、なんとシェアNO1の誰もが知る有名企業なのだとか。



ただ日本では提携があまりうまくいかないケースも多いようで、提携&提携解消を繰り返しています。
【日本国内のヨープレイ社の動き】
=1981年に全国農協直販株式会社とフランチャイジー契約締結(のちに提携解消)
=2009年11月に明治乳業(2011年より明治)がヨープレイ社と提携(のちに提携解消)
=2020年3月にフジッコ株式会社がライセンスを取得(のちに販売終了)
明治乳業(2011年より明治)との業務提携も、数年ののちに提携解消となっています。
ただ、共同商品の「グルト!」の生産販売は、2011年以降も続いており、2015年に終了しています。



2014年には、当時飛ぶ鳥を落とす勢いだったスマホゲーム「パズドラ」ともコラボ(※1)しています!わたしもなんとなく覚えてる!
明治の「グルト!」は、企業コラボも多く、ファンも多かった印象があります。
しかし、スーパーなどで値引きされているイメージを持つ人も多く、販売・売上に苦戦していたことも予想できます。



経営陣の予想より売れなくて、業務提携も終了、商品も終了…っていう感じだったのかも…
キッズ向けヨーグルト市場が軌道に乗らなかった
ヨープレイ社との提携当時(2009年ごろ)は、日本のヨーグルト市場は、健康のための機能性食品の人気が高まっていた時でした。



機能性を前面にだしたヨーグルトは、競合商品が多く、まさにヨーグルトの戦国時代!群雄割拠だったわけです。
【当時の日本のヨーグルト市場】
楽しいよりもおいしいものが求められがち
おいしいよりも体にいいものが求められがち
しかし、アメリカやイギリスなどのヨーグルト市場を見てみると、楽しいに特化したチューブタイプのヨーグルトが子どもをターゲットに人気になっていた。
そこで、明治は海外でキッズ向けヨーグルトの開発経験のあるヨープレイ社と業務提携し、日本のヨーグルト市場の開拓をもくろんだというのが、提携の経緯のようです。



当時のニュースを見ると、こんな内容が書かれています。
明治乳業のヨーグルトは機能性を追求した商品が多かったため、新ブランドでは「子どもが喜んで食べる」「食べる楽しみを感じる」商品を展開。
引用:明治乳業、新ブランドで“チューブ入りヨーグルト”を発売



提携時にの明治乳業が発表した資料では、これから狙う「チャンス市場」として以下の2市場を挙げているの。
チャンス1:子どもが喜んで食べるヨーグルト
チャンス2:食べる楽しみを感じるヨーグルト
明治乳業の説明によると、「グルト!」は、チャンス1の市場「子どもが喜んで食べるヨーグルト」を目指していたそうです。



たしかに子どもには受け入れられていますね!大人気だもん!
でも大人から見ると、微妙な食べにくさに違和感があった人も多かったよう。
お金を出す大人に好かれないと、子どもも買えないため、キッズ向けヨーグルト市場の開拓が売り上げに大きなインパクトを与えたかというと、そんなにうまくはいかなかったようです。



大人にはちょっと不評?「物足りない」「スプーンで食べたい」「チューチューしないといけないのが恥ずかしい」という意見もあったようです。
パッケージの食べにくさを指摘する口コミが多かった
経営陣が思うほど売り上げが上手く成長しなかった理由のひとつに、パッケージの食べにくさがあるのではと指摘されています。



「グルト!」を食べた人の口コミを見てみましょう。



わたしも当時食べたことがあるけど、容器がぐねぐね曲がるから食べる時にコツがいるのよね。…当時の子どもたちはちゃんと食べられたのか疑問…。
物足りない・値段が高いという口コミが多かった
さらに、「グルト!」を食べた人の口コミを見ると、量が少なくて物足りないという意見も多かったよう。



たしかに試供品っぽかった!笑
その割に値段が高かったので、なんとなくコスパが悪いイメージがついてしまったと思われます。



さらに、売れ残ることを恐れた販売店が、安売りシールを積極的に張っていたようにも記憶しているんですよね…うちの近所では結構安売りされていたかも…。
グルト!の販売中止と再販の可能性


グルト!の販売中止と今後について、考察してみましょう。
グルト!が販売中止になったのはいつ?
グルト!が販売中止になった時期は、正確な公式発表(プレスリリース)は見つけられませんでした。
しかし、2015年の商品入れ替えのタイミングで販売が終了になっています。



