


今回は、こんな疑問にお答えします。
・シュークルートとザワークラウトは基本的には同じもの
・しかし、生まれた場所が違うため微妙に食べ方や言葉の意味が違う!
・シュークルートとザワークラウトは乳酸発酵しているので、日本の酢キャベツとは違う
キャベツを乳酸発酵して作る、ドイツの発酵食品「ザワークラウト」。
ろいと
ワインとつまみ達
シュークルートとガレット(ポークランチョンミート)、ガーリックオイル煮(inソーセージ&キノコ) pic.twitter.com/9Aad04TqyX— しよっちゃん🐤 (@ssm1229k) June 19, 2022






今回はそんな「シュークルート」を大解説!ドイツの発酵食品「ザワークラウト」との違いやその特徴について、まとめてみました。



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シュークルートとは?
シュークルートとは、フランス・アルザス地方に伝わる、自然由来の乳酸菌でキャベツを発酵させた「発酵キャベツ」のことです。
=自然由来の乳酸菌でキャベツを発酵させた「発酵キャベツ」のこと



シュークルートの特徴は、以下の3点です。
特徴➁ ビタミンCがたっぷりとれるめずらしい保存食
特徴➂ 基本的にはタンパク質(肉や魚)を添えて食べる
一つずつ見ていきましょう。
特徴➀ フランス・アルザス地方生まれ
シュークルートは、フランスのアルザス地方で生まれました。
アルザス地方はフランス北東部に位置していて、国境をはさんでドイツやスイスに面しています。
そのため、異国の文化が混ざりやすかったことが予想できます。
シュークルートも混ざりながら発展を遂げてきた料理のひとつで、もともとドイツから伝わった「ザワークラウト」が、フランス・アルザス地方でアレンジされて「シュークルート」という名前になり、そして再度ドイツに伝わっていったことがわかっています。



特徴➁ ビタミンCがたっぷりとれるめずらしい保存食
シュークルートは、ビタミンCがたっぷりとれるめずらしい保存食です。
=水溶性ビタミンの一種で、加熱に弱い
=抗酸化作用が高く、コラーゲンの合成に関わる
=不足すると、血管がもろくなって出血しやすくなる壊血病になる
ビタミンCは、水溶性ビタミンの一種で、水に溶けてしまうため、摂取しても体内で溜まることはなく、すぐに体外に排出されてしまいます。
そのため、十分な食料が確保できなかった時代は、ビタミンCを摂取し続けるのが困難でした。
ビタミンCが不足すると、「壊血病」という血管がもろくなる病気にかかりやすくなります。



昔の人にとって、ビタミンCをどうやって保存するかは、とても大事な課題でした。
そしてその大きな課題を解決することができる方法のひとつが、シュークルートだったのです。



特徴➂ 基本的にはタンパク質(肉や魚)を添えて食べる
シュークルートは、一般的には単品食べはせず、肉や魚などのタンパク源と一緒に食べます。
いちばんポピュラーなのは豚肉、ソーセージなどの肉類やジャガイモを添えたものですが、魚などの海産物を添えることもありました。



