今回は、こんな疑問にお答えします。
・バナジウム天然水は血糖値やHbA1c値の低下効果があるというデータあり!
・バナジウム天然水は継続しないと血糖値が戻ってしまう=効果なしと思われがち
最近注目されている、バナジウム天然水。
バナジウムが含まれたお水のことで、血糖値を下げる効果があると言われています。
しかし、ネット上で「バナジウム天然水」を調べてみると、「バナジウム天然水 効果なし」と出てくることも少なくありません。
さて、一体どっちがホントなのでしょうか?
今回は、バナジウム天然水とはそもそもなんなのか?どんな効果効能が期待されているのか?
そして、バナジウム天然水が効果なしと言われる理由について、まとめてみたいと思います。
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バナジウムとは?
バナジウムとは、貝類や海藻類、牛乳やそばなどに多く含まれるミネラルのひとつです。
「バナジウム天然水」が有名ですが、天然水だけに含まれるミネラルではなく、多くの食材から摂取することができます。
ひじき、昆布、わかめ、海苔などの海藻類
あさり、エビ、カニ、ウニ、ホタテ、いわし、さばなどの魚介類
トマト
マッシュルーム
牛乳
そばなど など
バナジウムは、自然界の岩や石炭・石油にも多く含まれる成分なので、天然の湧き水である天然水にも含まれます。
バナジウムは、天然水ならなんにでも含まれるというわけではなく、玄武岩が多い富士山の近くで沸いた天然水に多いと言われています。
バナジウム天然水とは?
バナジウム天然水とは、バナジウムが含まれた天然水のこと。
=バナジウムが含まれた天然水のこと
バナジウムは、スウェーデンの科学者によって発見された元素で、スカンジナビア神話の女神「バナジス(Vanadis)」から名付けられたそうです。
日本でバナジウム天然水が注目されたのは、2006年ごろです。
アサヒ飲料・アサヒビール・日本薬科大学・東京医科大学による共同研究(※1)が発表されたことで、バナジウム天然水は一躍有名になりました。
そのテーマは…「バナジウムを含んだ天然水が血糖値を下げる!」という糖尿病改善作用に関する内容です。
バナジウム天然水の効果効能
ここからはバナジウム天然水に期待できる効果を見ていきましょう。
効果効能➀ 血糖値の低下効果
バナジウム天然水界隈でいちばん有名なのが、前述したアサヒ飲料・アサヒビール・日本薬科大学・東京医科大学による共同研究です。
この研究は、ヒトを対象にバナジウムが含まれた富士山の伏流水を摂取させ、血糖値がどのような変化をするか観察したもの。
対象者を2つのグループに分け、1グループにはバナジウムを含まない天然水を飲んでもらい、2グループにはバナジウムを含んだ天然水を飲んでもらいました。
量:毎日540ml(180ml×3回)/日
時間:4か月間
この研究の結果は驚くべきものでした。毎日連続してバナジウムが含まれた富士山の伏流水を飲んでいたグループの人達の血糖値は下がり、そして飲むのをやめたとたんに血糖値が上がったのです。
バナジウムに関する実験は、他にもたくさんあります。
でもバナジウム天然水ではなく、バナジウム自体を摂取した研究が多いので、バナジウム天然水に関しての根拠としてはちょっと使いにくいのが正直なところ。
また多くバナジウムに関する研究で、バナジウムの血糖値を下げる効果が認められていますが、ヒトを対象にした実験は多くはないことから、アサヒ飲料の実験はとても注目されています。
効果効能➁ HbA1c値(ヘモグロビンエーワンシー)の低下効果
同じ研究の中でバナジウム天然水を飲むとHbA1c値(ヘモグロビンエーワンシー)も低下することが発表されています。
=赤血球中に含まれるヘモグロビンにブドウ糖がくっついたもの
=糖が結合したヘモグロビン量/すべてのヘモグロビン量
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バナジウム天然水が効果なしと言われる理由
バナジウム天然水が血糖値を下げてくれる効果がある可能性は、高い関心を得ていますが、一方で「バナジウム天然水は効果なし」と言われることもあります。
なぜ、バナジウム天然水は効果なしと言われやすいのでしょうか?