2014年まではパズドラとコラボしていたし、こんなに早く生産終了なるとは思わなかったです…知らぬ間になくなってたという声が多いのよね…
グルト!の再販はあるのか?
果たしてグルト!が再販される可能性は、どのくらいあるのでしょうか?
グルト!は、明治のみが作った商品ではなく、ヨープレイ社との提携によってつくられた商品です。
ヨープレイ社は、2011年にアメリカの食品大手企業「ゼネラル・ミルズ」に経営権を譲渡しています。
2009年の提携当時とは大きく体制が変わっている可能性も高く、通常の商品より再販が難しいのではないかと予想します。



残念だけど、やっぱりちょっと難しそうな気配…また、ぜひ食べたいのですが…うーん。
グルト!の3つの特徴


グルト!は、子どもはもちろん大人の中にも根強いファンが多いおやつでした。
再販の可能性は多くはありませんが、似た商品を開発したり、他社から似た商品が販売される、もしくは今販売されている可能性は低くないはず。
さて、今グルト!を食べたい場合、類似商品はあるのでしょうか?
類似商品を探すために、まずは、グルト!の3つの特徴を整理してみましょう。
一つずつ見ていきましょう。
チューチュー吸うタイプのヨーグルト
グルト!の最大の特徴は、チューチュー吸うタイプのヨーグルトだということ。



当時、このパッケージの斬新さが人気に火をつけました。特に偏食だった子どもがグルト!なら食べてくれるというエピソードも。グルト!に助けられたママも多かったみたいです。
グルト!は、1箱6本入り。
アイスのチューペットやパピコ、あんず棒と同じように、チューチュー吸って食べるという特徴があります。



ただ、アイスは凍っているのでチューチュー吸えるのですが、ヨーグルトだと柔らかいのでぐにぐにしちゃうっていう意見も多かったよね…改善が必要な点のひとつかも?
メインターゲットは子ども&楽しみ重視
グルト!のメインターゲットは子どもです。
普通のヨーグルトはカップ型でスプーンを使って食べないといけないため、小さい子どもにとってはハードルが高め。



普通のヨーグルトは食べさせないと食べないのに、グルト!を与えると勝手に食べてくれるから楽というママさんの意見も当時は多かったみたい。
さらに、公園などで食べる持ち歩きのおやつとしても扱いやすく、1箱に6本も入っているので、お友達と分けることも可能です。
大人にもグルト!は人気ですが、食べているところを他人に見られたくないという意見も少なくありません。
食べる場所としては、会社や公共の場というよりは、家のリラックスタイムが主流になりそうです。



家のリラックスタイムならカップ型のヨーグルトで十分だし、やっぱりグルト!は大人はターゲットになりにくそうです。
機能性や健康面は重視されていない
グルト!は、機能性や健康面はそんなに重視していません。
そもそもヨーグルト業界のメイン市場である機能性ヨーグルトとしては売らないことを決めた経緯があります。
あくまでグルト!は、味が美味しく、体験が楽しい、子供向けヨーグルトだと言えそうです。
グルト!に似た商品リスト


グルト!の特徴に合致した類似商品はあるのでしょうか?
一つずつ見ていきましょう。
チューチュー吸うタイプのヨーグルト
チューチュー吸うタイプのヨーグルトは、2023年現在、日本では販売されていません。



あってもよさそうなのに!!もしかして…グルト!が成功しなかったことで、開発が遠のいた…?笑
チューチュー吸うタイプのヨーグルトは、日本では売られていませんが、アメリカやイギリスでは定番の人気商品になっています。
例1 Gogurt(ゴーグルト)|アメリカ
とろっとしていて甘めのヨーグルトが詰まったチューチュー吸うタイプのヨーグルト。
子どもの持ち歩きおやつとして人気があり、冷凍庫で凍らせてお弁当に持たせるのも定番のようです。



そういえば私も留学していた時にホストマザーからチューチュータイプのヨーグルトを持たせられた記憶が…笑 あれ、Gogurt(ゴーグルト)だったかも!



