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長谷川ろみ
編集長:長谷川ろみ麹のちから推進委員会代表。元おデブの腸活研究家。腸内細菌に救われたことをきっかけに、日本の発酵文化や腸の大切さを伝えるためのコト・モノ・しくみづくりに挑戦中。詳細はこちら>

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腸活食材「小麦ブラン」と「スーパー大麦」の相乗効果とは?一緒にとると腸内環境改善効果がアップするってほんと?

工藤孝文先生
この記事の監修ドクター:工藤内科副院長 工藤孝文先生 詳しくはこちら

先日、ウンログさんが開催している「ウンログ女子部」で腸活講座をしてきました!

いやぁ、緊張したけど楽しかったです♪詳しいレポートはのちほどまとめるとして…そこでね、いろんな腸活食材をおみやげにいただいたんだぁ。ラッキー。笑

その中にやっぱり腸活には欠かせない食物繊維の「小麦ブラン」と「スーパー大麦」を使ったフレークがありました。

今回は「小麦ブラン」と「スーパー大麦」の相乗効果や話題の「MAC」について、まとめてみたいと思います。

[toc]

目次

「MAC」ってなに?

「MAC」っていっても、アップルのパソコンではありません。笑

「発酵性食物繊維」とも呼ばれる、食物繊維の一種で、人は消化することができないもののこと。

Microbiota-accessible carbohydrates(MAC)
=発酵性食物繊維
=人は消化することができない
=腸内細菌に届き、えさになる食物繊維

人が消化できないということは、大腸まで届き、腸内細菌のえさになることができるということです。

日本人が摂取する食物繊維の量と種類

私たちが普段食べている食事は、大昔と比べると、おいしくたべやすく調整されているので、摂取することができる食物繊維の量や種類が少しずつ減っています。

例えば日本人の食物繊維摂取量の推移は、こんなに減っているの。

1947年 27.4g
1960年 19.8g
1970年 18.9g
1980年 17.3g
1990年 15.9g
2001年 14.6g
2010年 14.0g

参考:ケロッグ オールブランプレミアムチャレンジブックより

昔は雑穀をもりもり食べていましたが、今は白米が主流…食べる食物繊維の種類が減ると、腸内最近の種類が減って単純化し、本来はそんなに増えないはずの菌が増えたり、腸内環境を整えてくれる菌が減ったりして、バランスがおかしくなっていくんだって。

その腸内環境のバランスの悪さが、肥満や腸の疾患、がんなどの成人病につながる可能性も指摘されています。

「MAC」不足は未来の子供の腸に影響を及ぼす?

大きく食物繊維の種類と量が減ったのが1950~60年ごろだとすると、今の60代から上の年代の方が子供の時は、MACをたくさん食べていたかもしれません。

もし子供のころにいろんな種類の食物繊維を食べていたとしたら、またいろんな種類の食物繊維を食べるようにすると、ぎりぎり回復できるかも・・・しれません。

でもね、例えば今の60歳の方のお子さん、そしてそのまた孫の代になると、どんどん腸内細菌の多様性が減少していく可能性が高いんですって。

Nature Japanさんの記事にはこんな報告が・・・。

食物繊維に豊富に含まれるMAC(microbiota-accessible carbohydrate)は遠位腸内微生物相にとって炭素やエネルギーの主要な供給源である。今回、低MAC食を摂取させたマウスでは、腸内微生物相の多様性が減少すること、そしてこの影響は数世代にわたって伝えられ、増悪していくことが分かった。

参考:https://www.natureasia.com/ja-jp/nature/highlights/71342

マウス実験では、低MAC食を与えても、もとに戻れる変化にとどまるのだけど、数世代たつとMAC食を与えたところでなかなか戻りにくくなることがわかってきたのだとか。

しかし、数世代経つと、この低MAC食は腸内細菌の多様性が連続的に進行し、MAC食を導入しても元に戻らなくなります。元の多様性に戻すには、失われた種類の微生物の投与と、MAC食が必要になります。

参考:http://1.nagoyaseikatsuclub.com/?eid=187

こわっww もう結構致命的なことに気が付いてしまったのですが・・・ww

でもやっぱり、MAC食を食べないよりは食べたほうがいいわけで・・・それがもしかしたら子孫にも影響してしまうかもしれないので、やっぱりMAC食はとても大事だということがわかります。

いろんな種類のものを食べることって本当に大事。
楽だからって、毎日同じものばかり食べてたらダメなんですね。反省。

最近注目の食物繊維

今の時代、どうしても昔に比べて食物繊維の量や種類は少なくなりがちです。
だから意識していろんな食物繊維を食べたいところ。

その中でも最近注目されているのが、「小麦ブラン」と「スーパー大麦」です。

「小麦ブラン」とは?

