【この記事で解決できるお悩み】
・韓国ドラマででよく見る「シッケ」ってどんな味?まずい?おいしい?
・韓国のシッケの栄養素や効果効能をちゃんと知りたい!
・韓国のシッケと日本の甘酒の違いは?



この記事では、こんなお悩みを解決します!
韓国ドラマを見ていると、街に忽然と現れる、透明の大きなプラスチックの樽。
中に入っている半透明の液体の正体は、韓国の伝統飲料の「シッケ」です。
一度飲むとやみつきになるとウワサですが、どんな材料から作られているかご存じですか?
今回は、そんな不思議な韓国の伝統飲料「シッケ」を発酵のプロが大解説!
その栄養素や効果効能はもちろん、日本の伝統飲料「甘酒」との違いについても、整理してお伝えします。



実はわたし、韓国に住んで、お仕事をしていたこともあるので、シッケにまつわる経験談もお話していくよ。
この記事を書いた人:
腸活研究家 長谷川ろみ
発酵食品にハマり、ダイエットなしで12㎏減。痩せたことをきっかけに腸を愛でる生活に目覚める。重度の便秘から解放され、腸活研究家として活動開始。今では発酵ライフ推進協会通信校校長を務め、昔の自分と同じ悩みを持つ方に向けて腸や菌のおもしろさを発信中。詳しくはこちら
発酵を体系的に勉強したくなったら…
発酵ライフ推進協会オンライン校へ
\仕事に繋がる無料サポートもたくさん(*´ω`*)/




韓国の伝統飲料「シッケ」とは?
韓国の「シッケ」は、ぱっとみた感じだと、日本の伝統的な発酵飲料の「麹甘酒」に似ています。



よく見ると、中につぶつぶしたものが入っているのも、麹甘酒と一緒ですね!
味も甘くて、穀類の風味がするのも甘酒と似ているところ。
さらに甘酒と似ているのが「疲れた時に飲む」というイメージです。



韓国人の友人と買い物していて、途中で「つかれたー」って言うと、必ずシッケをすすめてくれます。街で気軽に買うことができるっていうのが、ちょっと甘酒とは違うかな?
韓国の街で見る「シッケ」
日本でも神社やお祭りで甘酒を配っていることがありますが、韓国の街を歩いていると、たまに白濁した液体が入った透明な樽に出会うことがあります。
屋台の近くに置かれていたり、店頭に並べられていたり、置き場所はそれぞれですが、大きいからとても目立ちます。
韓国人の友達と一緒に歩いている時に見つけると、みんなうれしそうな笑顔になり、「これは、韓国の伝統の発酵飲料だから、ぜひ飲んで!」とすすめられます。
この飲み物の正体が、韓国の伝統飲料「シッケ」です。
韓国のチムジルバン(スーパー銭湯)でみる「シッケ」
韓国ドラマによく出てくるスーパー銭湯、「チムジルバン」。
大浴場あり、サウナあり、あかすりあり、食堂ありのリラックス施設ですが、「チムジルバン」で飲むことができる飲み物の代表格が「シッケ」です。



なぜかみんな、シッケとゆでたまごというセットで食べてます。わたしはシッケも飲んだけど、チムジルバンでしか飲めない、糖分多めの梅ジュースが美味しくて好きだったなぁ。お砂糖の量はちょっと気になるけどねw
韓国の伝統飲料「シッケ」の原料と作り方
厳密にいうと韓国の伝統飲料「シッケ」と全く同じものは、日本にはないと思います。
(もしかしたら、どこかの地方では伝統的に昔から飲んでいるかもしれないけど、関東生まれのわたしはみたことがないです)
似ているのは日本の伝統発酵飲料、「甘酒」。
しかし、韓国の伝統飲料「シッケ」と日本の伝統発酵飲料「甘酒」は、原料も作り方も大きく異なります。
「シッケ」の原料
韓国の伝統飲料「シッケ」の主な原料は、3つです。
麦芽粉
米
砂糖
(水)
韓国の伝統飲料「シッケ」は日本の甘酒と似ていますが、厳密に言うと「発酵菌」を使って作る「発酵飲料」ではありません。
シッケが甘酒みたいに甘い理由は、原料の麦芽に含まれる「糖化酵素」にあります。
糖化酵素のアミラーゼが米のでんぷんを分解することによって、甘くなります。
甘酒は麹に含まれる「麹菌」が米のでんぷんを分解することによって甘くなるので、甘くなる過程が大きく異なります。



麦芽の糖化酵素を利用する飲み物には、ビールやウイスキーがあります。韓国の伝統飲料「シッケ」は原料や作り方を考えると、甘酒よりもビールやウイスキーに似ています。
「シッケ」の作り方
韓国の伝統飲料「シッケ」は、お店でも売っていますが、各家庭でも普通に作ります。



