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突然ですが、自分のうんちを記録するアプリ「ウンログ」をご存知ですか?
2021年の5月に累計80万ダウンロードを突破した、日本NO.1うんち記録アプリです。
「ウンログアプリ」は、2012年のリリース当時に根強かった「うんち=汚いもの・要らないもの」という常識を覆し、「うんち=健康を維持するための貴重な情報源」というイメージを作りました。
しかし、この道のりは簡単ではありませんでした。当時はうんちを記録するアプリが珍しかったので、「うんちのアプリ=下ネタコンテンツ」と誤解され、AppStoreの審査に通ることさえ難しかったのです。
そんな中、「世界の人々の健康を、おなかの中から支えること」を目指して立ち上がったのが、今回の主役である株式会社ウンログの代表取締役、田口敬社長です。
今回はそんな田口社長のうんちにかける情熱と、「ウンログ」の未来について、じっくりとお話を伺ってきました。
この記事を書いた人:
腸活研究家 長谷川ろみ
発酵食品にハマり、ダイエットなしで12㎏減。痩せたことをきっかけに腸を愛でる生活に目覚める。重度の便秘から解放され、腸活研究家として活動開始。今では発酵ライフ推進協会通信校校長を務め、昔の自分と同じ悩みを持つ方に向けて腸や菌のおもしろさを発信中。詳しくはこちら
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ウンログアプリとは?



ウンログアプリは、ウンログ株式会社が提供する日本NO.1のうんち記録アプリです。


ウンログアプリの概要
アプリ名 | ウンログ-うんちで健康管理!腸活で便秘対策 |
キャッチコピー | うんち記録で便秘や下痢のお悩みを解決しよう |
カテゴリ | ヘルスケア|フィットネス |
説明文 | 80万DL突破の日本NO.1うんち記録アプリ「ウンログ」|便秘や下痢などのお腹の悩み解決をサポート!|便秘解消や健康管理・美容・ダイエットに活用しよう!|毎日の「うんち」を記録することで、便秘解消、美容・ダイエット、健康管理をサポートする【うんち(排便)記録アプリ】です。 |
基本機能 | 1.うんち記録 2.腸活記録 3.おしっこ記録 4.カラダ記録 5.カレンダー 6.ウンチップ 7.ウントーーク 8.パスコードロック など |
メディア掲載 | 腸活や美容、ダイエット、健康のサポートアプリとしてさまざまなメディアに紹介されました! ・anan ・Oggi ・日経ヘルス ・美的 ・NHK「あさイチ」 など |
ウンログアプリの特徴
ウンログアプリは、日々のうんちを100点満点の「ウンスコア」で評価するメイン機能のほか、うんちをすると「ログポ」が貯まってギフト券がもらえたり、排便や健康などの悩みやあるあるが話せるコミュニティ機能がついたヘルスケアアプリです。


ウンスコアは、独自に作られたものではありません。
英国ブリストル大学のHeaton博士が1997年に提唱した「ブリストルスケール」を基本にしています。
ブリストルスケール
=英国ブリストル大学のHeaton博士が1997年に考案
=7つのパターンに分けて便の状態を判別することができる
=便秘や下痢の診断項目の一つとして、世界中で使用されている



世界的に使われている信頼できる指標を使っているのも、うれしいところ!
ウンログアプリの口コミ・評判



ここからはウンログアプリに対して、SNSなどで寄せられている口コミや評判をまとめてみたいと思います。多かった意見はこちら!
口コミ・評判➀ 便秘解消・ヘルスケアアイテムとして優秀
口コミ・評判➁ 自分の体に合うものと合わないものが分かるようになる
口コミ・評判➂ ウンログキャラクターがかわいいので楽しく続けられる
口コミ・評判➃ ウンログくんは言いにくいこともちゃんと指摘してくれる
ひとつずつ見ていきましょう。
口コミ・評判➀ 便秘解消・ヘルスケアアイテムとして優秀



記録するだけなのに、毎日の食生活が変わっていくのがわかります。やっぱり、健康もダイエットもレコーディングが大事よね…!
口コミ・評判➁ 自分の体に合うものと合わないものが分かるようになる



体の変化の原因がわかるようになると、体調が安定するから不思議です。たかがうんちと侮るべからず!
口コミ・評判➂ ウンログキャラクターがかわいいので楽しく続けられる



いろんな表情のウンログ君がみられます。ウンログアプリを続けたくなる理由のひとつかも?!
口コミ・評判➃ ウンログくんは言いにくいこともちゃんと指摘してくれる



すごっ!ウンログくんにはウソはつけません…
ウンログアプリができるまで



今では累計80万ダウンロードを突破した人気アプリですが、ウンログアプリができるまでには、予想していなかったハプニングがたくさんあったと言います。そのハプニングについて、田口社長に詳しく伺ってみました!