肉類などのタンパク質と一緒に食べるのは、栄養面からみると理にかなっています。
キャベツに多く含まれると言われるビタミンU。
=水溶性ビタミンの一種で、胃腸薬の成分のひとつ
=タンパク質の生成をサポートして組織を修復する役割がある
=血管をしなやかに保つ働きをする
ビタミンUは、胃腸薬に使われることもあるように、消化管の粘膜を修復してくれる胃腸にやさしいビタミンです。
脂質が多い肉類でも胃腸に負担をかけずに消化できるように、また、胃酸の分泌を抑制して潰瘍などの病気を防ぐ働きをしてくれます。
また、キャベツには肉類に不足しがちなビタミンCがたくさん含まれています。
良質なタンパク質とビタミンCを一緒にとると、体中の組織の生成をサポートしてくれるため、内臓や筋肉はもちろん、髪や肌、爪などを丈夫にし、うるおいを与えて、調子を整えてくれます。
シュークルートとザワークラウトの違い
そもそも生まれた経緯が似ている「シュークルート」と「ザワークラウト」。
その違いは、大きく分けると4つあります。
違い➁ 料理の範囲が違う:料理全体VSおかず
違い➂ 食べ物との合わせ方が違う:肉VS加工肉
違い➃ 飲み物との合わせ方が違う:ワインVSビール
違い➀ 生まれた土地が違う:フランスVSドイツ
ザワークラウト:ドイツ
前述したようにシュークルートは、フランス・アルザス地方発祥の料理です。
しかし、もともとはドイツの「ザワークラウト」から生まれたという説が濃厚です。
「ザワークラウト」はドイツ語で「酸っぱいキャベツ」という意味ですが、「シュークルート」も同じくアルザス語で「酸っぱいキャベツ」という意味があり、そのまま各言語に合わせて変換されました。
ザワークラウト:ドイツ語で「酸っぱいキャベツ」



日本では、シュークルートやザワークラウトと同じように、乳酸菌発酵させたキャベツのことを「発酵キャベツ」と呼ぶことが多いです。
一方、一般的に「酢キャベツ」と呼ばれるキャベツに酢を足したものは、乳酸菌発酵していないので、シュークルートやザワークラウトとは別のものということになります。
違い➁ 料理の範囲が違う:料理全体VSおかず
ザワークラウト:発酵キャベツ自体を指す
発酵キャベツ自体は同じものでも、シュークルートという言葉自体が指すものは、ザワークラウトとは微妙に違います。
シュークルートは発酵キャベツのことを指す場合もありますが、発酵キャベツを使った料理全体を指す場合もある点が、ザワークラウトと少し違います。



今日はザワークラウトとかソーセージとかじゃがいもとか…… pic.twitter.com/RiGdeh429G
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アイスバインっ。ザワークラウトうまうま。 pic.twitter.com/rWDjTNs7xb
— _ちょこ_ (@_tyoko_) July 10, 2022
違い➂ 食べ物との合わせ方が違う:肉VS加工肉
ザワークラウト:加工肉(ソーセージやハムなど)と合わせることが多い
アルザス風のシュークルートは豚肉をそのまま使った煮込み料理に付け合わせとして盛りつけることが多い一方で、ザワークラウトはウィンナーやソーセージ、ハムなどの加工品と一緒に盛り付けることが多いようです。



アルザス風のシュークルートの代表的な料理のひとつに、数種類のソーセージといろんな部位の豚肉をザワークラウトの上に乗せて蒸し焼きにした「ジャレ・ドゥ・ポール」という料理があります。
違い➃ 飲み物との合わせ方が違う:ワインVSビール
ザワークラウト:ビールと合わせることが多い
アルザス風のシュークルートを食べる時は、同じくアルザスで好まれる果実味の強い白ワインを合わせて飲むことが多いですが、ドイツではワインと一緒に食べるのは一般的ではありません。
ドイツのザワークラウトのお供と言えば、やはりビールが一般的です。
ただ、今となってはザワークラウトはドイツだけでなく、オランダやロシア、アメリカなどにも一般的な料理として伝わり、世界中で愛されているため、それぞれの国で、それぞれの食べ方がされている料理のひとつと言えるかもしれません。



まとめ:シュークルートとザワークラウトの違い4選
シュークルートとザワークラウトは、どちらも同じ乳酸菌を使って発酵させた「発酵キャベツ」です。
(日本でいうところの「発酵キャベツ」とは同じものですが、「酢キャベツ」とは違います。)
しかし、それぞれ違う歴史や文化を持った国で愛されてきたため、言葉の使い方や食べ合わせが少しずつ異なります。
その違いは、大きく分けると4つあります。
違い➁ 料理の範囲が違う:料理全体VSおかず
違い➂ 食べ物との合わせ方が違う:肉VS加工肉
違い➃ 飲み物との合わせ方が違う:ワインVSビール
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