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長谷川ろみ
編集長:長谷川ろみ麹のちから推進委員会代表。元おデブの腸活研究家。腸内細菌に救われたことをきっかけに、日本の発酵文化や腸の大切さを伝えるためのコト・モノ・しくみづくりに挑戦中。詳細はこちら>

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難消化性デキストリン、効果なし?ダイエット効果や口コミをまとめてみました!

工藤孝文先生
この記事の監修ドクター:工藤内科副院長 工藤孝文先生 詳しくはこちら

先日、難消化性デキストリンが製品1本(470ml)当たり5g配合された「スプライトエクストラ」が発売されました!

レモンライムのすっきりしたフレーバーと強い炭酸、そしてカロリーゼロ!
夏にぴったりの飲み物ですね。

これまでにもトクホ機能として、難消化性デキストリンが配合された飲み物はたくさん発売されています。発売される難消化性デキストリン配合商品が増えれば増えるほど、「難消化性デキストリンは効果なし説」も大きく取り上げらえる機会が増えているみたい・・・

なぜ「難消化性デキストリン」が配合された商品がふえているのでしょうか?
そして、どんな理由から「難消化性デキストリンは効果なし説」が取り上げられつつあるのでしょうか?

今回は注目されている「難消化性デキストリン」のダイエットや便秘への効果や口コミ、そして心配される「難消化性デキストリンは効果なし説」についてもまとめてみました。

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目次

難消化性デキストリンとは?

難消化性デキストリンは、トウモロコシのデンプンをアミラーゼ(酵素)で分解した「食物繊維」の1種です。なんと、食生活の欧米化による食物繊維不足を懸念して人間が作ったものなんだって。

大塚製薬のホームページでは、このように説明されています。

トウモロコシのデンプンを培焼し、アミラーゼ(食物として摂取したデンプンを消化する酵素)で加水分解します。その中の難消化性成分を取り出して調製した水溶性の食物繊維が難消化性デキストリンです。

参考:http://www.otsuka.co.jp/health_illness/fiber/about_fiber/type/dextrin/

この「難消化性デキストリン」がすごいのは、味があまりしないということ。

そして、ミネラルの吸収なども阻害しないこと!

他の食材の邪魔をしないので、なんにでも混ぜやすい食物繊維であることが最大の特徴です。

最近では、清涼飲料水に混ぜられることが多いですよね。ちゃんと、厚生労働省から許可された、「特定保健用食品」なんです。

「難消化性デキストリン」の効果

「難消化性デキストリン」は、ダイエットや便秘改善が気になる方にとって、気になる効果がいっぱい!大きく分けると以下の5点が注目されています。


糖の吸収スピードの遅延作用(食後血糖の上昇抑制作用)
整腸作用
脂肪の吸収スピードで遅延作用(食後中性脂肪の上昇抑制作用)
内臓脂肪の低減作用
ミネラルの吸収促進作用

参考:http://www.otsuka.co.jp/health_illness/fiber/about_fiber/type/dextrin/

確かに「難消化性デキストリン」を摂取するとこんな良い効果があるのであれば、ぜひとりたいと思いますよね・・・「難消化性デキストリンダイエット」という言葉が生まれているのもうなずけます。

「難消化性デキストリン」の効果的な摂取方法

難消化性デキストリンの摂取量はどのくらいがいちばんいいとされているのか見てみることにしましょう。

各メーカーは1日5~10g程度の摂取量を推奨することが多いようです。

厚生労働省が推奨している日本人の1日の食物繊維摂取量は、10~13gだと言われているので、その半分ぐらいですね。

難消化性デキストリンは気軽に摂取できる食物繊維ではありますが、1日の摂取量のすべてを難消化性デキストリンに頼ってしまうのは、ちょっとバランスが心配です。

適度に野菜もとり、ビタミン・ミネラルも一緒に摂取しながら、バランス補助食品として難消化性デキストリンをとるのがよいとされています。

基本的には難消化性デキストリンに味はないですから、飲み物や食べ物、なんにでも混ぜやすいのが便利なところです。

「難消化性デキストリン」の安全性

名前がカタカナで添加物っぽいので、心配になりますが、「難消化性デキストリン」は天然の成分で添加物とは位置づけられていません。ほら、もともとはとうもろこしだから!

今のところ、あまりその危険性を問う内容は少ないと思われます。

難消化性デキストリンについて、アメリカのFDAは、1日の摂取量の上限を明確に定める必要がないほど、安全な食品素材であると認めています。また、厚生労働省許可による特定保健用食品として一定の機能表示がされており、安全であることも認められています。

参考:http://www.otsuka.co.jp/health_illness/fiber/about_fiber/type/dextrin/

「難消化性デキストリン」の口コミは?

ここで少しみなさんの「難消化性デキストリン」に対する、実際の口コミを見てみましょう。

もちろん「難消化性デキストリン」は食物繊維ですから、直接的に「すごく体重が減った!」という方は少ないです。

でも「便秘には効果があった!腸内の老廃物がでて、すっきりした」という意見はとても多いようです。

ダイエット目的で購入しました。飲み物だけでなく、お味噌汁やスープに溶かして、1か月飲み続けています。

味は全く気になりません。

体重は減っていませんが、快便になり、おなかはすこしへこんだような気がします。
簡単なので、これからも続けられそうです。

参考:http://www.diet-cafe.jp/2015/12/post-4392.html

血糖値を上げたくないので使用しました。

これを飲むと変な話ですが便がよく出ますし汚い話ですがよく健康な便として言われる「1本○」が出てきます。毎日快便になったので痩せるかと思ったのですが体重はほとんど変わりません

