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長谷川ろみ
編集長:長谷川ろみ麹のちから推進委員会代表。元おデブの腸活研究家。腸内細菌に救われたことをきっかけに、日本の発酵文化や腸の大切さを伝えるためのコト・モノ・しくみづくりに挑戦中。詳細はこちら>

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レクチンとは?レクチンフリーダイエットが流行りつつある理由

〇〇フリーダイエット、〇〇制限ダイエットって、個人的にはあんまり好きじゃないんです。

腸活の基本は、腸内細菌の多様性を高めること。だからいろいろなものをバランスよく食べることが基本にあります。

だから、〇〇を制限しようとがんばりすぎるのは、なんかバランスが崩れちゃう気がして、どこかにしわ寄せが来ないかびくびくしちゃう。まぁ、その多くは言葉でインパクトを付けているだけの場合も多そうです。笑

だから少し量を減らすとか、採り過ぎないように意識することが大事だと思っています。そんな中、「レクチン」をなるべくとらないようにするダイエットが流行しつつあるみたい?!

今回は、レクチンとは?からはじまり、なぜレクチンフリーダイエットがはやりつつあるのか、レクチンの正体についてまとめてみました。

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目次

レクチンとは?

レクチンは、私たちが食べる食べ物や人間の体内にもあるといわれるたんぱく質の一種で、「糖鎖に結合活性を示すタンパク質の総称」と定義されています。

狭義には「糖鎖と結合する能力を有する酵素や抗体以外のタンパク質」の総称と定義されているが、この定義が定められて以降に酵素活性を持つものなどの例外が数多く見つかったため、現在では「糖鎖に結合活性を示すタンパク質の総称」といった広義の概念が広がりつつある(しかし、糖鎖に結合する抗体は現在でも「レクチン」ではなく、一般に「糖鎖抗体」と呼称されている)。

参考:ウィキペディア

なんだかとても難しいですね。笑

レクチンは細胞、または複合糖質を1か所に集めて結合するタンパク質で、食べ過ぎたり、体質があわなかったりすると、人間にとってあまりよくないトラブルや炎症を起こすことがあるんですって。

レクチンが引き起こす問題

レクチンが恐れられている理由の一つは、「難消化性(=消化されにくい)」ことです。

なかなか消化されないので、食べ過ぎると腸にくっついたままになってしまい、腸に炎症を起こして、リーキーガッドシンドローム(腸漏れ症候群)を発症したり、腸の調子をおかしくさせるのだとか。

腸はいろいろな機関とつながってますから、それがひどくなると恒常性維持機能に関わる、免疫や内分泌、自律神経系に異常がでてしまうことがあるんだって。

レクチンの採り過ぎは、結構大きな健康問題に発展する可能性もありますね・・・。

免疫毒性(過免疫反応を刺激することができる)、神経毒性および細胞傷害性であり、細胞に有毒であり、アポトーシス(細胞死)を誘導する可能性があります。特定のレクチンは、赤血球に結合することによって血液粘度を上昇させることもあります。

これにより血球が粘着し、異常な凝固を引き起こします。さらに、WGAなどの一部のレクチンは、遺伝子発現を妨げ、内分泌機能を破壊することもあります。レクチンはまた、 レプチン抵抗性 を促進しますが、これによって肥満のリスクを高まります。こうした要因のすべてが病気の原因になる可能性があります。

参考:https://japanese.mercola.com/sites/articles/archive/2017/08/29/%E8%B1%86%E9%A1%9E-%E6%9C%89%E6%AF%92-%E3%83%AC%E3%82%AF%E3%83%81%E3%83%B3-%E9%A3%9F%E5%93%81.aspx

破壊とか・・・怖い~。でも、たしかにホルモンがちゃんと作られなくなれば、肥満やココロの病気とも無関係ではなさそうです。

レクチンの抗腫瘍効果

でもこれはあくまで体質によるもので、全員絶対に食べるな!ということではないのが、気を付けないといけないところ。

レクチンは、糖の複合体に作用してそれを凝集、沈殿させる働きがあるので、例えば有害な細菌などにダメージを与えて、増殖を防ぐこともできます。

こちらには、抗腫瘍作用があるという研究結果が掲載されていました。

ニンニクレクチンがマウス由来colon-26結腸癌細胞に対して抗腫瘍作用を示すことが明らかになった。また、ニンニクオリゴ糖も抗腫瘍作用を示すことが明らかになった。現在は抗腫瘍作用の作用機序の解明を含めた研究を行っている。

参考:http://labo.bio.kyutech.ac.jp/~iori/Maeda_Lab_lectin.html

なんにでもいい面とわるい面があります。

どっちが自分にとって大事なのかは、体質によって違うので、なんとも言い難いのが難しいところ・・・。

であれば、自分のカラダで試してみることは大事だし、わからなければ、食べ過ぎないようにするとか、やっぱりリスク分散の観点は重要なのではないかと個人的には思います。

レクチンフリーダイエットとは?

グルテンフリーダイエットの次は、レクチンフリーダイエットがはやるのでは?とよく言われています。

レクチンにとっては不名誉なことだけど、レクチンの炎症が怖くて、レクチンが入った素材を避ける人たちは一定数いるようです。

では、レクチンが多く含まれる食べ物にはどんなものがあるのでしょうか?

レクチンが多く含まれる食べ物

レクチンが多く含まれる食べ物は、枝豆や大豆、インゲン豆やレンズ豆などの豆類や、穀物、ナッツ類など、今まで健康によいとされがちだった食べ物が多くをしめます。

野菜類では、ナスやトマト、ピーマンやかぼちゃにも多いみたい。

肉や魚にもないわけではないし、完全に避けるのはムリ?!と思われるぐらいたくさんの食べ物に入っています。

レクチンを減らす方法

個人的にはそんなに気にしていないけど、どうしても気になる方は調理の仕方によって、レクチンを減らすこともできるそうです。

インゲン豆中に含まれるレクチンは、十分に加熱すれば活性を失います。インゲン豆によって中毒を起こすことは昔から知られており、長年の経験で煮るという調理法でインゲン豆を食べてきました。

参考:https://www.kenko-seikatsu.org/protein/lectin.htm

15分以上加熱すれば、問題がある量のレクチンはなくなりますし、発芽させたり、発酵させることでもレクチンは減らせるのです。

リーキーガットやFODMAPに弱い人は、ちょっと注意が必要だけど、普通の人はお豆などを生で食べることはやめて(あんまりしないと思うけど)、発酵させたり、火を通して食べたほうがいいかもしれませんね。

レクチンとは?まとめ

レクチンは、「糖鎖に結合活性を示すタンパク質の総称」と定義されています。

糖の複合体に作用してそれを凝集、沈殿させる働きがあるので、例えば有害な細菌などにダメージを与えて、増殖を防ぐことができます。

その一方で、腸の炎症を起こしてリーキーガットを発症させたり、恒常性維持機能に支障をきたすこともあるのだとか・・・。

もともとリーキーガットの人などは、かなり注意して避けることも必要かもしれませんが、普通の人はなるべくレクチンを減らしてから食べる方法もおすすめです。

発酵させたり、加熱調理するとなくなるなんて・・・やっぱり発酵のちからってすごいなぁ。

参考にしてみてくださいね。

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