ひと昔前は、お肉でダイエットできる!というと、絶対にありえないと疑う人も多かったように思います。
でも最近は、お肉をたくさん食べている人のほうが、体内の脂肪を燃焼しやすく、ダイエットにいいと考える人も多いみたい。
太りたくないからこそ、お肉を食べるし、中でも牛肉や豚肉よりもラム肉を選ぶ人が増えているといいます。
今回は、なぜラム肉がダイエットにイイと言われているのか、その理由をまとめてみました。
ラム肉の栄養素
ラム肉といえばジンギスカン。
ジンギスカンを食べに行くとわかりますが、確かにラム肉は油こってりの霜降りというよりもさっぱりしているのが特徴の一つのように思います。
実際にそのカロリー量を確認すると、たしかに牛肉や豚肉よりちょっと低カロリーと言えそうです。しかし、しょせんは肉。カロリーの差はそこまで大きくないので、「低カロリーだからヤセる!」というだけの理由だと少し弱い気がします。
ではなぜ、ラム肉は痩せる、ラム肉はダイエットにいい!と言われるのでしょうか?
ラム肉の栄養素
まず、ラム肉の大まかな栄養素を、牛肉や豚肉と比べてみましょう。
エネルギー:227kcal
タンパク質:18g (72kcal)
脂質:16g (144kcal)
炭水化物:0.1g (0.4kcal)
エネルギー:371kcal
タンパク質:14.4g (57.6kcal)
脂質:32.9g (296.1kcal)
炭水化物:0.2g (0.8kcal)
エネルギー:386kcal
タンパク質:14.2g (56.8kcal)
脂質:34.6g (311.4kcal)
炭水化物:0.1g (0.4kcal)
参考:https://calorie.slism.jp/111129/
こう見てみると、圧倒的に脂質が少ない!笑
確かに太りにくそうな気がします。牛肉や豚肉に比べると、タンパク質が多いのが特徴ですね。
ラム肉がダイエットに良い理由
ラム肉がダイエットに良いといわれるのは、単純にタンパク質が多いだけではありません。もう少し細かくダイエットに良い理由をみてみましょう。
L-カルニチンが多い
ラム肉がダイエットにイイといわれる大きな理由のひとつとして、「L-カルニチンが多い」ことがあげられます。
L-カルニチンは、私たちの体にある脂肪酸をエネルギーに変えるために必要な成分ですが、このL-カルニチンと出会うことができなかった脂肪は、体脂肪として蓄積されてしまいます。
だからL-カルニチンがたくさん体の中にあると、脂肪が蓄積しずらいという意味で太りにくくなるんですね。
もともと野菜やお魚よりもお肉にたくさん含まれる成分ではありますが、お肉の中でもラム肉はたくさん含まれていることが知られています。
とくに羊肉の中でもラム肉よりもマトンのほうが、多いんです。
鶏肉:4.55~9.10 mg
豚肉:35mg
牛肉(ヒレ肉):59.8 mg
ラム肉/仔羊肉:80mg
羊肉(マトン)/羊肉:208.9 mg
参考:グルメミートワールドのおいしい知識
http://www.gourmet-meat.com/meat/lamb_diet.html
マトン、すごいですよね!!
特に歳をとればとるほど、L-カルニチンは少なくなるので、食事からとれたらそんなにいいことはありません。特に40歳を過ぎたら、ちゃんと意識したい栄養素ではあります。
L-カルニチンは筋肉も増やす
L-カルニチンは脂肪代謝をよくするだけではなく、そもそも筋肉量を増やす働きをすることも知られています。
また、L-カルニチンを長期間摂取することで、筋肉量の増加や脂肪の低減などの効果があることが知られています。
参考:
http://www.cyclochem.com/hitochemical/hitochemical_l_carnitine.html
筋肉が増えると、脂肪燃焼がしやすくなるため、ますますヤセやすくなるのがわかると思います。ラム肉はダイエットに適した食材だと言われる理由は、L-カルニチンの量にあったんですね。
まとめ
ラム肉ってすごいんだなぁ・・・。
最近は、アイスランドラムと呼ばれるより質の高いラム肉も食べられるお店が増えているらしく、大注目のラム肉ですが、あんまりちゃんと意識して食べていなかったなぁ。
特にL-カルニチンが不足しがちな40代以降の方は、積極的にジンギスカンを食べるのをおすすめします。笑