【この記事で解決できるお悩み】
てんさいオリゴ糖は危険なの?ウワサの理由が知りたい!
てんさいオリゴ糖の製造工程やその安全性をおしえて
安全なてんさいオリゴ糖の選び方や食べ方は?
この記事では、こんなお悩みを解決します!
美容や腸活業界で人気の糖と言えば、オリゴ糖。
腸内細菌のエサになりやすいことから、「オリゴ糖=健康に良い」というイメージを持つ方も多いようです。
しかし、甜菜(てんさい)が原料のてんさいオリゴ糖に関しては、「危険」「ヤバい」「体に悪い」というウワサがささやかれることも多いみたい…。
そこで今回は、てんさいオリゴ糖は本当に危険なのかを徹底解説!
てんさいオリゴ糖の製造工程やその安全性、選び方や食べ方までを整理してみました。
\ 日本初!5種類のオリゴ糖が入った機能性表示食品!(*´▽`*) /
この記事を書いた人:
腸活研究家 長谷川ろみ
発酵食品にハマり、ダイエットなしで12㎏減。痩せたことをきっかけに腸を愛でる生活に目覚める。重度の便秘から解放され、腸活研究家として活動開始。今では発酵ライフ推進協会通信校校長を務め、昔の自分と同じ悩みを持つ方に向けて腸や菌のおもしろさを発信中。詳しくはこちら
てんさいオリゴ糖が危険と言われる理由
本当かどうかは別として、てんさいオリゴ糖が危険と言われる理由は、以下の4つです。
一つずつ見ていきましょう。
農薬をたくさん使うから
てんさいオリゴ糖が危険と言われる理由の1つ目は、「農薬をたくさん使うから」というもの。
てんさいオリゴ糖の主原料は、「甜菜(てんさい)」です。
甜菜(てんさい)
=別名:さとう大根
=日本では北海道で作られる農作物で、てんさい糖の原料
=ビフィズス菌のエサになりやすいオリゴ糖が多く含まれる
甜菜(てんさい)に限らず、どんな農作物だって、「無農薬野菜」でない限り、農薬は使われると思うんだけど…
では、なぜ甜菜(てんさい)の農薬だけがピックアップされるのか。
その理由は、主に2つあります。
甜菜(てんさい)の農薬だけがピックアップされやすい理由
・甜菜(てんさい)が糖質が多い甘い野菜だから
・甜菜(てんさい)が持つ「健康的」「美容に良い」というイメージが強すぎるから
甜菜(てんさい)は砂糖の仲間であるてんさい糖の原料になるくらい、糖質が多い甘い野菜です。
甘い野菜や栄養価の高い野菜は、どうしても害虫がたかりやすく、害虫駆除剤が必要になります。
農林水産省が報告した資料(※1)によると、甜菜(てんさい)は病害が多発し、年々農薬費用が上昇傾向にあるのだとか。
甜菜(てんさい)の病害
病名 | 原因 | 農薬 | 被害の大きさ |
---|---|---|---|
褐斑病 | 糸状菌 | ◎~× | 大 |
黒根病 | 糸状菌 | × | 中 |
根腐病 | 糸状菌 | ◎~△ | 中 |
西部萎黄病 | ウイルス | ◎~△ | 低 |
甜菜(てんさい)の農薬量が増えているのは、事実のようですね…。
しかし、残留農薬が問題になるほど甜菜(てんさい)が農薬まみれかというとそうではありません。
厚生労働省は、甜菜(てんさい)の除草剤として使われるデスメディファムについて、「農薬として適正に使用される限りにおいて、国民の健康への悪影響が生じることはないと考えられる。(※2)」と報告。
普通に使用する分には、大きな害はないという見解です。
甜菜(てんさい)の農薬だけがピックアップされやすいもう一つの理由は、甜菜(てんさい)が持つ「健康的」「美容に良い」というイメージが強すぎるからです。
良いことばっかり言われると、疑ってしまう気持ちもわかります。笑
どんなに体によさそうなイメージがあったとしても、農作物には「無農薬野菜」でない限り、農薬が使われるのが普通です。
甜菜(てんさい)も例外ではありません。
ボツリヌス菌が含まれているから
てんさいオリゴ糖が危険と言われる理由の2つ目は、「ボツリヌス菌が含まれているから」というもの。
しかし、これは実は誤解。てんさいオリゴ糖には、ボツリヌス菌が含まれているという報告はありません。
厚生労働省などの注意喚起などを調べても、てんさいオリゴ糖からボツリヌス菌が発見された事例はありませんでした。でも、ちょっと気になる事件が…。