わたしも韓国人の友達の実家で「シッケ」をごちそうになりました。隠し味に「しょうが」を入れていたみたいで、しょうが湯っぽくておいしかったです。
「シッケ」の作り方はシンプルです。
1:麦芽に水を入れて1〜2時間放置する
2:麦芽をもみ、濾して、絞る
3:炊飯器に米と麦芽汁の上澄みだけ入れて保温する
4:米が浮かんで来たら、湯に溶かした砂糖を入れて好みの味に調整する
ご家庭によってしょうがを入れたり、シナモンをいれたり、お砂糖をはちみつに変えたり、干しなつめや松の実を入れたりしてアレンジするようです。
シッケの味はまずい?美味しい?
韓国の伝統飲料「シッケ」も日本の発酵飲料「甘酒」も、結果的にお米のでんぷんが糖に分解されるのは一緒です。
だから、味はとても似ています。



個人的に飲んだ感想を言うと、甘酒のほうがお米の甘さを強く感じます。シッケは、香ばしい風味を感じます。土鍋とかでちゃんとごはんを炊いたときのおこげの風味に似ているかも?
また日本の甘酒よりもさっぱりとしていて、清涼飲料水としてぐびぐび飲める感じの味になっています。
韓国の方は、小さいころからこのシッケを飲んで育っている方が多いようで、「懐かしい味」と形容する方も多いです。
手作りするママさんも多いようで、家庭の味なるものの存在するみたい!そんなところも甘酒に似ていますね。



実はわたしも最初に「シッケ」を飲んだ時は、「ん?まずい?笑」って思ったんですが、慣れたら美味しくなってきました。笑 実はわたし小さいころに「甘酒」を始めて飲んだ時も「ん?まずいかも?」って思ったので、やっぱり味が似ているのかもしれません。慣れると美味しく感じるから不思議です。
シッケの有名メーカーと言えば「paldo」
韓国のコンビニで、必ずといっていいほど見かける缶入りのシッケ「paldo」。



韓国ドラマとかでも一番良く見るのが「paldo」の「ピラッシッケ」かも…。この黄色い缶、韓国ドラマが好きな人なら1度はみたことあるかも?
この缶入りのシッケを作っているのは「paldo」は、インスタントラーメンを作っている有名なメーカーです。
もともとは韓国のヤクルトメーカーで、そこからラーメン事業部を分社化しました。



ラーメン屋さんで甘酒を作っている…と考えるとなんとなく変な感じはするけど、おいしければいいか。笑
\ 韓国の本格シッケを飲んでみよう?!(^O^) /
韓国の伝統飲料「シッケ」と日本の伝統発酵飲料「甘酒」の違い
韓国の伝統飲料「シッケ」と日本の伝統発酵飲料「甘酒」を比べてみましょう。
違い➀ 原料
日本の伝統発酵飲料「甘酒」は、麹から作ります。
一方、韓国の伝統飲料「シッケ」は、麹は関係ありません。麦芽粉から作ります。
日本の甘酒は、2種類あるので、念のため2つとも原料を書いてみました。
麹甘酒(日本)
=麹+米+水
酒かす甘酒(日本)
=酒粕+水+砂糖
シッケ(韓国)
=麦芽粉+米+水+砂糖
違い➁ 甘くする方法
日本の伝統発酵飲料「甘酒」は、麹菌が持つ酵素ででんぷんが分解されて糖ができます。
一方、韓国の伝統飲料「シッケ」は、麹菌は関係ありません。麦芽に含まれる酵素から作ります。
糖化酵素のアミラーゼが米のでんぷんを分解することによって甘くなるのがシッケです。
韓国の伝統飲料「シッケ」と関西の定番ドリンク「冷やしあめ」の違い
実は韓国の伝統飲料「シッケ」は、日本の関西で飲まれる定番ドリンク「冷やしあめ」に似ています。
材料を比べてみると以下のとおり。
韓国の伝統飲料「シッケ」
=麦芽粉+米+水+砂糖
関西の定番ドリンク「冷やしあめ」
=麦芽水飴+しょうが+水



ええええ。めちゃくちゃ似てない?!関西出身の人、もしいたら違いを教えてください。笑 韓国の伝統飲料「シッケ」も本場で飲むとしょうがを入れているご家庭がめちゃくちゃ多いんです。これはひょっとすると甘酒よりも冷やしあめのほうがずっとシッケに近いなぁ。
韓国の伝統飲料「シッケ」の口コミ
韓国の伝統飲料「シッケ」は、まずいと感じる人とおいしいと感じる人がいて、個人差が多いように思います。
ここではいくつか口コミをご紹介してみましょう。
口コミ➀ 「シッケ」は甘酒を薄くした味



いちばんよく言われる感想がコレ?!わたしもまさにはじめて飲んだ時はそう思いました。笑 この薄めた感じをまずいって感じる人もいるみたい。
口コミ➁ 「シッケ」は調味料としても使える!



