美容や育毛にいいと言われ、薬局でも気軽に購入できる「ひまし油」。
顔やカラダ、髪や頭皮に塗ったり、マッサージに使っている方は結構多いかもしれませんが、実は「ひまし油」を飲むと、便秘解消に効果があると言われています。
さて、今回は「ひまし油」の下剤としての便秘解消効果について、まとめてみました。
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ひまし油とは?
まずはひまし油をウィキペディアで調べてみましょう!
参考:ウィキペディア
ひまし油は、トウゴマ属の「ひま」と呼ばれる鼻の種から摂れる植物性の油です。
紀元前2000年頃から世界中で便秘薬として使用されていた油で、日本でも日本薬局方に収録されている下剤です。
ひまし油は、正しく飲めば薬として利用されますが、注意しないといけないのは、猛毒も含まれている点。いきなり種を食べたりしたら大変なことになるそうなので、もちろん注意は必要です。(そんなことはないと思うけど)
参考:ウィキペディア
ひまし油を拷問に使ったという記述も・・・使い方によっては、結構、強いお薬のようですね。
参考:ウィキペディア
ひまし油の便秘解消効果
ヒマシ油は粘り気が強い油で、少し苦味がある油です。
その成分の多くは、レチノール酸グリセロール(Glycerol Ricinoleate)でできています。
便秘解消に効果がある理由は、
このレチノール酸グリセロールが、わたしたち人間のカラダが持っている酵素によって分解されて、リチノール酸ができます。
このリチノール酸は、小腸を刺激し、動かすことができます。腸のぜん動運動が活発になるんですね。その結果、便通が促されるというわけ。
参考:日本薬局方 加香ヒマシ油
ひまし油の副作用
ひまし油は少量でもかなり効果が高く、即効性がある下剤として知られています。
油というと、なんとなく食べ物だし、たぶん健康的だわ!と思ってしまいがちですが、かなーり強いので、禁止事項は多いです。
例えばお年寄りなど生理機能が低下している方は辞めたほうがよいとか、妊婦さんは早産の危険性があるとか、即効性があるので就寝前は飲まないほうがよいとか・・・
服用してから2~4時間で効果がある方もいるそうなので、かなり強い効果があると思っていた方がよさそうです。2~4時間というと、市販の刺激性下剤と同じぐらいの効果ですからね。
例えば、日本薬局方 加香ヒマシ油の解説書によると、副作用として以下の症状を挙げています。
過敏症:過敏症状
重大な副作用とはされていませんが、あまり安心しすぎていい薬ではないですね。
でもこの即効性が注目されて、便秘だけでなく病院の治療などのために、早く腸の内容物を出さないといけない、食中毒や食あたりのときにも処方されるようです。
ひまし油の飲み方
便秘解消のためにひまし油を飲む場合は、一般的にコップ一杯の水か牛乳と一緒に混ぜてのむのがよいと言われています。そのままじゃないんですね。笑
小さいお子さんの場合は、飲むというよりもヘソの上にひまし油を塗る方法もあるそうです。やはり刺激の強い薬なんですね。
ひまし油の便秘解消効果まとめ
ひまし油は、昔から世界中で親しまれてきた下剤です。日本でも日本薬局方に登録されている有名な下剤ですが、その効果は強く、あまりしょっちゅう飲みすぎるのはよくなさそうです。
油というと、食材っぽくて、緩やかな効果を想像してしまいますが、妊婦さんや高齢者の方は飲まないほうがよいとか、就寝前はやめたほうがいいとか、いろいろな注意事項がありますので、ちゃんとお医者さまの指示のもとに飲むようにしましょう。
参考にしてみてくださいね。