【この記事で解決できるお悩み】
・離乳食で味噌汁が飲めるのは、いつから?
・離乳食用の味噌汁は、冷凍保存はできるの?
この記事では、こんなお悩みを解決します!
忙しいお母さんにとって、離乳食の時短は緊急課題!
赤ちゃんにとって、少しでも食事が楽しい時間になり、よい栄養がたっぷり含まれているものを、お母さん自信が楽しみつつ、時短しつつ提供できたら、それがいちばんですよね。
日本の発酵食品「味噌」をお湯で薄めた味噌汁は、栄養面と時短面の両方から考えて、とても優秀な食材です。
そこで今回は、離乳食で味噌汁が飲めるのはいつからか、さらに時短のための冷凍保存はできるのか、実際に忙しいお母さんがやっている具体的な口コミも含めて整理してみました。
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この記事を書いた人:
腸活研究家 長谷川ろみ
発酵食品にハマり、ダイエットなしで12㎏減。痩せたことをきっかけに腸を愛でる生活に目覚める。重度の便秘から解放され、腸活研究家として活動開始。今では発酵ライフ推進協会通信校校長を務め、昔の自分と同じ悩みを持つ方に向けて腸や菌のおもしろさを発信中。詳しくはこちら
離乳食用の味噌汁はいつから飲める?
母乳やミルクだけを飲んでいた赤ちゃんにとって、はじめて固形物に移行する離乳食は、とても大きな冒険です。
基本的には赤ちゃんそれぞれに好き嫌いや、適切なタイミングがあるので、味噌汁が飲めるタイミングはココ!という特別なタイミングが決まっているわけではありません。
赤ちゃんそれぞれのペースに合わせて味噌汁にトライするのが基本です。
目安として提示されるタイミングとしては、歯が生え始めて、舌と上あごでものをつぶすことができるようになった、後期離乳食から。
ではなぜ、後期離乳食からがよいのでしょうか?
厚生労働省が提示している資料「離乳食スケジュール」も参考になるので、ぜひ読んでみてください。
味噌汁は後期離乳食からがよい理由
味噌汁を赤ちゃんに離乳食として与えるのは、後期離乳食の中でも後半の生後9か月ごろからがよいと言われています。
この理由は、味噌汁に使われている味噌には、塩分がそれなりに多く含まれる食材であること。
味噌は日本の発酵食品で、アミノ酸やビタミン、ミネラルが豊富に含まれますが、腐敗しにくくするために塩がたくさん使われています。
塩分調整は可能なので、生後7~8ヶ月の離乳食中期からでも味噌を食べることは可能ですが、赤ちゃんによってはまだ内臓機能がしっかりと出来上がっているわけではない可能性もあり、腸内細菌がびっくりしてしまう可能性も否めないのです。
生後7~8ヶ月の離乳食中期に味噌汁を使うなら、まずは味噌を少なめに入れて赤ちゃんの分を作りましょう。その後、改めて大人用に味付けするのが賢い時短方法です。
もし塩味が濃いめであれば、味噌汁を作る時、味噌を少なめに入れて赤ちゃんの分を取り分けてから味噌をたしてお宅の分を作って下さい。出来上がってからお湯で薄めますと、だしも薄まって美味しくなくなります。化学調味料を使っても結構です。化学調味料とは中身はアミノ酸です。アミノ酸とは蛋白質のもとですから体に悪いものではありません。
引用:離乳の進め方|函館湯の川 石崎小児科医院
赤ちゃんに離乳食の段階から塩分をたくさん与えてしまうと、大人になってから濃い味じゃないとおいしいと思えなくなったり、あとあと弊害が出てくる可能性があるんだって。
生後7・8ヶ月の離乳食例・口コミ
生後7ヶ月だと、がっつり塩味がついた味噌汁ではなく、やさしい野菜だしの野菜スープから始めるというお母さんも多いみたい
もちろん赤ちゃんのタイミングで、お味噌汁を飲んでいる子もいるようです。
生後12か月の離乳食例・口コミ
1歳が近くなれば、余裕で飲めるお味噌汁!赤ちゃんによっては、和食の出汁の味なら食べるというザ・日本人な子も多いみたい!