長谷川ろみ(以下 ろ):先日は、「ウンログアンバサダー」へのお誘いありがとうございました!
田口社長(以下 た):いえいえ、こちらこそありがとうございました!長谷川さんは、「ウンログ」をもともと知っていてくださったとか?!
ろ:もちろんです♪うんちログアプリの「ウンログ」は、腸活している人たちの間では有名ですもん。
た:いやぁ、うれしいですね。
ろ:今日はウンログアプリができるまでのストーリーを少しお聞かせください。
た:ぜひぜひ。何でも聞いてください。笑
果たして、うんちのアプリはAppStoreの審査に通るのか?
ろ:実はわたし、リリース直後ぐらいにウンログアプリをダウンロードしているんです。「あれ?うんちのアプリがある??」ってびっくりして。笑 「うんちのアプリがappleの審査に通るんだ!」とびっくりしたのを覚えています。笑
た:そこにはね、なみだぐましい努力があるんです。もちろん最初はリジェクト(申請を却下)されました。「うんちのアプリ」は、「下ネタコンテンツ」扱いをされてしまって、だめなんです。
ろ:そうですよね…笑 そう聞いたことがあって!でも、最終的に受け入れられているのがすごすぎる…!!どんな方法で承認されたんですか?
た:最初はね、わからなかったんですよ。まぁ…ウンログ君がうんちっぽいからだめなのかなと思って。
ろ:あははw だって、うんちのキャラクターですもん!


た:それはそうなんですけど…笑 でも諦められず、うんち色をやめて、真っ白にしたんです。「これはうんちじゃない、お化けだ!」って説明しました。
ろ:あははwww 通ったんですか?
た:長い審査期間を経て、通りました。笑 通ってから色を少しずつ付けて、今のうんちの色に。ただ、審査に怯えて開発するのも嫌なので、ヘルスケア部門のマネージャーに会うために、アメリカのapple本社まで行きました。
ろ:えーーーーwww すごすぎる!!!
た:どうしてもやりたかったんです、うんちのアプリ。「世界の人々の健康をおなかの中から支える」ために、できることは何でもしようと、想いをもってやってきました。


「もの作りをすべき」、そう気が付いたのは東日本大震災がきっかけだった
ろ:田口社長は、もともとサラリーマンとして企業にお勤めで、営業職だったとお聞きしました。
た:はい、新卒で入った会社では、通信機器の法人営業をしていました。売上利益追求へのストレスから、毎日毎日、下痢で大変だったことを覚えています。
ろ:ほんとですか?!とても意外!新卒年間売上No.1になられたってお聞きしたので、ストレスなんて皆無だったのかと思っていました。
た:いやいや、ストレスで毎日下痢でしたからね。その後も、営業職として何社か転職を繰り返して、2011年に起こった東日本大震災で、目が覚めたんです。
ろ:目が覚めた?!
た:誰かの作った物を売る営業ではなく、自分でもの作りをすべきだと。
ろ:急に?!それでアプリ開発!?
た:はい。プログラミングもそこから学び始めて、とりあえず1年で1,000時間勉強してみようと。そしてWEBサービスを学びたかったので、WEB系の会社に転職し、WEBサービスの企画、開発、営業、運用の全業務を経験しました。その傍ら、個人でiPhoneアプリ開発をして、2012年7月には、ウンログをリリースしました。
ろ:わぁ…すごいスピード感。本当に東日本大震災が、田口社長の人生を変えたんですね。


