みなさんは「さるみそ」ってご存知ですか?
最近は、ただの寿命ではなく、「健康寿命」が大事といわれるようになりました。そう、ただ長生きするのではなく、「健康的に生きられる期間=健康寿命」として考えて、都道府県でランキングなども発表しています。
その健康寿命ランキングの上位県の山梨県で、よく食べられているのが「味噌」そして「野菜」です。
今回は、山梨県でよく食べられているシンバイオティクス食品「さるみそ」がどんなものなのか、調べてみました!
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「さるみそ」とは?
「さるみそ」は、野菜と味噌の両方をいっぺんに食べることができる、注目の長寿食です。では、具体的にどんなものなのかみてみましょう。
山梨県は野菜と雑穀の宝庫
「さるみそ」は、味噌と野菜を一緒に食べる山梨県のソウルフードです。
山梨県の名物といえば「ほうとう」が頭に浮かぶ方も多いと思います。ほうとうは、小麦粉を練ってのばして平たくした麺と野菜を味噌で煮込んだ料理です。
山梨県は、山に囲まれていたため、お水がなくても育つ小麦や大豆、ひえやあわなどの雑穀に頼った食文化を持っていました。だから小麦を使った麺は、かなり昔から受け入れられていたそう。
そんな山梨で同じように昔から食べられてきたのが、「味噌」です。武士が戦場に味噌をまるめた「味噌玉」をもって、お弁当のように食べていたとよく言われますが、味噌は昔から私たち日本人の暮らしを支えてくれていました。
この山梨県の味噌好き文化が、「さるみそ」を生んだのかもしれません。
「さるみそ」はシンバイオティクス食品?
この味噌と栄養たっぷりのにんにく、しいたけ、梅干しやはちみつなど、様々な食品を加えて練ったものが、「さるみそ」と呼ばれています。
「さるみそ」は一般的には、野菜につけて食べることが多いのだとか。「さるみそ」って、野菜の食物繊維と味噌の麹菌がコラボする、シンバイオティクス食品だったんですね。
地域の食文化を大切にした食品を売っている「オーガニックプラザ」さんでは、さるみそのことをこのように紹介しています。
さるみそはさるの食事を人に応用して、さるみそを赤・黄・緑の生野菜と一緒にレタスに包んで食べて下さい。味よし、栄養よしです。
参考:http://www.organic-plaza.com/meibutu/gunma/gunma-01.html
「さるみそ」の作り方
「さるみそ」は、山梨県で伝わる郷土料理のひとつであるため、あまり厳密なレシピは存在しないようです。家庭ごとに入れるものが違うパターンですね。笑
そもそも「味噌」自体が、家庭ごとに作り方が違うものなので、「さるみそ」はもっとアレンジがきいても不思議じゃありません。
ここでは、一般的にどんなものを味噌に混ぜるのか調べてみました。
材料1:にんにく
どうやらにんにくはどのご家庭でも入れるみたい。笑
すりおろしたにんにくをごま油でいためたものを、味噌やみりん、砂糖などとまぜて野菜につけて食べるそうです。
材料2:しいたけ
しいたけもさまざまなレシピの中でみることができました。たしかにきのこ類は食物繊維が多いので、腸内環境を整える食材としてはかなり優秀です。
腸内細菌に元気になってもらうためには、どんどんいれたい食材ですね。
材料3:豚肉
豚肉を細かく切って、入れるご家庭もあるみたい。
たしかにお肉からでる脂がいい感じにからまっておいしそうです。
「さるみそ」の作り方まとめ
「さるみそ」は、山梨県を健康長寿県に導いた、影なる主役ということができそうです。
その中身をみてみると、味噌とにんにく、そしてしいたけ。簡単に作ることができるし、なににつけてもおいしそう。野菜につければ食物繊維もたくさんとれるし、便秘解消にもよさそうですね。
どんな食材を入れたらおいしくなるか、ちょっと実験したくなりました。
みなさんもぜひ、トライしてみてくださいね。