「ブラン」は小麦の外皮部分のこと!・・・ということは「小麦ブラン」は、「小麦の外皮」の部分を指し、「小麦ふすま」とも呼ばれています。

「小麦ふすま」入りのクッキーとか、健康食品コーナーでみたことありませんか?

この、「小麦ブラン」には食物繊維はもちろんのこと、鉄分やカリウム、マグネシウムなどのミネラルがたっぷり含まれていて、腸内環境を整えてくれることが知られています。

小麦のおよそ15%を占める小麦ブランは「ふすま」とも呼ばれ、豊富な栄養を蓄えています。ミネラル(リン、カリウムなど)、ビタミン(B 1、B2、E)を多く含み、食物繊維の含有量も42.8%と穀物の中ではトップです。

参考:http://komugibran-lab.jp/wheat-bran/feature.html

「小麦ブラン」は、保水性の高い食物繊維がたくさん含まれているので、効果的にかさを増して膨張し、腸を刺激して、腸を動かす力が強いといわれています。

「スーパー大麦」とは?

もう一つ注目されている食物繊維といえば、「スーパー大麦」=「バーリーマックス」です。

スーパー大麦の最大の特徴は、普通の大麦と比べて、不溶性食物繊維のフルクタン、水溶性食物繊維のβグルカン、そして第3の食物繊維とも呼ばれる「レジスタントスターチ」が多く含まれることにあります。

スーパー大麦は、それだけで不溶性食物繊維と水溶性食物繊維、そしてレジスタントスターチをバランスよく含むことから、腸内全域に効果が期待できます。

「小麦ブラン」と「スーパー大麦」の相乗効果

そんな注目の「小麦ブラン」と「スーパー大麦」を一緒にとると、より腸内環境改善効果が高まることがわかってきました。

「小麦ブラン」と「スーパー大麦」に含まれる「レジスタントスターチ」に注目すると、短鎖脂肪酸濃度の上昇がわかっているのだとか。

小麦ブランとレジスタントスターチを組み合わせた動物試験では酪酸やプロピオン酸の増加を、ヒト試験では短鎖脂肪酸濃度の上昇とp-クレゾール濃度の低下を確認済み。

参考:https://www.kenko-media.com/food_devlp/archives/2364
大妻女子大学家政学部食物学科教授の青江誠一郎氏の講演内容より

また、「小麦ブラン」と「スーパー大麦」を同時に摂取することで、ヤセ菌の比率が増えることが確認されています。

小麦ブランとスーパー大麦を同時に摂取することで、腸内の「ヤセ菌」の比率が増加したことが確認されました。同時摂取による相乗効果によって「ヤセ菌」の比率が増え、太りにくい腸内環境になるということが分かったのです。

参考:http://komugibran-lab.jp/topics/wheatbran-barley.html

太りにくい体質になりたい方にとっては、とても興味深い内容ですよね!

「小麦ブラン」と「スーパー大麦」の相乗効果まとめ

私たち現代人は、どうしても食物繊維の量や種類が不足しがちです。

この食物繊維の不足は、自分だけの代であれば食生活の改善で変化を起こすことができますが、その子や孫の世代にまで影響することもしばしばで、基本的な腸内環境の悪化が危ぶまれます。

食物繊維がこんなに大事だったなんて・・・
ちょっと前まで栄養にならないゴミだと思われていたという食物繊維・・・。
残念すぎます。

これからは、不溶性食物繊維も水溶性食物繊維も、第3の食物繊維と呼ばれるレジスタントスターチもバランスよく食べたいですね。

特にそれらが一気にとれる、「小麦ブラン」と「スーパー大麦」のコンビは、その相乗効果によって太りにくい体質に変化することがわかっています。

ダイエット中の方はぜひ、参考にしてみてください♪

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