離乳食用の味噌汁の作り方
離乳食用の味噌汁の作り方や気をつけたいポイントを整理してみましょう。
だしの選び方
だしは味噌汁に関わらず、離乳食初期から使うことができます。
【離乳食初期から使えるだし】
昆布だし
野菜だし
干し椎茸だし
【離乳食中期から使えるだし】
かつお節だし
煮干しだし
離乳食初期は昆布や野菜などの植物や海藻のアミノ酸が含まれただしを中心にして、慣れてきたら動物性のかつお節や煮干しのだしを混ぜていくのが普通です。
内臓が未発達の離乳食初期は、できるだけ味付けをしないか、薄味のままがよいかも…。もちろん大人も塩分の摂り過ぎに注意が必要なのは同じなんだけどね。笑
だしには、減塩効果もあります。
塩分が少なくても、だしの効果で味に奥行きを出すことができ、おいしい離乳食ができます。
ご両親が食べる食事を作るときに味付け前の具材を赤ちゃん用に取っておいて、味付け以外は同じものを使うというのも、料理の時短ができておすすめです。
味噌の選び方
味噌には、全国各地にいろいろな種類があります。
米味噌=米麹で作られた味噌
豆味噌=豆麹で作られた味噌
麦味噌=麦麹で作られた味噌
赤味噌=メイラード反応が強く起こった赤褐色の味噌
白味噌=メイラード反応を抑えた淡い茶色の味噌
離乳食を作るときに使わなければいけない味噌などの決まりはありません。
基本的にはどんな味噌でも大丈夫です。
しかし、赤ちゃんの離乳食に使うなら、なるべく体にやさしい昔ながらの発酵過程を踏んで作られた無添加の味噌がおすすめです。
1:辛い味付けがしてある味噌は使用しない(豆板醤・甜麺醤など)
2:だし入り味噌は使用しない
3:昔ながらの発酵過程を踏んで作られた無添加の味噌を選ぶ
辛い味付けがしてある豆板醤・甜麺醤などの味噌は、一般的に塩分が多くなりがちですし、赤ちゃんの胃や腸に負担をかけます。
意外かもしれませんが、だし入り味噌も同じです。だし入り味噌の中には、発酵した味噌のようなうま味がないので、あえてだし、うま味のもと、塩分などを多く添加して、味を調整していることがあります。
日本食品標準成分表2020年版(八訂)(※1)によると、減塩だし入りみそと普通の甘みそ100gあたりの栄養素・塩分量の違いは以下のとおり。
減塩だし入りみそ | 甘みそ | |
---|---|---|
カロリー | 164kcal | 206kcal |
たんぱく質 | 10.3g | 9.7g |
脂質 | 5.1g | 3.0g |
炭水化物 | 22.2g | 37.9g |
食塩相当量 | 9.7g | 6.1g |
減塩にもかかわらず、普通の味噌より食塩が多い…
厚生労働省が発表する乳児の食事摂取基準(※2)によると、離乳食中・後期の6~11か月時点の食塩の摂取基準は、1日1.5gまで。
0~5か月 | 6~11か月 | |
---|---|---|
食塩相当量(g/日) | 0.3g | 1.5g |
味噌の種類によってかなり塩分量は異なるので、一概には言えませんが、味噌汁の味噌は1回あたり小さじ1/4~1/2ぐらいまでに抑えて、薄く味が付く程度にしておくのがおすすめです。
柔らかい甘みが強い白味噌も大人気です!白味噌にはGABAが多いので、リラックス効果もあるよ。
離乳食用の味噌汁の材料と作り方
離乳食用の味噌汁の材料は、以下のとおりです。
【材料】
だし汁:100㏄
味噌:小さじ1/3
具材(柔らかく煮た野菜、豆腐など)
【作り方】
1:水に昆布を入れて30分程度置く
2:昆布を入れた水を弱火で加熱し、沸騰直前に取りだす
3:沸騰したらかつお節を加えて、1~2分煮たら火を止めて、キッチンペーパーでこす
4:3のだし汁に野菜や豆腐を細かく切ったものを入れて、柔らかくなるまで煮る
5:具材が柔らかくなったら味噌を溶いて、1回沸騰したらできあがり
離乳食用の味噌汁はどのくらい薄めたらいいの?
