みなさんは、きくらげって食べますか?
そういえば、中華料理に入っているなぁ・・・とか、そういえば炒め物に入っていた気がする・・・とか、結構忘れられがちなきくらげですが、腸活的にはぜひ食べたい食材のひとつなんです。
乾燥きくらげなら賞味期限も長いので、そんなに毎日料理をしない方でも活用できますよ。
今回はきくらげの栄養や効果について、まとめてみました。
きくらげとは?
きくらげは、名前に「くらげ」と入っているためか、海のものだと思う方がとても多いようですが、実は逆で山のもの。
きのこの仲間なんです。
料理しない方はそんなに意識しないよね。笑 「きくらげって野菜?」って聞かれたこともあります。
一見、全く栄養があるようには見えず、食感もさっぱりなので、カロリーは少ないだろうけど、栄養も少ないだろうなと思いがち・・・。
でも、きくらげはカロリーは低いのに、栄養満点という、すごい食材なのです。
漢字では「木耳」と書く
くらげのようにコリコリした歯ごたえが特徴のきくらげ。
見た目の海藻っぽさや歯ごたえから、きのこの一種だとはなかなか思われないのですが、漢字で書くと「木耳(きくらげ)」で、木という文字が入っています。
耳のような形をしていることから、「木耳」と名付けられたそうですよ。
中国では不老不死の薬?
栄養満点のきくらげは、中国でも人気の食材で、栄養価が高いことが知られています。
時には不老長寿の薬としてあがめられたり、漢方の世界では、肌の乾燥を防いで潤いを与えたり、血をキレイにして巡りをよくするといわれることもあります。
冷え性の方にはとてもおすすめです。
中国から日本にきくらげが伝わったのは、平安時代のころなのだそう。結構歴史は古いですよね。
黒きくらげと白きくらげの違い
きくらげには大きく分けて2つの種類があります。
白きくらげ
黒きくらげは、その名の通り黒いきくらげで、関東地方ではとても多く食されています。
血液浄化作用があり、高血圧・動脈硬化・痔などに効果があるといわれています。白きくらげに比べると、鉄分が多く、貧血気味の方にもよさそうです。
一方白きくらげは、乾燥にお悩みの方によいとされる潤いを保つ効果が注目されています。昔は不老不死の薬といわれたこともあり、美容効果が注目されています。
味や歯ごたえはとても似ていますが、白きくらげのほうが少し淡泊な印象があります。
きくらげの調理法
きくらげには、乾燥きくらげと生きくらげがありますが、軽くゆでたり火を通してそのまま食べられるのがらくちんなところです。
中華料理などでは炒め物にする例がとても多いですが、私はあえ物にするのが好きです。
野菜と一緒にきくらげを細かく切って、塩麹やかつおぶしで味付けし、最後にオリーブオイルやごま油を加えてあえるだけで、かなり満足度の高いおかずになります。
また、きくらげのあえ物が少し残ったら、翌日のお味噌汁の具にしちゃうこともしばしばです。
インスタグラムにきくらげのお味噌汁もアップしているので、みてみてくださいね。
きくらげの栄養
きくらげは、すばらしい栄養の宝庫です。それも、腸活中の方におすすめしたい栄養素がたくさん含まれているのがポイントですね。
文部科学省が発表している「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」をみてみましょう。
日本食品標準成分表2015年版より
きくらげは食物繊維がとても多く、それも不溶性と水溶性の両方が含まれているところが腸活向きです。
きくらげ100g中の栄養素はこちらです。
ビタミンD…128.5μg
ビタミンB2…0.44mg
カルシウム…82mg
マグネシウム…110mg
鉄分…10.4mg
カリウム…630mg
亜鉛…0.8mg
食物繊維
きくらげの食物繊維は、不溶性も水溶性も両方含まれています。
不溶性食物繊維は、腸のぜん動運動を促す働きがあり、水溶性食物繊維は腸内細菌のえさになったり、老廃物をからめとって体外に排出させてくれるといいますが、この2つの役割を両方もっているのが、きくらげというわけです。
ビタミンD
きくらげのビタミンDの量は、とても多く、その他の食品と比べても1位にランキングされることが多いんです。
ビタミンDはもともと丈夫な骨をつくるということが注目されていましたが、最近では骨だけでなく、免疫力を高めたり、がん予防もしてくれるなど、幅広い効果が注目され、サプリメントも人気になっています。
丈夫な体を作るので、風邪予防やインフルエンザ予防になりますし、もちろん花粉症やアレルギーも緩和してくれると評判です。
ビタミンDは脂溶性ビタミンの一種なので、毎日とらないと流れてしまうという部類のビタミンではないですが、毎日いろいろなものに使われているので、不足している方が多いといわれるビタミンの1つでもあります。
マグネシウム
海藻類にもたくさん含まれるマグネシウムですが、キノコ類のきくらげにもたっぷり含まれていることが知られています。
マグネシウムは、便秘薬に含まれている物質で、腸内の水分量を調節したり、腸のぜん動運動を促してくれることが知られています。
便秘になった時に、まず採りたいのはマグネシウムといわれるように、便を柔らかくし、外に出しやすくしてくれる効果があります。
かんがえてみたらきくらげって、すごく腸内環境を整える効果が高い食べ物の1つなんですよね。
まとめ
今回は、わたしが大好きなきくらげに焦点を当てて、腸活におすすめの理由をまとめてみました。
きくらげはかなり低カロリーにも関わらず、
ビタミンD
マグネシウムやカルシウムなどのミネラル
が豊富に含まれています。
そして、料理も簡単で、とりあえずゆでたり蒸したりして、ジップロックに保尊しておけば、いつでもサラダやお味噌汁に混ぜることができます。
歯ごたえがおもしろいので、いろいろなお料理のアクセントになるし、食べ応えがありますよ。
ぜひ、毎日の腸活に活用してみてくださいね。