菌ってすごいよなぁ・・・いっつも私はそう感じています。
納豆菌も麹菌もたくさんの酵素というはさみを持っていて、いろんなものを分解し、場合によっては人間の身体に有益なものまで作ってしまう・・・。
菌がいなかったら、高温多湿な日本では食料の保存ができなかったわけで、私たちの先祖は生き延びれていないわけで。とすれば、私たちの中にも存在しえなかった人がいるかもしれないわけで。笑
そんな菌へのリスペクトを常に感じているわたしですが、今回はまたもやちょっと不思議な菌が話題になっていたので、まとめてみます。
その名もYM菌!なんかアルファベットの字面があやしいけど・・・笑 さて、どんな菌なのでしょうか?
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「YM菌」とは?
「YM菌」とは、鹿児島県にある株式会社山有の山村正一社長が発見した微生物なんだって。
なんと、「山村」→YAMAMURAからとって、「YM菌」なのだそう。
単純!笑
YM菌は、山村菌という意味だったんですね。
株式会社山有は、鹿児島県でレストランなどを営んでいるようです。でも飲食業だけではなく、産業廃棄物処理業、有機肥料製造業もされていて、このYM菌はどうやら産業廃棄物処理業、有機肥料製造業のほうで生まれたものみたいなんだよね。
発酵菌(YM菌)とは、株式会社山有(鹿児島県)が開発した菌で、 鹿児島市の下水道汚泥の肥料化に使用しており、20年以上の実績があり安全性が確認されている超高温で発酵する好気性菌である。
参考:http://www.ikata-s.co.jp/Organic/ymbacteria.html
現在は、YM菌は特許微生物になっています。独立法人 産業技術総合研究所 特許微生物寄託センターに新属・新種の好熱菌を中心に14種が寄託済みで、ちゃんと素性が明らかになっている菌です。名前はちょっとあやしげだったけど。笑
「YM菌」の特徴
ここからは、YM菌が実際にどんな菌なのかというところを見ていきましょう。
とにかくYM菌の特徴は、高い温度でも生きていける強い菌で、発酵温度がなんと85度という高温であること。これってかなり珍しいんです。
例をだすと、甘酒などを作ってくれる麹菌は40~60度ぐらいで発酵活動が活発になるの。85度なんて沸騰しそうな発酵温度はあんまりきいたことがないかもしれません。
他にもおもしろい特徴がたくさんあるようなので、まとめてみてみましょう。
発酵完了までが50日前後で、短期間で完熟堆肥が製造できる。
悪臭を発する有機廃棄物をYM菌と混合すれば臭いが軽減する。
発酵設備はコの字型堆積槽で、運転経費も安価である。
発酵温度が高いので雑菌が死滅する。
参考:http://www.ikata-s.co.jp/Organic/ymbacteria.html
消臭剤として利用されることがおおいYM菌。汚泥や下水などの悪臭をYM菌は軽減してくれる効果があるんですって。
ホテルや飲食店などの生ゴミ、下水処理場やリサイクルセンターなどの有機廃棄物をYM菌が分解してくれるらしいので、株式会社山有さんは、経営する飲食店で出たごみを処理するときも使えて、なんだかお得。笑
環境にも優しいというので、利用範囲がどんどん広がっているようですよ。
「YM菌」の効果
消臭剤として使われたり、ごみ処理に使われたりするYM菌ですが、実はほかにもこんな効果が注目されています。
効果1:野菜をおいしくする
YM菌を使った農法「YM農法」で栽培された野菜は、とてもうまみが甘みが濃くなり、渋みや苦味が少なくなるといわれています。
効果2:環境にやさしい
YM菌を使ったYM農法やYM菌を使った悪臭対策などをたくさんしても大丈夫なのは、環境にやさしいことがわかっているからです。
YM菌を土にまくと、土の中で発酵し、土の中にいる微生物を元気にし、それが土の元気につながり、土に水が流れる際も水を浄化してくれるので、土から水などの自然環境によい循環を作ってくれるのだそう。
以前、納豆菌が川の汚染を助ける話を記事にしましたが、このYM菌もそういった働きが期待されますね。
「YM菌」とは?まとめ
YM菌は、鹿児島県にある株式会社山有が特許を持っているバチルス菌等に属する特許微生物です。
その特徴は、
発酵完了までが50日前後で、短期間で完熟堆肥が製造できる。
悪臭を発する有機廃棄物をYM菌と混合すれば臭いが軽減する。
発酵設備はコの字型堆積槽で、運転経費も安価である。
発酵温度が高いので雑菌が死滅する。
が挙げられ、消臭剤に使われたり、農業に使われたり、有機廃棄物の処理に使われたりと、いろいろな分野で使用され始めています。
YM菌、もしかしたら、どんどん私たちの身近な商品に活用されてくるかも?目が離せませんね♪