理由➀ バナジウム天然水のバナジウム量が少ないと効果が低いから
あたりまえですが、バナジウム天然水のバナジウム量が少ないと血糖値を下げる効果は弱まります。
ウォーターサーバーのお水や通販のお水だと、なるべく新鮮なお水を届けることを約束しているサービスも多いですが、いつ採水されたかどうか、わからないお水も正直多いですよね。
鮮度が低いお水だと安定した効果が得られないこともあります。
バナジウムは比較的変形が少ないミネラルであることが知られていて、熱やイオン分解にも強いと言われていますが、新鮮でないことに不安を持ち「効果なし」と思う方も多いようです。
理由➁ バナジウム天然水は継続しないと意味がないから
アサヒ飲料の研究内容にもあったように、バナジウム天然水は継続して飲んでいる間は血糖値が下がりますが、飲むのを止めてしまうと血糖値が元に戻ると言われています。
一時的に飲んだり、単発で飲んでもあまり意味がなく、ウォーターサーバーや通販などで、家の飲み水を継続的に変化させる設備を整えないとなかなか思った通りの効果が出ない可能性があります。
理由➂ 血糖値改善には効果があっても他の効果は不明だから
バナジウム天然水にはいろいろな健康・美容効果があると言われており、たくさんの研究がされています。
しかし、まだバナジウムの効果・効能は完全に立証されたとは言いがたく、期待された効果が得られなかったという、研究論文も出ています。
抗酸化作用についてはわかりやすく効果が認められたものはないですし、血糖値に関しても、ひっくり返らない結論かどうかというと難しいところです。
バナジウム天然水さえ飲んでいればOKと考えるのは危険ですし、あくまで大事なのは日々の食事や運動などの生活習慣であることは肝に銘じておきましょう。
バナジウムの副作用・危険性・注意点
バナジウム天然水は、血糖値やHbA1c値を低い水準で保ってくれることが期待できますが、たくさん飲めば飲むほど効果があるわけではないですし、完全に効果が証明されたわけでもありません。
自然界に普通にある成分ではあるので、比較的安全性は高いですが、とはいえ極端に頼りすぎるのは危険です。
注意点➀ バナジウム天然水を飲み過ぎない
バナジウム天然水の効果を期待しても、決して飲み過ぎないようにしましょう。
動物実験の結果ではありますが、バナジウムを採りすぎると心不全や呼吸困難、下痢や脱水などの症状が出たケースがあります。
バナジウム天然水に含まれるバナジウムはそもそも量がとても少ないので、大きな害がでることは考えにくいですが、それでも体調がすぐれない場合はすぐに飲むのをやめてくださいね。
注意点➁ バナジウム天然水は赤ちゃんのミルク向きではない
バナジウム天然水は赤ちゃんのミルク向きではありません。
赤ちゃんや幼児の腸内環境は、まだあまり発達しておらず、体に必要なものや不要なものをきちんと分ける力や、排泄する力が十分ではありません。
ウォーターサーバーなどでバナジウム天然水を飲もうとしている人は、家族に赤ちゃんがいない・赤ちゃんのミルク向けには使わないほうが安全です。
注意点➂ バナジウム天然水は糖尿病で薬を服用している人向きではない
バナジウム天然水は、血糖値を下げる働きがあると言われているので、糖尿病の方は「お、飲んでみようかな」と思うかもしれません。
しかし、残念ながらすでに糖尿病の方にはおすすめできません。糖尿病の方はすでに薬で調整をしていたり、お医者さんのもと治療をしているからです。
どうしても気になる方は、必ずお医者さんに相談して、OKをもらった場合だけチャレンジしてみるのが得策です。
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バナジウム天然水の飲み方
バナジウム天然水の飲み方の注意点は以下の通りです。
➁継続して飲む(3~4か月は続ける気持ちで)
➂ちょっとでも体調がすぐれないと思ったら、すぐやめる
バナジウム天然水が飲めるウォーターサーバー
バナジウム天然水が飲めるウォーターサーバーをこちらの記事にまとめています。
気になる方はぜひ読んでみてね。
まとめ ~バナジウム天然水が効果なしと言われる3つの理由~
バナジウム天然水とは、バナジウムが含まれた天然水のこと。
=バナジウムが含まれた天然水のこと
日本でバナジウム天然水が注目されたのは、2006年ごろです。
アサヒ飲料・アサヒビール・日本薬科大学・東京医科大学による共同研究(※1)が発表されたことで、バナジウム天然水は一躍有名になりました。
期待される効果は以下のとおりです。
効果効能➁ HbA1c値(ヘモグロビンエーワンシー)の低下効果
一方でバナジウム天然水は効果なしと言われることも…その理由は以下のとおり。
理由➁ バナジウム天然水は継続しないと意味がないから
理由➂ 血糖値改善には効果があっても他の効果は不明だから
参考にしてみてね。
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参考文献
(※1)バナジウム含有天然水の糖尿病改善作用における考察
https://www.jstage.jst.go.jp/article/brte/17/1/17_1_11/_pdf
(※2)バナジウムを含む富士山地下水を用いた糖尿病治療法に関する基礎的研究
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-14572121/
(※3)健康に良い還元水研究の進歩
http://www.agr.kyushu-u.ac.jp/lab/crt/tfst-j.pdf
(※4)バナジウムの高温における固溶硬化
http://hdl.handle.net/10097/11488
(※5)心血管障害治療におけるバナジウム化合物の有用性
https://www.jstage.jst.go.jp/article/yakushi/132/3/132_3_279/_pdf/-char/ja
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