お砂糖とか水飴の代わりに使うんですね!これ、絶対美味しい!食べたい!笑 たしかに「シッケ」をお砂糖替わりにするのは最強だわ!
口コミ➂ バナナシッケなどアレンジされた商品も発売中
口コミ➃ 「シッケ」は口に合わない・まずいと思う人もいる…
\ 韓国の本格シッケを飲んでみよう?!(^O^) /


韓国の伝統飲料「シッケ」の効果効能
甘酒は100個以上の酵素をもった麹菌が、米のでんぷんやタンパク質を分解して作られます。
酵素が多く、とても分解の過程が複雑なので、ビタミンやミネラル、酸などの種類がとても多いのですが、そんな甘酒に比べると韓国のシッケはシンプルです。
しかし、シッケも麦芽で分解される過程で、いろいろなものを作るのは同じだし、お米のでんぷんが糖化されることで細かくなるのも同じ。
細かい糖の正体は、すぐにエネルギーになりやすいブドウ糖や、腸内細菌のえさになるオリゴ糖。
オリゴ糖は大腸まで届き、腸内細菌のエサになるので、でんぷんのままよりも腸内環境にやさしい飲み物であると言えます。



シッケも、甘酒も、腸にやさしい飲み物であるというのが共通点!
効果効能➀ 食物繊維で便秘予防
シッケには、お米由来の食物繊維がたくさん入っています。
食物繊維は、腸の蠕動運動を促したり、腸内細菌のえさになることで腸内環境を整えてくれることが知られています。
しかも、血管内に積もったコレステロールの排出を助けてくれます。
効果効能➁ オリゴ糖で腸内環境改善
シッケには、ブドウ糖やオリゴ糖がたくさん含まれています。
ブドウ糖は、唯一脳のエネルギーになるといわれることもあるほど、エネルギーになりやすい細かい糖。
そのため、脳の活性化を助けてくれるといわれています。
一方、オリゴ糖は、腸内環境を整えてくれる働きがあります。
その他、二日酔い解消や動脈硬化の予防にも効果があるといわれています。
便秘解消のために、腸内環境を整えたい人は、わたしが挑戦した腸活法100個の中から効果が出やすいものを厳選し、挑戦しやすいドリル形式でまとめた「腸活ドリル」もおすすめです。気になる方はチェックしてみてくださいね。
\ 今ならオープニング価格で70%OFF (*´ω`*)/
まとめ:韓国の伝統飲料「シッケ」の効果効能
日本の甘酒や冷やしあめがが好きな方はもちろん、甘酒や冷やしあめが苦手な人にも一度のんでみてほしい韓国の伝統飲料「シッケ」。
「砂糖水」と表現する人も多いくらいなので、甘酒よりもシッケのほうが清涼飲料水っぽく、シンプルでさわやかです。
まったりとした甘さが苦手な方のお口にもあうかもしれません。


麹甘酒(日本)
=麹+米+水
酒かす甘酒(日本)
=酒粕+水+砂糖
冷やしあめ(日本)
=麦芽水飴+しょうが+水
シッケ(韓国)
=麦芽粉+米+水+砂糖
わたしも最初に飲んだ時は少しびっくりしたけど、あの珍しい香ばしさはちょっと懐かしくなるんですよね。
\ 韓国の本格シッケを飲んでみよう?!(^O^) /
飲んだことがない方は、ぜひ飲んでみてね。
発酵の仲間づくりやお仕事をするなら「発酵資格講座」
少し本気で発酵や腸活に取り組みたくなった方向けに、発酵ろまんでは、発酵ライフ推進協会とのコラボにて、発酵資格講座「発酵ライフアンバサダー」「発酵ライフアドバイザー」をご提供しています。




発酵ライフ推進協会で、通信校のコンテンツプロデュースを担当しています。
・発酵を本格的に学びたい
・発酵仲間を作りたい
・発酵をお仕事&副業にしたい
・発酵を広める社会貢献活動がしたい
こんな方はぜひ、発酵資格講座のご受講をご検討ください。





オンラインで時間や場所を選ばない通信講座なのに、今後の活動につながるサポートが満載なのは、発酵ライフ推進協会のオンライン校だけ!
\仕事に繋がる無料サポートもたくさん(*´ω`*)/







有資格者だけの限定勉強会を定期的に開催!ずーっとマニアックな発酵が学べます。




発酵食が好きだけど、教えたり、伝えたりしたいかどうかはまだわかんないな~




学んでいるうちに伝える活動がしたいな~と思ったら、その時に講師養成講座を無料で受けられます。アシスタント体験制度で実務も体験できるから、いったん体験してみるっていうのもおもしろいよ。
\無料講師講座などサポートいっぱい(*´ω`*)/



