今回は、こんな疑問にお答えします。
・硬水の美容健康効果には、便秘解消、ダイエット/代謝アップ/脂肪燃焼、動脈硬化予防などがある
・一方で硬水は、おいしくない、下痢気味になる、用途が限られる、髪や肌を痛めやすいなどのデメリットも
・硬水と軟水のどちらがよいかは人によるので、自分にはどちらが合うか検討することが必要
美容健康効果が高いと言われる「硬水」。
日本の水道水は軟水がほとんどなので、硬水にどんな効果があるか体感したことがない人も多いでしょう。
一方で、硬水を飲んではみたものの「やっぱりわたしの体質には軟水が合う!」と改めて軟水のすごさに感動している方も!
そこで今回は、日本人がいつも飲んでいる軟水と、美容健康効果が注目される硬水を比較しながら、軟水と硬水のメリットとデメリットをご紹介します。
硬水とは?
硬水とは、硬度が高いお水のこと。
硬度とは、水1000ml中に溶けている「カルシウム」と「マグネシウム」の量を表わした数値のことです。
=硬度が高いお水
=水1000ml中に溶けている「カルシウム」と「マグネシウム」の量を表わした数値
硬水の美容健康効果(メリット)
軟水と比較すると、硬水は豊富なミネラルのおかげで美容健康効果が高いと言われています。
よく注目されている美容健康効果は以下の3つです。
美容健康効果➁ ダイエット/代謝アップ/脂肪燃焼
美容健康効果➂ 動脈硬化予防
一つずつ見ていきましょう。
美容健康効果➀ 便秘解消
硬水の美容健康効果(メリット)の1つ目は、便秘解消です。
便秘解消効果があると言われる理由は、硬水には「マグネシウム」が豊富に含まれているから。
硬水に含まれるミネラル「マグネシウム」には、便秘薬の成分「酸化マグネシウム」と同じように腸内の水分量を調節して、便を出しやすくしたり、腸のぜん動運動を活発にする力があります。
・腸のぜん動運動を活発にする
普段から便秘にお悩みの方は、水分補給をする際の飲料水を軟水から硬水に変更するだけで、お腹の調子が良くなることがあります。
硬度が高い硬水の中でも、マグネシウムが多いものを選ぶとより便秘解消効果が高くなります。
美容健康効果➁ ダイエット/代謝アップ/脂肪燃焼
硬水の美容健康効果(メリット)の2つ目は、ダイエット/代謝アップ/脂肪燃焼です。
硬水がダイエット中の方におすすめされがちなのは、便秘解消によって体内毒素が減り、腸内環境が整うと、体全体の血の巡りが良くなり、代謝がアップするからです。
現代人のカラダはミネラル不足になりやすく、ミネラルが不足すると代謝が滞りがちになります。
例えば、硬水に多く含まれているミネラルのマグネシウムは、体内にある300種類以上の酵素の働きをサポートするミネラルだと言われています。
マグネシウムが不足していると、酵素が十分に働くことができないので、栄養素を合成したり、神経伝達物質やホルモンを調節することができなくなります。
ホルモンは、食欲を抑えるホルモン、代謝を上げるホルモン、脂肪を燃焼するホルモン、睡眠の質を上げるホルモンなど、それぞれ重要な役割を持っていますから、それらが上手く働かないだけで代謝の停滞につながってしまうのです。
毎日飲む飲料水を硬水に変えるだけで、自然に定期的なミネラル補給ができるので、ダイエット/代謝アップ/脂肪燃焼を助けることが可能です。
美容健康効果➂ 動脈硬化予防
硬水の美容健康効果(メリット)の3つ目は、動脈硬化予防です。
硬水に含まれるマグネシウムは、血液をさらさらにする効果があると言われています。
2018年に国立循環器病研究センターなどの研究チームが発表した内容(※1)によると、マグネシウム摂取量が多い人たちは、摂取量が少ない人たちに比べて、虚血性心疾患の発症リスクが34%も低いことがわかりました。
特に普段の食事でマグネシウムを摂取できていない人は、硬水を飲むことによってマグネシウムを追加摂取し、動脈硬化や脳卒中などのリスクを減らすことができるかもしれません。
硬水のデメリット
硬水には、マグネシウムやカルシウムが多く含まれ、美容や健康を保つために大きなメリットがあることが分かりました。
