Youtuberがよくやっている大食い企画。
「〇〇で1万円食べきるまで帰れません!」
「〇〇を全種類食べきるまで帰れません!」
とても人気があります。しかし、これらの大食い企画を見ながら一緒にごはんを食べる「ながら食べ」は、ダイエッターのわたしたちにとってかなりの危険行為!
今回は、なぜ「ながら食べ」が危険なのか、科学的な論文をご紹介してみたいと思います。
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ながら食べのデメリット
ひとり暮らしの方の中には、多いと思います。
・テレビを見ながら食べる
・インターネットを使用しながら食べる
・本をよみながら食べる
これらは「ながら食べ」と呼ばれています。
家族と住んでいたり、同居人がいる方は、お話しながら家族団らん時間を過ごすため、テレビやインターネットをみながら食べる人は少ないかもしれません。しかし、ひとり暮らしの場合は食べることだけに集中している人は少ないのではないでしょうか?
最近は特に、コロナのために外食を控えている方も多いと思います。ひとりごはんは、どうしても「ながら食べ」が増えがちですよね。
テレビをよく見る人は太るのか?(論文紹介)
ながら食べのデメリットとして、一般的にこんなことが挙げられます。
・食べた量が正確にわからなくなってしまう
・たくさん食べてしまう などなど
たしかに食べた量がわからなくなるように感じますが、果たして本当にそうなのでしょうか?
ここで「テレビ閲覧」と「ぽっこりお腹」の関係についての科学的な論文をご紹介したいと思います。
2008年にオーストラリアで行われた研究(※1)です。
この研究による結論はとても恐ろしいものです。なんと、「テレビを3時間以上見る人はぽっこりお腹になる」ということがわかりました。
1日に3時間以上テレビを見る人は、1時間以下の人に比べてぽっこりお腹になる確率が2.16倍になる。
▼女性
1日に3時間以上テレビを見る人は、1時間以下の人に比べてぽっこりお腹になる確率が1.89倍になる。
この実験では、ぽっこりお腹の定義が女性の場合は88センチメートル以上で、男性の場合は94㎝以上でした。被験者の方々がどれくらい運動しているかを調べたところ、あまり差がなかったこともわかっています。
しかし、このデータだけではながら食べをしているかどうかはわかりません。単純に見ている、見ていないに関わらず、テレビをつけっぱなしにするだらしない人がぽっこりお腹になりやすいというだけかもしれません。
次にご紹介するデータは、「ながら食べ」と「摂取カロリー」について調べた研究です。
ながら食べをよくする人は太るのか?(論文紹介)
2006年にアメリカのマサチューセッツ大学で行われた研究(※2)です。
この研究では、20人の参加者を集めて、10人ずつの2つのグループに分けました。そして、それぞれのグループに「ピザ」と「マカロニチーズ」を食べてもらいました。2つともアメリカでは2つともとても人気がある、一般的なジャンクフードです。
10人→マカロニチーズを食べる
そして、それぞれのグループでテレビを見ながら食べてもらった人と、そうでない人を比べました。するとわかったことはこちらです。
・マカロニチーズを食べたグループは、テレビをみながら食べた人たちのほうが摂取カロリーが約71%増えた。
どちらもかなり摂取カロリーが増えました。ピザの場合は大体1切れが増え、マカロニチーズの場合は1.7倍増えています。あと少しで2倍です。
マカロニチーズはちびちび食べることができるので、見ていないとどんどん増えてしまうのかもしれません。量がちゃんと1つ1つ区切られているおにぎりやピザと違い、食べた量がわかりにくくなるリスクがありそうです。
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ながら食べで太らないコツ
ながら食べは、食べ過ぎます。太ります。
それはわかっていても、特にこのコロナ時代、そして特に1人暮らしの方が無音の場所でごはんを食べるのは難しいことです。しかし、なるべく太らないように気を付けることはできます。
私が気を付けているポイントを2点あげてみます。
途中で食べるものを絶対に追加しないと決めておけば、ながら食べしていても必要量以上は食べることができません。たくさんの食べ物を最初から並べておけば目が満足してそれ以上食べなくなります。だからまずながら食べをするときは、自分の判断力が鈍くなることを見越して、ちゃんと制限を設けることが大事です。
食事は何時までと、ちゃんと時間を決めて食べることが大事です。時間を決めれば、永遠に食べ続けてしまうことは防げます。
参考にしてみてね。
ばいばいきん。
参考:研究結果&論文等
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/18469233/
Independent and joint associations of TV viewing time and snack food consumption with the metabolic syndrome and its components; a cross-sectional study in Australian adultshttps://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/23927043/
On the road to obesity: Television viewing increases intake of high-density foodshttps://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/16822530/
※この内容は、診断・治療または医療アドバイスを提供しているわけではありません。あくまで情報提供のみを目的としています。
※診断や治療に関する医療については、医師または医療専門家に相談してください。この内容は医療専門家からのアドバイスに代わるものでもありません。
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