乳児ボツリヌス症は、国内では、保健所が食中毒として報告した事例は1986 年以降3 例、医師が乳児ボツリヌス症として報告した事例は1999 年以降16 例あります。また、欧米でも発生しており、米国では毎年100 例以上の発生報告があります。乳児ボツリヌス症の発生原因は、食品としてハチミツが指摘されていますが、ハチミツを食べていない例(国内では井戸水)も報告されています。
(※3)ハチミツを与えるのは1歳を過ぎてから|厚生労働省
おそらくこのハチミツの例を見た人が、同じ糖類であるてんさいオリゴ糖もボツリヌス菌が含まれているのでは?と疑ったことが、ウワサとしてひろまってしまったのではないかと推測します。
ベビーフードにもてんさい糖が使われることもあるので、ボツリヌス菌とてんさいオリゴ糖の関係はデマだと考えてよさそうです。
遺伝子組み換え食品の可能性があるから
てんさいオリゴ糖が危険と言われる理由の3つ目は、「遺伝子組み換え食品の可能性があるから」というもの。
遺伝子組み換え食品とは、生産性の向上や農作物の成分や機能などの改良のために遺伝子情報に変化を加えた食品のことを言います。
遺伝子組み換え食品
=遺伝子情報に変化を加えた食品
=その目的はさまざまで生産性の向上や農作物の成分や機能などの改良などがある
日本で販売や流通が認められている遺伝子組み換え食品は、以下の10品目のみです。
大豆
とうもろこし
セイヨウナタネ
綿
パパイヤ
アルファルファ
テンサイ
ジャガイモ
カーネーション
バラ
てんさいオリゴ糖の原料である甜菜(てんさい)は、遺伝子組み換えが認められているんです。
でも、遺伝子組み換え食品は海外から輸入された「テンサイ」だけ。
だから、国産のてんさいオリゴ糖の原料は、遺伝子組み換え食品ではありません。
(日本国内で商業販売されている遺伝子組み換え農作物は、サントリーフラワーズという品種の青いバラのみ)
ややこしいと言えば、ややこしいですよね…
日本では、遺伝子組換え生物等の使用等の規制による生物の多様性の確保に関する法律(平成15年法律第97号)に基づき、申請ごとに審査を行い、問題のないもののみが輸入、流通、栽培等される仕組みとなっています。
(※5)農林水産省-遺伝子組換え農作物に関するQ&A-安全性評価全般について
遺伝子組み換え食品をなるべく避けたいという人は、国産のてんさいオリゴ糖を使いましょう。
遺伝子組み換え食品だとしても表示義務がないから
てんさいオリゴ糖が危険と言われる理由の4つ目は、「遺伝子組み換え食品だとしても表示義務がないから」というもの。
遺伝子組み換え食品の輸入が認められている日本では、遺伝子組み換えされたテンサイが身近なのはしょうがないかもしれません。
しかし、もっと問題なのは、遺伝子組み換えされたテンサイを食べたくないと思った人が、気が付かないうちに食べてしまう可能性があるということ。
厚生労働省の資料「てん菜について」によると、遺伝子組換え食品として表示しないといけないケースは、「てん菜を主な原材料とする加工食品」の場合のみ。
てんさい糖については、表示対象としないことが、はっきりと示されているのです。
今回、遺伝子組換え食品として表示の対象とするものは、製糖用品種群である「てん菜」及びこれをてんぷら等に調理した加工食品とする。
(※6)「てん菜」について|厚生労働省
※ 砂糖については、てん菜のDNAの残存が確認されなかったため、表示対象としない。
https://www.mhlw.go.jp/shingi/2006/06/dl/s0606-4f.pdf
(※7)食品衛生法施行規則の一部を改正する省令について|厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/web/t_doc?dataId=00tb3254&dataType=1&pageNo=1
知らないうちに遺伝子組換え食品を食べてしまう可能性を確実に避けたい人は、国産(北海道産)のてんさいオリゴ糖を選ぶべし!「anan」のカラダにいいもの大賞を受賞した「カイテキオリゴ」は、国産の砂糖大根から作られたラフィノース(てんさいオリゴ糖)を使っているよ。
【特徴】
・消費者庁に届出され、便秘傾向者の便通を改善する機能がある「機能性表示食品」として受理
・全国売上日本一のオリゴ糖(日本能率協会総合研究所調べ)
・有名雑誌「anan」のカラダにいいもの大賞、2年連続受賞