しかしメリットがあれば、デメリットもあります。
デメリット➁ おいしくない/量が飲めない
デメリット➂ 料理の味を変えてしまう/用途が限られる
デメリット➃ 赤ちゃん・乳幼児・ペットは飲めない
デメリット➄ 髪や肌を痛めやすい
ここからは硬水のデメリットを5つご紹介します。
デメリット① 下痢ぎみになる/腹痛になる
硬水のデメリットの1つ目は、下痢ぎみになる/腹痛になるです。
硬水のマグネシウムは便秘薬にも含まれている「酸化マグネシウム」です。
もともと便秘体質の方にとっては薬でも、もともとお腹が弱い人や下痢になりやすい人にとっては、下痢や腹痛を誘発する水になってしまいます。
硬水が自分の体質に合わないと思ったら、すぐにやめることを検討しましょう。
デメリット➁ おいしくない/量が飲めない
硬水のデメリットの2つ目は、おいしくない/量が飲めないです。
硬水はミネラル(カルシウム・マグネシウム)がたっぷり入っている反面、まったりと硬い口当たりが特徴で「飲みにくい」「まずい」と感じる方もとても多いでしょう。
特に日本の水道水は軟水なので、初めて硬水を飲む人はかなりびっくりするかもしれません。
中には平気な人もいるので一概には言えませんが、なるべく水をたくさん飲みたいダイエット中でも、硬水に切り替えたとたん飲めなくなるということもありえます。
まずは飲んでみて、明らかに飲める量が減ってしまう場合は、軟水に戻すことも考えましょう。
硬水にして水分量が減り、逆に便秘になりやすくなることも考えられます。
デメリット➂ 料理の味を変えてしまう/用途が限られる
硬水のデメリットの3つ目は、料理の味を変えてしまう/用途が限られるです。
硬水は「苦い」と言われます。
これは硬水に含まれるマグネシウムが「苦み」を持っているから。
特に和食の薄味のスープや昆布だしを使う場合、硬水で料理するとうま味が出にくくなったり、味が苦くなったりすることも考えられます。
一方、豚の角煮など味が濃い肉の煮込み料理の場合は、味にそれほど影響を与えることはないし、お肉が柔らかくなることもあります。
調理法によって使い分けることが必要です。
軟水の場合は無味無臭に近いので、素材の味を生かす料理にも使いやすく万能ですが、硬水の場合は使えない料理も出てくることが考えられます。
デメリット➃ 赤ちゃん・乳幼児・ペットは飲めない
硬水のデメリットの4つ目は、赤ちゃん・乳幼児・ペットは飲めないです。
ミネラルが多い硬水は、胃腸がまだ未発達な赤ちゃんや乳幼児、体が小さいペットなどが飲むには負担が大きく心配です。
赤ちゃんのミルクの水としては、硬水ではなく軟水を選びましょう。
また以下の持病をお持ちの方にとっても硬水は負担が大きいです。軟水を飲むようにしましょう。
高マグネシウム血症
高カルシウム血症
腎機能障害
デメリット➄ 髪や肌を痛めやすい
硬水のデメリットの5つ目は、髪や肌を痛めやすいです。
ミネラルがたくさん含まれた硬水は、石鹸との相性が悪く、硬水で髪や肌を洗うと石鹸が泡立ちにくくなることが知られています。
特に髪の毛がキシキシしたり、キューティクルがはがれてしまう可能性もあるので、シャワーの水は硬水よりも軟水のほうが合っています。
徹底比較!硬水と軟水の違い
硬水は大きなメリットがある一方で、デメリットもあります。
体質によって硬水のほうが合う人、軟水のほうが合う人など、それぞれタイプが分かれます。
ここからは硬水と軟水を比較してみましょう。自分には硬水と軟水のどちらが合うのか考えてみてください。
硬水と軟水の分類区分
日本で一般的に使われる硬水と軟水の分類方法は以下の通りです。
硬水:100mg/L以上
世界保健機関(WHO)の分類方法は以下の通りです。
中程度の硬水:60~120mg/L
硬水:120~180mg/L
非常な硬水:180mg/L以上
硬水の特徴
・おいしくない/飲みにくい
・薄味の料理に向かない/濃い味の肉料理には向いている
・髪や肌を痛めやすい
・飲む人を選ぶ(赤ちゃん・乳幼児・ペット・持病がある人はNG)
軟水の特徴
・おいしい/飲みやすい
・料理全般に使いやすい
・髪や肌を痛めない
・飲む人を選ばない