初期の想定ターゲットは「お腹ピーピー男子」


ろ:でもなぜ、うんちのログをとるアプリを開発しようとされたんですか?ほかにも題材はいろいろありそうなのに・・・。
た:それこそ営業職時代のストレスが原因です。笑 ちょっとストレスがかかるとすぐに下痢になる。旅行など行って環境が変わると便秘になる。腸内環境も悪くアレルギーもありました。 きっと、自分と同じ悩みを持った「お腹ピーピー男子」がたくさんいるはずだから、一緒に悩みを解決したいという使命感にかられました。
ろ:なるほど!ターゲットは、田口社長自身を含めた、「お腹ピーピー男子」だったんですね。笑
た:リリース当初は、ぼくらがかっこいいと思える、スタイリッシュなデザインを目指していました。ターゲットは、かっこいいものが好きな「おしゃれ男子」をイメージしていたから、アイコンもゴールドにしたりして。
ろ:あら、今と全然違う!笑
た:ええ。でも、いざフタを開けてみたら、「お腹ピーピー男子」なんかぜんぜんいなかった。
ろ:あははw あれ?おかしいなw
便秘女子の圧倒的な存在感に脱帽?!利用者の95%が女性
た:いや、いたにはいたと思うんです。でも、とにかく「便秘女子」の勢いがすごかった!サービス開始以来、利用者の95%が女性です。
ろ:95%!それはスゴイ!
た:面白かったのは、その女性たちの職業です。看護師さんやCAさん、モデルさんなどの割合がとても多かったんですよ。
ろ:へー?なんででしょうね?


た:どうやら看護師さんやCAさんって、夜勤もあれば、決まった休みも取りにくく、生活が不規則なんですよね。だから、便秘などの腸内環境の乱れによる悩みをお持ちの方が多いのです。モデルさんなど、人前にでるお仕事の方は体型をものすごく気にされるので、腸内環境の大切さについてはとても敏感な方が多いこともわかりました。
ろ:たしかに腸内環境は食べ物だけじゃなく、生活リズムが大切ですものね。ちなみに5%の男性は、どんな方が多かったんですか?
た:アスリートや健康オタクの方が多かったですね。40代以降に大病を患って、腸内環境の大切さに気が付いたとおっしゃる方もいらっしゃいました。男の場合は、若い時にはあんまり健康を気にしませんから、結局、40代以降がほとんどでしたね。
ろ:なるほど、わかる気がします。わたしのイベントに来てくださる方と似ているなぁ…。
た:あとね、ちょっとおもしろい使い方をしている方がいることもわかりました。
ろ:おもしろい使い方?
リリースしてからわかった、ウンログアプリの意外な使い方


た:実は、ペットとかお子さんとか、自分以外の方の健康管理のために使っている方がとても多いんです。しゃべることができない赤ちゃんやペットの健康管理ツールとして、うんちは有用ですからね。
ろ:なるほどー!それは便利ですね。
た:そうそう。私にはその使い方は思いつきませんでした。笑 女性の方々に教えてもらうことがすごく多かったのです。特に「便秘女子」の方々の情熱は想像以上で、いろいろな改善要望が毎日届くようになりました。
ろ:へー!!改善要望にはどんなものがあったんですか?
た:登録できるうんちの種類を増やしてほしいとか、おしっこも記録したいとか…。すべて、ごもっともなご意見ばかりです。わたしが良かれと思って作った機能はだいたい不評。笑 自分の仮説は当たらないと割り切り、1つ1つ丁寧に改善要望に応える形で対応していきました。
ろ:「便秘女子」のみなさんが、今の「ウンログ」を作ったんですね!
た:ええ、みなさんのおかげでウンログは成長することができました。
男性ユーザーの獲得は激ムズ?!若いうちは健康でいることが当たり前というワナ


ろ:当初のターゲットだった「お腹ピーピー男子」の獲得に向けて、その後何か対策されたのですか?
た:いや、今は男性ユーザーの獲得はとても難しいと思っています。小さい男の子は、やたらうんちが好きですけど、笑 大人になると、やっぱり男性は健康管理を意識しなくなってしまう…。
ろ:たしかに…私もそれ、すごく感じています。
た:男性の場合は、若いうちは健康でいることが当たり前で、なかなか健康に意識がいかないんですよね。大病を患って、初めて自分の健康に興味が出てくる。それに比べて女性は、生まれてから死ぬまで便秘の方が多いんです。問題意識の高さが違いますよ。その意識があるからこそ、毎日コツコツ記録してくださるんです。
ろ:一度病気になってしまうと、なかなか元通りというわけにはいかないから、本当は男性も健康管理の第一歩として、うんちを意識するクセがつくといいのですが・・・。
た:ほんとにそう思います。意識すると、生活が変わっていくものですからね。
うんちをログする「ウンログ」から、うんちの改善を助けるツールの開発へ