参考:http://www.diet-cafe.jp/2015/12/post-4392.html

飲み始めておよそ2ヶ月ほどになります。最初は加減がわからず下痢になりましたが、私の場合小さじ1x三食の15cc/day でいい感じのお通じになりました。

血糖値の上昇を防ぐからか空腹を感じるのが遅くなり結果間食が減った感じです。このほかに筋トレと高タンパクの食事(プロテインや鶏胸肉、鯖)を心がけ2.5ヶ月ほどで体重1kg減、体脂肪率2%減でいい感じです。

参考:http://www.diet-cafe.jp/2015/12/post-4392.html

初めは目立った体重の効果は無かった。しかし下記に公開した日々の体重データーを確認すると、長いスパンで見ればゆるやかに体重が減少していっていることがみてとれる。

引き続き、炭水化物をめいいっぱい取らないようにしているが、その差異発見したのは「昼飯後に眠くならない」や「お腹が減りにくくなる」ということだ。

参考:http://rbs.ta36.com/?p=22615

「難消化性デキストリン」は、緩やかにダイエットできてよいという方も多くいらっしゃいます。糖の吸収をゆるやかにするので、急激な血糖値の上昇が抑えられ、お腹も安定するようです。

でも、口コミを見ていると、たまーに「下痢になった」と報告されている方がいます。これは、どういうことなのでしょうか?

「難消化性デキストリン」で下痢になる理由

難消化性デキストリンは、水溶性食物繊維の1種なので、水にとけます。

便秘改善効果が報告されているのは、この水溶性食物繊維が便をやわらかくしてくれるから・・・そう考えると、効きすぎてしまう(摂りすぎてしまう)と、下痢になってしまう可能性がありそうです。

十文字学園女子大学客員教授の奥恒行先生のコメントが、月間SPAに掲載されていました。

例えば、トクホのお茶などに多く含まれている難消化性デキストリンやポリデキストロース。これらは糖や脂肪の吸収を抑える働きや内臓脂肪・中性脂肪を低減させる効果があります。

しかし、豆類や海藻類などに含まれる天然由来の食物繊維とは違い、人工的に合成されているため、食物繊維としての効果もあまり高くない上、分子が小さいために下痢を引き起こしやすい。できるだけ天然由来の食物繊維を摂取するよう心掛けたいですね。

参考:https://nikkan-spa.jp/1123794

難消化性デキストリンばかりに頼って、野菜や海藻類、豆類などの食べ物を食べないと、やっぱり不具合がでてしまうこともありそうですね。

特に下痢をしやすい胃腸が弱い方にとっては「難消化性デキストリン」は少しリスクがあるかもしれません。

難消化性デキストリン効果なし説:週刊新潮さんの記事

上手に使えばよい効果をもたらしそうな「難消化性デキストリン」ですが、過去に週刊新潮さんで「難消化性デキストリンは脂肪の吸収を抑える効果がない」という内容が取り上げられたことがあります。

その中心となるのが、松谷化学工業の研究者などが2007年と09年に発表した論文です。デイリー新潮さんにその要約が掲載されていました。

◎〈09年論文〉では、難デキを摂取した実験群は未摂取の対照群の倍の量の脂肪が糞便として排出された、との実験結果が明らかにされているが、これは数字上のゴマカシ。

糞便として排出されなかった脂肪量の割合は実験群が97・4%、対照群が98・6%でその差は1・2%。これは生物学の世界では誤差の範囲で、故に難デキには脂肪の吸収を抑制する効果はない。

◎〈07年論文〉では、難デキの量が5グラムの実験群の血中の脂肪の減少率は27・2%で、難デキ10グラムの実験群では20・1%になっている。難デキの量が2倍になっているのに効果が下がるのは、科学的にあり得ないこと──。

参考:https://www.dailyshincho.jp/article/2017/04100600/?all=1

うーん、「難消化性デキストリン」は確かに脂肪の吸収に関しては、まだ謎な部分も多そうです。人工的に作られた食物繊維ですから、通常の食物繊維とは違うのもうなづけます。

「難消化性デキストリン」に関する口コミをみても、「脂肪が減った!」などの報告はいまのところあまり見つけられていません。・・・「難消化性デキストリン」の主な効果は、やはり食物繊維としての便秘改善を指摘する方が多いようです。

「難消化性デキストリン効果なし説」まとめ

「難消化性デキストリン」は、あくまで人工的に作られた、私たちの健康補助成分と考えたほうがよさそうです。

危険性は少ないですが、あまり頼りすぎるとよくありません。また下痢になりやすい胃腸の弱い方の場合は、リスクがあります。当たり前ですが、「難消化性デキストリン」を飲んでるから、食物繊維を食べなくてもいい!という考え方は本末転倒です。泣

「難消化性デキストリン効果なし説」に関しては、便秘解消ではなく脂肪を減少する効果に関する話であると考えてよさそうですが、まだ脂肪減少効果に関しては、効果があるとは言いにくい状態のようで、「難消化性デキストリン効果なし説」もあながち適当なウワサというわけではなさそうです。

「難消化性デキストリン」、活用の仕方によっては私たちの健康を守ってくれる要素がいっぱいですよね。私もときどき利用しつつ、でも飲みすぎず~、食べ過ぎず~、食べ物に含まれる食物繊維もいっぱい食べて、腸活したいと思います♪

皆さんも参考にしてみてくださいね!

↓難消化性デキストリンをお料理に混ぜたい方は、こういうのがいいかも?

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