基本的には大人が飲んでいる味噌汁を、2倍から3倍のお湯でといて薄めるのがおすすめです。
味噌汁の味を濃くしないためには、大人用の味噌汁の味噌をとく前に野菜を出して、その野菜を赤ちゃんの離乳食に活用すること。
赤ちゃん用に味付けしてから、それとは別に大人用の味噌汁を作ります。
気にしたらきりがないけど、基本的には別々に味付けするほうがらくちんです。
離乳食用の味噌汁の冷凍保存のコツ
離乳食用の味噌汁の冷凍保存のコツは、以下のとおり。
一つずつ見ていきましょう。
味噌を入れる前の状態で冷凍する
便利なのは、だしを作って、味噌を入れる前の段階で冷凍すること。
離乳食用の味噌汁を作る工程の中で、いちばん時間がかかるのが、だし汁作りです。
だしはまとめて作り、冷めてから製氷皿の8分目程度まで流し入れ、冷凍庫へ入れて凍らせておくのがベスト。
製氷皿で一口サイズで作っておけば、毎日好きな時に赤ちゃんの離乳食用味噌汁が作れます。
だし汁さえ作っておけば、いつでも簡単に離乳食用の味噌汁が作れます。
具材は別で冷凍しておく
だし汁だけ用意するのもよいですが、さらに時短をするなら、一気に味噌汁用の具材をカットし、火を通す前の状態で冷凍しておくのがらくちんです。
特に野菜類は冷凍すると、細胞が壊れて火が通りやすくなるという特徴があります。
加熱時間を自然に減らすことができるのさらに時短になります。
気をつけないといけないのは、お味噌汁の具材のうち、一部冷凍保存が向かないものがあることです。
【冷凍保存が向かない食材】
水分量が多い野菜=トマト、レタス、きゅうり、大根、ジャガイモなど
繊維質が多い野菜=ごぼう、たけのこ、山菜、豆腐など
油分が多い野菜=アボカド、チーズなど
冷凍する場合は、水分量、繊維質、油分に気を付けてね。
食べるときの解凍方法
食べるときはゆっくり解凍するのが鉄則です。
いちばんよいのは急に解凍するのではなく、数時間~半日冷蔵庫に放置して解凍すること。
電子レンジや小鍋で温めても問題はありませんが、できればゆっくり解凍することを考えましょう。
まとめ:離乳食で味噌汁が飲めるのはいつから?冷凍保存はできるのか徹底解説!
基本的には赤ちゃんそれぞれに好き嫌いや、適切なタイミングがあるので、味噌汁が飲めるタイミングはココ!という特別なタイミングが決まっているわけではありません。
目安として提示されるタイミングとしては、歯が生え始めて、舌と上あごでものをつぶすことができるようになった、後期離乳食から。
基本的には大人が飲んでいる味噌汁を、2倍から3倍のお湯でといて薄めるのがおすすめです。
味噌汁の味を濃くしないためには、大人用の味噌汁の味噌をとく前に野菜を出して、その野菜を赤ちゃんの離乳食に活用すること。
赤ちゃん用に味付けしてから、それとは別に大人用の味噌汁を作ります。
離乳食用の味噌汁の冷凍保存のコツは、以下のとおり。
参考にしてみてね。
発酵を体系的に勉強したくなったら…
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