・ラフィノース(てんさいオリゴ糖)、ラクチュロース、フラクトオリゴ糖、イソマルトオリゴ糖、α-シクロデキストリン配合
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てんさいオリゴ糖の特徴とメリット
てんさいオリゴ糖は、農薬やボツリヌス菌の問題はないとしても、国産でなければ遺伝子組み換え食品の可能性はあります。
人によっては、避けたくなるかもしれません…。
しかしまた、てんさいオリゴ糖には腸活中の方やダイエット中の方にとって、たくさんのメリットがあります。
一つずつ見ていきましょう。
ラフィノースなどのオリゴ糖がたっぷり
てんさい糖には、ラフィノースなどのオリゴ糖がたっぷり含まれています。
北海道特産の甜菜(さとう大根)から作ったおいしい甘味料です。
引用:北海道てんさいオリゴパッケージより
本品には甜菜由来のラフィノースなどのオリゴ糖が含まれており、すっきりとした風味が人気です。
お砂糖の代わりにお料理に。ヨーグルト、コーヒー、紅茶、パン、野菜ジュース、食酢などにも。
北海道産ということは、遺伝子組み換え食品でもないということ!
オリゴ糖は、胃や腸で分解されない糖なので、腸まで届いてビフィズス菌のえさになると言われています。
ビフィズス菌は、乳酸や酪酸などの短鎖脂肪酸を作り出し、腸内環境を整えてくれるので腸活中の方にもおすすめできますが、どんなに腸によい糖でも食べ過ぎは危険。
てんさいオリゴ糖は、使いやすくするために砂糖(ショ糖)も入っています。商品によってオリゴ糖の割合は違うから、オリゴ糖をたくさんとりたい人は含有量をチェックしてから購入しましょう。くれぐれも食べ過ぎにはご注意を。
GI値が低くカロリーも控えめ
オリゴ糖は、普通の白砂糖と比べてGI値が低めで、血糖値を上げにくい甘味料です。
そのため、インスリンの過剰分泌を防ぎ、脂肪をため込まないようにしてくれます。
血糖値を上げない食品=ダイエット向きって言えそうですね!
シドニー大学のグリセミック インデックス研究サイト(※8)によると、糖のそれぞれのGI値は以下のとおり。
GI値 | |
---|---|
オリゴ糖 | 22 |
比較用:砂糖 | 52 |
比較用:アカシアはちみつ | 53 |
比較用:高果糖コーンシロップ(果糖42%) | 81 |
オリゴ糖は、砂糖やはちみつ、コーンシロップなどと比べると、かなりGI値が低く、血糖値が上がりにくいことがわかります。
GI値コントロールしやすいのは、オリゴ糖の大きな長所です。「肥満」「2型糖尿病」のリスクを減らすという意味でも、GI値は意識したいところ。
安全なてんさいオリゴ糖の選び方・食べ方
最後に安全なてんさいオリゴ糖の選び方・食べ方を整理してみましょう。
ポイントは3つです。
一つずつ見ていきましょう。
そもそも糖質の摂り過ぎNG!食べ過ぎない
てんさいオリゴ糖は、腸内環境にやさしい糖質であることがピックアップされますが、糖質は糖質です。
摂り過ぎれば肥満や糖尿病の原因になることは否めません。
WHO(世界保健機構)が2015年に発表した「成人及び子どものための糖類の摂取に関するガイドライン(※9)」によると、糖類の摂取量は1日の総エネルギーの10%未満が適切とのこと。
エネルギー総摂取量の10%を計算すると、約25g/日になるのだとか。
25gは大体ティースプーン6杯分ぐらいだよ。なんだかすぐに超えちゃいそう…気を付けないと。笑
遺伝子組み換えが気になるなら国産を選ぶ
てんさいオリゴ糖の原料のテンサイは、遺伝子組み換え食品も多く含まれます。
日本で販売や流通が認められている遺伝子組み換え食品は、以下の10品目のみです。
大豆
とうもろこし
セイヨウナタネ
綿
パパイヤ
アルファルファ
テンサイ
ジャガイモ
カーネーション
バラ
この中にしっかりと「テンサイ」が入っています。
しかし、国産の「テンサイ」は、遺伝子組み換え食品が混ざっていることはありません。
遺伝子組み換えではないてんさいオリゴ糖を絶対に選びたい方は、国産のてんさいを使っているてんさいオリゴ糖がおすすめです。
【特徴】
・消費者庁に届出され、便秘傾向者の便通を改善する機能がある「機能性表示食品」として受理
・全国売上日本一のオリゴ糖(日本能率協会総合研究所調べ)
・有名雑誌「anan」のカラダにいいもの大賞、2年連続受賞