海外ではこんなCMも放送されているようです。かわいい…笑
Gogurt(ゴーグルト)の類似品として、イギリスではFrubesというヨーグルトもあるそうです。
例2 楚人冠ヨーグルト|福島県
グルト!とは全く形状が違うのですが、チューチュータイプと似たチューブ型のヨーグルトが日本にも存在します。
その正体は、楚人冠ヨーグルト。
「そじんかんよーぐると」と読みます。
楚人冠ヨーグルト(そじんかんよーぐると)
=マヨネーズのチューブの形をしたヨーグルト(チューチュー吸えなくもない)
=福島にある岩瀬牧場で作られていて、福島土産としても人気
=コクがあり濃厚。



グルト!やGogurt(ゴーグルト)よりはごついので、子どもは吸えないと思うけど、大人はマヨネーズチューブタイプのほうがチューチューしやすいかも?笑
子ども向けヨーグルト
グルト!の代わりに子どもに与えやすいヨーグルトは、いろんなメーカーから発売されています。
もともとヨーグルトは、原材料がシンプルなおやつ。
乳製品のアレルギー持ちや乳糖を分解できない乳糖不耐症でない限りは、子どもにも安心して与えられます。
中でも、子どもをターゲットにしたヨーグルトには、こんな特徴がありました。
・原材料がシンプル(生乳だけなど)
・酸味や甘みをひかえめにしている
・カルシウム、乳酸菌等を添加している
例1 ベビーダノン|Danone
6か月ごろから食べられる赤ちゃんのためのヨーグルトとして販売しているのが、Danoneのベビーダノンです。



野菜や果物のソースを使っているのが特徴!
項目 | 栄養価 |
---|---|
カロリー | 41kcal |
タンパク質 | 2.0g |
脂質 | 1.6g |
炭水化物 | 4.5g |
食塩相当量 | 0.04g |
カルシウム | 67㎎ |
原材料 | 生乳(国産)、乳製品、糖類(砂糖、水あめ、乳糖)、にんじん汁、りんごピューレ、乳たんぱく、りんご果汁、さつまいもペースト、にんじんペースト、でんぷん、増粘多糖類、酸味料(一部に乳成分・りんごを含む) |
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例2 オーガニックベビーフード ヨージス ヨーグルト&ストロベリー味|Happy Baby
海外で人気のHappy Baby(ハッピーベイビー)。
赤ちゃんのためのフリーズドライヨーグルトは、Non-GMO(非遺伝子組換え)&グルテンフリーという特徴があります。



イヌリンなどの食物繊維や乳酸菌も複数入っているのが、おもしろいですね!大人のおやつにもいいかも?
項目 | 栄養価 |
---|---|
カロリー | 30kcal |
タンパク質 | 1.0g |
脂質 | 0g |
炭水化物 | 5.0g |
食塩相当量 | 0.015g |
カリウム | 45mg |
原材料 | オーガニック醗酵乳、オーガニック無脂肪乳、オーガニックシュガー、オーガニックストロベリーピューレ、オーガニックタピオカスターチ、オーガニックストロベリーフレーバー(オーガニックストロベリーフレーバー、オーガニックシュガー、オーガニックレモン果汁濃縮物)、オーガニックホエイプロテイン濃縮物、ペクチン、オーガニックイヌリン、オーガニックビート果汁濃縮物(着色料)、混合トコフェロール、ストレプトコッカス・サーモフィルス、ラクトバチルス・ブルガリカス、ラクトバチルス・アシドフィルス、ビフィドバクテリウム・ラクティス、ラクトバチルス・パラカゼイ、ラクトバチルス・ラムノサス |
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まとめ:グルトが消えた理由を徹底調査!子供向けのチューチューヨーグルトの再販


グルト!は、今でもファンからの惜しむ声が多い人気の商品でした。
今は、販売中止となり、かんたんに手に入れることはできません。
グルト!が消えた理由は、以下の4つの原因が複合的に合わさり、費用対効果が得られなったからと考えるのが妥当でしょう。
今日本でグルト!と全く同じチューブ型のパッケージに入ったヨーグルトを探すのは難しそうです。
しかし、海外ではグルト!と似たチューブ型のパッケージヨーグルト「Gogurt(ゴーグルト)」が引き続き人気ですし、マヨネーズのチューブの形をしたヨーグルト「楚人冠ヨーグルト(そじんかんよーぐると)」も存在。
今後、類似品が発売される可能性が全くないというわけではなさそうです。
さらに子ども向けに限らず、大人用のチューチューヨーグルトや、機能性もプラスした持ち歩きヨーグルトが出てきても不思議ではありません。
今後のヨーグルト業界の発展に期待しましょう!
参考にしてみてね。
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