夏になると、クーラーをつけっぱなしで寝て、お腹を冷やしたり、風邪を引いてしまう方が増えますよね。
クーラーで風邪をひいているぐらいならまだよいとしても、巷では「寝る時に扇風機をつけっぱなしにすると死ぬ」というウワサがささやかれています。これって、一体どういう意味?
今回は扇風機を寝る時につけっぱなしにすることへの影響についてまとめてみました。
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扇風機をつけっぱなしで寝ると死ぬってホント?
都市伝説のように語りつづけられている「扇風機をつけっぱなしで寝ると死ぬ」説ですが、あながちウソではないという方もいます。
というのも、昔はお風呂上りに扇風機の前で死亡してしまう事件が多かったそうなのです。
70~80年代を中心に、実際の死亡例が新聞などで報じられているんだって。そういえばこの「扇風機をつけっぱなしで寝ると死ぬ」説は、大人のほうが話題にしている気がしますね。
扇風機をつけっぱなしで、心臓麻痺事件があった!
SPAさんにはこんな記事もありました。
その後も’70~’80年代には断続的に似たような死亡事故が報じられており、’87年の同紙では、『都内では’86年にクーラー・扇風機が人を殺す例が5件あった』とも書かれています」(医療ジャーナリスト・森田豊氏)
参考:https://nikkan-spa.jp/38013
ふむふむ。すべてのケースが扇風機と直接の因果関係があったかどうかはわかりませんが、急に体温が奪われて、体が冷え、低体温症になったり、脱水症状を起こしたり、自律神経の異常をきたすことは、考えられるとのこと。
特に、自律神経の異常は、私たちが自分では意識していない心臓の動きや、消化活動などを牛耳っているので、ちょっとしたことが大きな事件になる可能性も無きにしも非ず。
やはり、「冷え」は私たちの体にとって大敵なのです。
扇風機をつけっぱなしで、「体を冷やす」ことへの弊害
体を冷やすという意味では扇風機だけが悪いのではなく、クーラーも同じです。毎日新聞87年9月1日付に掲載された記事では、「クーラーが殺人」という記事もでています。
腸内環境もそうだけど、「冷やす」ということは思ったよりも、私たちの体に大きなストレスを与えるのかもしれません。
扇風機だけが悪いのではなく、カラダを急に冷やすことによる弊害が切り取られて、扇風機だけが危険であるかのように取り上げられてしまった可能性が高そうです。昔はクーラーよりも扇風機が活躍するお宅が多かったような気もするし。
腸内環境もそうだけど、「冷やす」ということは思ったよりも、私たちの体に大きなストレスを与えるのかもしれません。
扇風機をつけっぱなしで寝他時に起きる症状
扇風機をつけっぱなしで寝ると死ぬの真意は、「体を冷やしちゃだめだよ」という教訓だと受け取って、扇風機の注意点をまとめてみましょう。
体がだるくなる/風邪をひく
扇風機をつけっぱなしにして寝ると、一番多くの人が経験する不快感は「だるさ」かもしれません。
扇風機の風が、集中的に体のどこかの部位を冷やしてしまうと、血流が悪くなったり、体温調整が難しくなります。
体が冷えて、消化機能が低下すると、下痢や便秘、腹痛も多くなり、に老廃物を溜め込みやすくなるなど、腸内環境のトラブルに見舞われる可能性があります。
冷たいものを食べ過ぎてお腹が冷えている時も同じような症状が起きますよね。
低体温症になる
普通の健康な人が睡眠を取っている場合なら、寒いと目がさめるので、低体温症になるまで気が付かないことは少ないようです。
でも、病気を持っていたり、泥酔していたり、脳機能がかなり低下している人は気が付かないうちに低体温症になる可能性があるんだとか・・・怖いですね。
低体温症をウィキペディアで調べてみました。
ヒトでは、直腸温が35°C以下に低下した場合に低体温症と診断される。また、低体温症による死を凍死(とうし)と呼ぶ。
参考:ウィキペディア
ほぼ、凍死!!コワイですね。冷えすぎて自律神経不全の症状がでて、消化や呼吸がうまくできなくなることもあるそうです。
扇風機をつけっぱなしで寝て、死なないために
最近の扇風機は、昔の扇風機と違って、いろいろな機能が加わっているので、扇風機で死ぬというようなことは少なくなってきたのかもしれません。
その中でも少し注意したほうがよさそうなことをまとめました。
扇風機の首ふり機能を使う
どんなに低価格の扇風機でもついている機能が「首ふり機能」です。体の一部にだけ風が当たるとリスクが高まるので、どんな人でも首ふり機能だけは必ず使うようにしたほうがよさそうです。
扇風機の風を直接体に当てない
扇風機の風は一旦壁に当ててから自分のほうにくるように向きを調整するのがベストです。可能なら部屋全体の空気をかきまぜやすい配置にするのが理想!
壁に向けてたら意味がない!というあつがりの方は、もしかしたら風が足元に来るようにするほうがいいのかも。案外涼しく感じられますよ。
空気をかきまぜる扇風機を使う
70年代から80年代には、考えられなかったような扇風機が続々と登場している中、やっぱり体が冷えすぎないように設計された、空気をかきまぜる扇風機が出回っています。
出始めのころは、ダイソンの羽根のない扇風機がかなり話題になりましたよね!ダイソンの扇風機もかなりお値段が高い高級品でしたが、最近は少しお手頃価格になってきました。
それでも扇風機にお金を使うのがあまり好ましくない場合は、扇風機と似ているサーキュレーターというものがあります。
羽根を回して風を起こすところまでは一緒ですが、扇風機と違ってサーキュレーターは部屋の中の空気をかき混ぜるのがいちばんの仕事!
クーラーの効率を高めてくれるとして、電気代を節約したり、省エネに興味がある人に大人気なんだって。
扇風機をつけっぱなしで寝ると死ぬってホント?まとめ
昔は扇風機をつけっぱなしでずっとそばにいて具合が悪くなったり、心臓発作で倒れる方がいたのは事実ですが、当たり前の予防策をやっておけば、今は扇風機のつけっぱなしだけで亡くなることはあまりなさそうです。
とはいえ、油断は禁物!自律神経をおかしくして消化機能や呼吸機能がコントロールできないなんてことにならないように、ちゃんと自分で防御することは大切ですね。
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