・ラフィノース、ラクチュロース、フラクトオリゴ糖、イソマルトオリゴ糖、α-シクロデキストリン配合
\ 日本初!5種類のオリゴ糖が入った機能性表示食品!(*´▽`*) /
農薬が気になるならオーガニックを選ぶ
てんさいオリゴ糖の原料のテンサイは、農薬を多く使う農作物の一種です。
遺伝子組み換えではない国産のテンサイを選んでも、さらに無農薬となると、なかなか難しいのが実情です。
国産のテンサイの多くは、北海道で作られています。テンサイの産地としてはとても暖かい場所です。だから虫も多く、たくさんの農薬が必要になってしまうみたい…
日本より寒いスイスやエストニアなどでは、無農薬にこだわった有機JAS認定のオーガニック甜菜糖(※10)もあるようです。
有機の砂糖大根から作られた、有機てんさい糖は値段は高め。でも、農薬が気になる人は、こんな選択肢もあるのかもしれません。チェックしてみて!
まとめ:てんさいオリゴ糖は危険?体に悪いと言われる理由を徹底解説!
てんさいオリゴ糖は危険というほどではありませんが、危険と言われる明確な理由がありました。
てんさいオリゴ糖は健康的な糖質で、デメリットは一切ないと思っている人がいたら、注意が必要です。
ボツリヌス菌が含まれているというのはデマですが、農薬は無農薬野菜でなければ普通に使われていますし、外国産のてんさいを使っている場合は、遺伝子組み換え食品の一部が混ざっている可能性もあります。
テンサイは加工品でないと表示義務がないので、知らぬ間に食べている可能性はあります。
最後に安全なてんさいオリゴ糖の選び方・食べ方を整理すると、ポイントは3つ。
参考にしてみてね。
【特徴】
・消費者庁に届出され、便秘傾向者の便通を改善する機能がある「機能性表示食品」として受理
・全国売上日本一のオリゴ糖(日本能率協会総合研究所調べ)
・有名雑誌「anan」のカラダにいいもの大賞、2年連続受賞
・ラフィノース、ラクチュロース、フラクトオリゴ糖、イソマルトオリゴ糖、α-シクロデキストリン配合
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参考文献
(※1)現場での取組状況(てん菜)|農林水産省
https://www.maff.go.jp/j/council/seisaku/kanmi/h29_1/attach/pdf/index-14.pdf
(※2)デスメディファム推定摂取量|厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-11121000-Iyakushokuhinkyoku-Soumuka/0000176463.pdf
(※3)ハチミツを与えるのは1歳を過ぎてから|厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000161461.html
(※5)農林水産省-遺伝子組換え農作物に関するQ&A-安全性評価全般について
https://www.maff.go.jp/j/syouan/nouan/carta/kiso_joho/qanda.html
(※6)「てん菜」について|厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/shingi/2006/06/dl/s0606-4f.pdf
(※7)食品衛生法施行規則の一部を改正する省令について|厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/web/t_doc?dataId=00tb3254&dataType=1&pageNo=1
(※8)グリセミック インデックス研究|シドニー大学
https://glycemicindex.com/gi-search/
(※9)Sugars intake for adults and children|WHO
http://apps.who.int/iris/bitstream/handle/10665/149782/9789241549028_eng.pdf;jsessionid=704BA65BCF4313E76C6117F91530959D?sequence=1
(※10)有機JAS認証
https://www.jona-japan.org/certification/jas/