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長谷川ろみ
編集長:長谷川ろみ麹のちから推進委員会代表。元おデブの腸活研究家。腸内細菌に救われたことをきっかけに、日本の発酵文化や腸の大切さを伝えるためのコト・モノ・しくみづくりに挑戦中。詳細はこちら>

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マグミット錠、妊娠中でもOK?!効果・副作用・飲み方について【便秘】

工藤孝文先生
この記事の監修ドクター:工藤内科副院長 工藤孝文先生 詳しくはこちら

マグミット錠は、病院で処方される便秘薬です。酸化マグネシウムで出来ている「酸化マグネシウム製剤」なので、効き目も穏やかで、比較的安心して飲めることで人気です。
 

 
とはいえ、お薬ですので、もちろん副作用もありますし、効かないという噂も・・・。今回は添付文書をよみながら、マグミット錠について詳しくみてみましょう!
 
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目次

マグミット錠とは?

マグミット錠は、実は昔から下剤として使われている「酸化マグネシウム」の後発品で「ジェネリック医薬品」なんだって。
 
なので、有効成分は同じ「酸化マグネシウム」です。「酸化マグネシウム」は、「マグネシウム」と同じで、腸内の水分を調整して、便をやわらかくしてくれるので、うんちがでやすくなるの。
 
ひじきなどのマグネシウムがたくさん含まれた食材を食べると、便秘によいと言いますが、そのお薬版ですね!というか、お薬に頼る前に、個人的にはひじきがおすすめ。笑
 

異なる大きさが4タイプ

添付文書をみてみると、なんと200mg、250mg、330mg、500mgの4タイプもあるんです。
 
成分はほとんど変わらないけど、1回に飲む錠数などが微妙に違ったりするので、お医者さまに確認してみてくださいね。
 
添付文書にはお薬の添加物も書かれているのですが、250mg、330mgの2種類だけなぜか「トウモロコシでんぷん」が入っています。なんだろうと思って調べたら・・・農畜産業復興機構さんのホームページに、医薬品の添加剤について、こんな説明がありました。
 

賦形剤は、文字通り形を賦与するものであり、有効成分のみですと微量で取り扱いに困難なため、不活性成分を添加し希釈することにより、取り扱うことが容易な嵩(かさ)・質量にします。
 
有効成分と反応せず、品質がいつも一定で、比較的安価で、入手性が安定していることが必要です。有効成分と混合したときに、どこを採っても有効成分が均一に分布している(混合均一性といいます)ことも重要です。
 
でん粉、乳糖、結晶セルロースなどがその代表です。
参考:http://www.alic.go.jp/joho-d/joho08_000019.html

 
なーるほど!マグミット錠の効果を替えずに取扱いやすくしているということなんですね。
 

アミティーザの前薬!

マグミット錠は、以前この「腸内革命」でもご紹介した、アミティーザの前薬とも言われています。
 
▼過去記事

 
アミティーザは2012年に発売開始された新薬ですが、マグミット錠と同じく便をやわらかくしてくれるタイプの下剤治療薬です。
 
最近は、アミティーザのほうが有名かな?
薬価を比べると、全く違うのがおもしろいです。
 

マグミット錠330mg 5.60円/1錠
アミティーザカプセル24μg 161.10円/1カプセル

 
マグミット錠は1日1錠ではないので、正確にはそのまま比べることはできないけど、普通に考えたらお高いのはアミティーザですね。
 

マグミット錠の効果・効能

添付文書には、マグミット錠の効果・効能をこのように記載していました。
 

○下記疾患における制酸作用と症状の改善
  ∟胃・十二指腸潰瘍、胃炎(急・慢性胃炎、薬剤性胃炎を含む)、上部消化管機能異常(神経性食思不振、いわゆる胃下垂症、胃酸過多症を含む)
 
○便秘症
 
○尿路蓚酸カルシウム結石の発生予防
 
参考:http://database.japic.or.jp/pdf/newPINS/00061245.pdf

 
胃炎や十二指腸潰瘍にも関係があるなんて驚きです。胃酸をゆるやかに中和する働きがあるので、胃炎などの炎症を抑えるために使われることもあります。
 
便秘の場合、弛緩性便秘、けいれん性便秘のどちらにも使用できるとされているようです。
 

効かない場合にやってみよう!飲み方のコツ

オリゴ糖ランキングさんに、おもしろい飲み方のコツが紹介されていました。なんとぬるま湯で飲んだ方がいいみたい。
 

マグミット錠は多めのぬるま湯で飲むと、効果がより出やすくなります。
マグミット錠は腸内に水分を引き込む役割がありますので、一緒に飲む水は多いほうがいいのですね。
参考:http://www.emmachristopher.com/category4/entry112.html

 
ネットでもマグミット錠は効かない!とおっしゃっている方が結構いらっしゃいましたが、もしかしたら水分をたくさん摂るようにしたらいいのかも?
 

妊娠中でも飲めるってほんと?

妊娠中に使える便秘薬として有名なのは、「酸化マグネシウム」と「ピコスルファート」を使った便秘薬です。
 
こそだてハックさんでは、妊娠中でも飲める便秘薬として、「酸化マグネシウム」を主成分とする薬「マグミット錠」が紹介されていました。
 

「酸化マグネシウム」を主成分とする薬として「マグミット錠」があります。昔から産婦人科で処方されており、安全性が高いものです。
 
胃粘膜の保護作用もあるので、便秘とともに胃の調子がよくない人によく処方されます。
 
参考:https://192abc.com/26700

 
やっぱり他の便秘薬と比べると、安全性は高いみたい。
 
まさか、妊娠中の方がネット上の情報だけで、便秘薬を選んで飲んでしまったりはしないと思うけど、必ずお医者さんに相談してみてくださいね。
 

マグミット錠の副作用

お薬には必ず副作用があります。それはこのマグミット錠ももちろん同じ!添付文書に書かれている重大な副作用は、高マグネシウム血症です。
 

高マグネシウム血症(頻度不明):
本剤の投与により、高マグネシウム血症があらわれ、呼吸抑制、意識障害、不整脈、心停止に至ることがある。
 
悪心・嘔吐、口渇、血圧低下、徐脈、皮膚潮紅、筋力低下、傾眠等の症状の発現に注意するとともに、血清マグネシウム濃度の測定を行うなど十分な観察を行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
 
参考:http://database.japic.or.jp/pdf/newPINS/00061245.pdf

 
高マグネシウム血症をウィキペディアで調べてみたら、このように書かれていました。
 

高マグネシウム血症(こうまぐねしうむけっしょう)は腎不全患者がマグネシウムを含む胃腸薬や便秘薬を摂取している場合に発症することがある。血中のマグネシウム濃度が上昇する電解質代謝異常症である。
 
参考:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AB%98%E3%83%9E%E3%82%B0%E3%83%8D%E3%82%B7%E3%82%A6%E3%83%A0%E8%A1%80%E7%97%87

 
治療として、人工透析が必要になることも・・・!こわいよー!やっぱりお薬に頼りすぎにならないようにすることが何よりも大事ですね。
 

まとめ

今回は昔からある便秘薬「マグミット錠」についてまとめてみました。基本的には安全なお薬ではあるけど、やっぱり「酸化マグネシウム」を摂るんだったら、「マグネシウム」をとったほうが良い気がしてきました。
 
最近、サラダにひじきを入れるようにしたら、なんか便の量が増やせた気がしています。もうちょっと様子を見なきゃわからないけど、食生活は何よりも大事なので、みなさんもまずはお食事から、便秘改善してみてくださいね。

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