ろ:今回、これまでのログアプリとは少し切り口を変えて、実際にうんちの改善を助ける食品の開発を手掛けられたと伺いました。また、新しい取り組みですね!
た:はい!サービスを運用していく中で、「週に1~2回しか出なくて辛い」「ぽっこりお腹がなくならない」「出かけるときはいつもトイレの場所を探してしまう」など、日常生活に多くのストレスを抱えているみなさんの声が届いたんです。そのストレスから少しでも解放させられないかと思い、食品の商品開発に踏み切りました。
ろ:確かに具体的なうんちの改善ができる食品があったら、消費者はうれしいですよね!
た:作るならば自信をもってオススメできる商品を作らなければ意味がないので、いろいろと悩みましたし、話し合いを重ねました。
ろ:わかります。水溶性食物繊維の種類に対して、すごく迷われたとか?
た:ええ、便秘に良い水溶性食物繊維の中でも発酵分解率の高い食物繊維に絞って商品化を進めました。それが今回の商品「Moridell(モリデル)」に含まれている、「グァーガム酵素分解物」です。
ろ:わぁ~♪「グァーガム酵素分解物」、知ってます!腸内環境を整えてくれる効果が高い、注目の水溶性食物繊維ですよね!
た:水溶性食物繊維は腸内細菌のえさになるのですが、特に「グァーガム酵素分解物」は、短鎖脂肪酸を作ってくれる善玉菌に人気なえさの一つなんです。
ろ:なるほど~!商品名は「Moridell(モリデル)」なんですね、おしゃれで素敵です。
た:実は・・・「もりもりでる」から「Moridell(モリデル)」なんです!笑
ろ:あははw おしゃれな感じかとおもいきや、かなり直接的な商品名ですね!
最初の一手は、腸内細菌のえさになる水溶性食物繊維
た:わかりやすいネーミングであることを一番に考えました。あとは、「便秘対策」と書いてあると、あからさますぎて買いづらいというユーザーさんの声が多かったんですよ。キッチンや職場に置いて他の人が見ても一見わからないようにローマ字表記(筆記体)にしました。


ろ:たしかに・・・この「Moridell(モリデル)」なら、かわいいからどこでもおけそうです。ネーミングについて、他にはどんな候補があったんですか?
た:「腸活パウダー」、「うんとイイ繊維」、「シリニッコリ」などなど・・・いろいろ考えましたね。いちばん「Moridell(モリデル)」がしっくりきました。
ろ:たしかに、「Moridell(モリデル)」がいちばん素敵です。 「Moridell(モリデル)」、どんな味なんですか?甘いのかな?
た:味はそんなにしないので、いつもの生活の中にうまく溶け込んでくれます。私の場合は、バナナヨーグルトスムージーに入れて飲んでいますよ。味が全く変わらないし、サッと飲めるのでとてもオススメです。
ろ:わあ、おいしそう!バナナのオリゴ糖も腸内細菌のえさになるし…素敵な腸活ごはんですね。
た:お味噌汁に入れたり、お米を炊くときに一緒に入れたり、外食続きで野菜不足を感じた時は、外食先で出てくるお茶などに入れて飲んだりもしますね。
ろ:なんにでも使えるところがすごくいいですね。これからもユーザーのみなさんの意見をもらって、いろいろな商品を開発されていくのでしょうか?
た:はい、自分の仮説は正しくないことが多いので、信じすぎないようにしています。笑 ユーザーさんと一緒に、これからもウンログを育てていきたいですね。


編集後記:ウンログ|うんちに人生をかけた男、田口社長が考える未来とこれから
田口社長、インタビューにお答えいただき、本当にありがとうございました!
営業職をバリバリされていた田口社長が、ご自分のストレスによる下痢に悩み、そこからできたサービスが今では、便秘に悩む女性たちの救世主になりました。
アプリでうんちのログをとったり、腸内環境を計測したりするだけでなく、これからは実際にそんな女性たちのお腹を変える食品の開発にも力を入れていかれるそうです。
ユーザーさんの意見を大切にするウンログ株式会社さんだからこそ、ものすごいスピードで発展されているのかもしれませんね。腸内革命は、これからも田口社長及びウンログ株式会社さんを応援しています!
ウンログ株式会社HPはこちら>
Moridell公式サイトはこちら>