日本の硬水・軟水マップ
東京大学が日本全国の水道水の硬度を測って作成した日本の水道水の硬度マップ(※2)によると、関東全域や九州、沖縄県は硬度が高めであることがわかりました。
世界の硬水・軟水マップ
東京大学が日本全国の水道水の硬度を測って作成した世界の水道水の硬度マップ(※2)によると、やっぱり日本は軟水が多いですが、ヨーロッパやアフリカは水道水も硬水です。
軟水のメリット
「硬水は自分には合わないかも…」そう思ったら、軟水を選ぶのも悪いことではありません。
逆にスルスルと飲むことができるので、自然に飲料水の量が増えて便秘解消につながることもあり得ます。
ここからは軟水のメリットも整理してみましょう。
メリット➁ どんな用途でも使いやすい/料理の味を変えない
メリット➂ 肌や髪に優しい/石鹸の泡立ちが良く、洗いやすい
ひとつづつ見ていきましょう。
メリット➀ 誰でも安心して飲める/日本人は慣れている
軟水のメリットの1つ目は、誰でも安心して飲める/日本人は慣れているです。
前述したように日本の水道水は、一部の地域を除いて軟水です。
軟水だからと言って、ミネラルが全く入っていないわけではなく、地域ごとにいろいろな特徴を持った天然水があります。
血糖値を下げたり、脂質代謝アップが期待できる。
ミネラル有機ゲルマニウムや亜鉛なども多く、老化予防が期待できる
軟水はマグネシウム含有量が少なく、飲み口も柔らかくて飲みやすいので、だれでも心配せず、緩やかに栄養を摂ることができるのでおすすめです。
メリット➁ どんな用途でも使いやすい/料理の味を変えない
軟水のメリットの2つ目は、どんな用途でも使いやすい/料理の味を変えないです。
硬水は苦くなりがちですが、軟水はほぼ無味無臭です。
硬水を飲む場合は、飲料水用に硬水を買って、料理用に別途軟水を買うなどの調整が必要ですが、軟水ならそんなことは考えずにすべての用途に使えます。
ズボラな人でも健康的なお水生活を送りたい場合は、軟水のほうが向いています。
メリット➂ 肌や髪に優しい/石鹸の泡立ちが良く、洗いやすい
軟水のメリットの3つ目は、肌や髪に優しい/石鹸の泡立ちが良く、洗いやすいです。
硬水は石鹸と合わせると固まってしまったり、髪がキシキシしたり、肌がゴワゴワしたり、トラブルが発生しがちです。
一方、軟水はそんなトラブルはなく、飲み水以外でも使いやすいお水です。
まとめ ~硬水の美容効果!軟水との違いやメリットを解説~
ミネラルたっぷりの硬水には、さまざまな美容健康効果があります。
美容健康効果➁ ダイエット/代謝アップ/脂肪燃焼
美容健康効果➂ 動脈硬化予防
しかし、ミネラルが含まれているからこそのデメリットも同時に存在します。
デメリット➁ おいしくない/量が飲めない
デメリット➂ 料理の味を変えてしまう/用途が限られる
デメリット➃ 赤ちゃん・乳幼児・ペットは飲めない
デメリット➄ 髪や肌を痛めやすい
硬水のデメリットが気になる方は、お気に入りの軟水を探してみるのもひとつの手です。
メリット➁ どんな用途でも使いやすい/料理の味を変えない
メリット➂ 肌や髪に優しい/石鹸の泡立ちが良く、洗いやすい
参考にしてみてね。
参考文献
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/28843443/
(※2)水道水の硬度を示した分布図 / Credit: 東京大学-あなたの水道水、「硬さ」調べました ~ 日本全国水道水の硬度分布 ~(2021)
https://www.c.u-tokyo.ac.jp/info/news/topics/files/20210629watanabe_horisoubun01.pdf
4種類から選べる天然水!業界最安級の「ウォーターワン」 [aside type="boader"] 【特徴】
・激レアの非加熱の天然水が飲めるのはココだけ!甘くておいしいと口コミ多数
・水の定期配送を2ヶ月無料スキップできるので、一人暮らしでも安心
・脂質代謝効果が注目の「バナジウム」や美肌効果が注目の「シリカ」入りまで4種から選べる![/aside]